All my loving ♪

短歌と猫とポールマッカートニーを
こよなく愛しています

過去ログ64より

2005年04月25日 21時35分12秒 | 題詠マラソン感想
[12599] 079:ぬいぐるみ ベティ 2005年04月17日 (日) 23時00分
添い寝ならぬいぐるみとで十分よシーツの温度ぬるくしないで!

[12604] 040:おとうと 萱野芙蓉 2005年04月17日 (日) 23時23分
ねえさんと呼ばなくなつたおとうとに栗剥いてやるみどりの月下

[12608] 021:うたた寝 やまもとなおこ 2005年04月17日 (日) 23時46分
たくろう(二歳)。社長の椅子によじ登り、ふんぞりかえってうたた寝をする。

[12620] 004:淡 美里和香慧 2005年04月18日 (月) 01時58分
淡い泡あわいあわあわあわわわわあわにまみれて淡くばうんど

[12652] 083:キャベツ 林本ひろみ 2005年04月18日 (月) 15時56分
ハムスターキャベツの葉っぱつかまえる薄桃色のけなげな前足

[12668] 056:松 唐津いづみ 2005年04月18日 (月) 18時28分
連絡船と高松港をつなぐ虹 紙テープの尾がとけゆく海に

[12682] 010:線路 R 2005年04月18日 (月) 20時16分
君の住む街へと続く線路には菜の花色の電車が走る

[12702] 046:泥  kitten 2005年04月18日 (月) 23時07分
間引かれしゆゑに一生泥沼の寺山地獄・・・(以下省略します) 

[12725] 023:うさぎ 露稀 2005年04月19日 (火) 01時20分
あたしより飼ってたうさぎの死を嘆く 多分あんたはそういう男。

[12746] 020:楽 紅月みゆき 2005年04月19日 (火) 01時51分
弦楽のやうに触れ合ふ午後のため静かに一日を降る紫木蓮

[12766] 021:うたた寝 小林成子 2005年04月19日 (火) 06時41分
北山もさくらに満てり身のめぐり乳色になる春のうたた寝


過去ログ63より

2005年04月25日 15時50分09秒 | 題詠マラソン感想
[12378] 039:紫 ジテンふみお 2005年04月15日 (金) 21時51分
紫のいろえんぴつが尖るのはなすびが嫌という証拠です

なすびがお嫌いなんですね。
こじつけたところがおもしろいです。

[12395] 040:おとうと 飛永京 2005年04月15日 (金) 22時58分
おとうとのあさがおきょうもさかなくてひとりふいてるしょぼーん玉

しょぼーん玉が妙に哀愁を漂わせます。

[12415] 023:うさぎ 海神いさな。 2005年04月16日 (土) 01時38分
さみしくて死んだりしません野うさぎは けれどあたしは飼われたうさぎ、で

さみしくて死んじゃうんですよね。
終止形にせずに「で」で続けたことで、余韻が出ていいと思いました。
本当はもっともっと言いたいことがいっぱいあるのでは?
なーんて思えます。

[12420] 022:弓 秋月祐一 2005年04月16日 (土) 02時34分
ふうはりと大島弓子の絵のなかを吹きくるかぜにそよぐ前髪

大島弓子の絵はなぜあんなにも春なのでしょうね。

[12424] 035:禁 今岡悦子 2005年04月16日 (土) 07時39分
禁じ手と知りつつ剥がすかさぶたに血が滲みたりまだ生きている

かさぶたをまるで異生物のように捕らえたところが見事です。

[12451] 014:主義 花月 香 2005年04月16日 (土) 16時45分
ぼんやりと寝床で聞いた主義主張時折大きくいびきをかく君

主義主張しながら、時たま寝ちゃうのですね。
ぼんやりと聞いている方は、起きているというのに。

[12456] 034:背中 みあ 2005年04月16日 (土) 19時30分
とうさんの背中はいつもまっすぐに空へのびてる 悲しいくらい

凛としたお父様の姿が浮かびます。
父とはいつも大きな大きな存在ですね、空のように。

[12470] 027:液体 西村玲美 2005年04月16日 (土) 20時54分
春なれば我が身を保つ液体はふつりふつりと穴よりこぼる

春だから余計に液化しているのでしょうか。
とても、「春」のけだるさを表していると思いました。

[12489] 019:アラビア みち。 2005年04月16日 (土) 22時46分
アラビアのいのち。ナイジェリアのいのち。ニホンのいのち。アメリカのいのち。

同じ言葉の羅列なのですが、すごく心を打たれました。

[12495] 041:迷 飛永京 2005年04月16日 (土) 23時25分
奥美濃は楮(こうぞ)三椏(みつまた)迷い路 牛に曳かれて風に梳かれて

調べがよくて、まるで何かの歌のような短歌だと思いました。

[12524] 037:汗 吉田貴美子 2005年04月17日 (日) 07時08分
深夜まで帰り来ぬ子の顔文字は冷や汗流し頭下げいる

ふふ、今しか詠めないお歌ですね。
顔文字を詠んだ歌はたくさんありますが、「冷や汗流し」はとても
かわいらしいと思います。

[12532] 045:パズル 落合朱美 2005年04月17日 (日) 10時27分
家中を闊歩するのは許すけどジグソーパズルを踏むなよ。こらポチ!

ポチの第二弾ですね。
前作もそうだったのですが、とても生き生きとお家での日常が
描かれています。

[12569] 45:パズル  kitten 2005年04月17日 (日) 20時06分
彼女のワンピース脱がしたらパズルが壊れるようなプロポーション!

抑えられていたものが、溢れてきたのですね(笑
おもしろすぎます。




過去ログ62より

2005年04月25日 15時30分41秒 | 題詠マラソン感想
[12183] 046:泥 伊波虎英 2005年04月13日 (水) 09時25分
暮れ泥(なづ)む水上駅舎に若かりし父母はゐむ 夏の武庫川

爽やかな水上、若かりし時のご両親。
一陣の風が吹き抜けるようなお歌です。

[12201] 014:主義 和良珠子 2005年04月13日 (水) 15時43分
あえて言うならばお返しを期待する奴からはティッシュもいただかぬ主義

お返しが怖いですからね(笑

[12213] 070:曲 今泉洋子 2005年04月13日 (水) 21時08分
軽快な追復曲(カノン)のやうにあかねさす君の背に降る春の淡雪

前半が現代的、後半が古典的。
この対比が、短歌を生き生きとしたものに仕上げています。
「カノン」の柔らかな響きも生きていますね。

[12220] 071:インク 今泉洋子 2005年04月13日 (水) 21時54分
インク消しにて消せるならどうしても消したい一日(ひとひ)が私にはある

切羽詰ったような作者が見えてきます。

[12237] 046:泥 斉藤そよ 2005年04月14日 (木) 00時14分
泥道のぬかるみぬるくなつかしく濾過されるまえのことばのぬくみ

「ぬ」という字は、やわらかくて温かい字なのだと改めて思いました。
「ぬ」のくり返しが絶妙です。

[12248] 043:馬  落合朱美 2005年04月14日 (木) 01時02分
ちぎられた馬券は空に舞いましたギャンブラーとの恋はこりごり

ちぎられた馬券に自分を重ねていらっしゃるのでしょうか?

[12268] 033:魚 きじとら猫 2005年04月14日 (木) 06時09分
淡水魚金魚鮮魚に熱帯魚すべて一度にくわえて走れ

一度には無理だと思いますが(笑

[12277] 045:パズル あみー 2005年04月14日 (木) 12時15分
見つかった 僕の右手にぴったりの左手さがすジグソーパズル

右手と左手をパズルにたとえたところが、見事だと思います。
かわいいです。

[12326] 034:背中 きじとら猫 2005年04月15日 (金) 06時04分
薫風に洗いざらした白いシャツあなたの背中蹴りを入れたい

何かむかつくことでもあったのでしょうか?
流れを裏切るような、「蹴りを入れたい」にやられました。

[12373] 034:背中 ジテンふみお 2005年04月15日 (金) 21時48分
信号を守る背中がいっせいに生い立ちを捨てかっこうと鳴く

信号が変わって、歩き出す瞬間なのでしょうか?
妙にひかれた一首です。

第一回 わいわい歌会 

2005年04月22日 21時36分01秒 | 短歌
みなさまの温かい後押しを受け、歌会をスタートさせる
ことにいたしました。

参加受付 本日より4月26日(火)まで
「二進法の恋」
http://blog.drecom.jp/mako9344/
「第一回 わいわい歌会 参加受付」にお願いします。

どなたの参加も大歓迎です。
普段、ロムをされているだけの方も遠慮なさらずに、参加
してください。
面識のない方もいらっしゃるので、簡単な(詳しくても可)
自己紹介をしていただけると、うれしいです。

短歌投稿 本日~5月8日(日)
自由詠一首。
「短歌投稿」の記事を作りますので、投稿はそこにお願い
します。
本当は一週間ほどの日程にしようかと思ったのですが、
GWをはさんでしまうため、ちょっと長く期間を
取ることにしました。
投稿は、名前と短歌をお書き込みください。

批評会 5月9日(月)~5月15日(日)
この期間中に、他の方すべての歌に最低一回は、コメント
するようにしてください。
作者さんは、批評会の期間中は自分の歌へのコメントは
しないようにお願いします。
他の方の歌へのコメントは、何度でもOKです。
ただし、作者さんを傷つけたり、貶めたりするような
発言はお控えください(そんな人はいないと思いつつ)。
批評は難しく考えないでください。
立派なことを言おうとしないでください。
間違ったら・・と考えないでください。
どうやったら、この歌に込められた作者の思いが一番
表現できるか・・・みんなでそれを考えていきましょう。

歌会に歌を出していらっしゃらない方のコメントも
大歓迎します。
ただし、ハンドルネームで構いませんので、一環した
名前でお願いします。

歌会終了後、作者さんは自分の短歌のコメントに答えて
あげてください。
「意味が分からない」などの意見が出た場合、その
意味をきちんと伝えるといいと思います。
批評期間が終了しても、書き込みはOKです。
作者さんの思いを聞いて、さらに意見があれば、どんどん
書き込んでください。

気が早いですが、第二回の予定。
参加受付 記事が出た時から5月29日(日)まで
短歌投稿 記事が出た時から~6月5日(日)
批評会  6月6日(月)~6月12日(日)

毎月こんな感じでやっていきたいと思ってます。
でも、みんながしんどそうだったら、もっとゆっくりとした
ペースに落としますので、その時は遠慮せずに「しんどい」
とおっしゃってくださいませ。

みんな、頑張るにゃん
(と、みんなのやる気をそぐ私・・・・)

過去ログ61より

2005年04月20日 12時42分42秒 | 題詠マラソン感想
[11984] 002:色 芳井 奏 2005年04月11日 (月) 08時41分
色褪せた畳の上に伸びる影 色眼鏡には何も映さず

細かい色の描写が分からないのでしょうか。
ちょっぴり哀しいお歌。

[11994] 043馬 津山 類 2005年04月11日 (月) 13時04分
シャガールの馬が頬ずる『POUR VAVA』所詮表皮の中の信頼

下の句の投げ放ったような、諦めたような表現にひかれました。

[12021] 071:次元 武田ますみ 2005年04月11日 (月) 16時04分
七次元あたりで出会えたらいいね『信綱全歌集』読みながら

前半はとても観念的なのですが、後半に『信綱全歌集』が
登場してハッとさせられます。
このあたりが、作者の意志なのでしょうね。

[12030] 080:書 武田ますみ 2005年04月11日 (月) 16時12分
会いに行く人もいないまま散る桜 たぶん書物は私の敵だ

本を読んでいたがために、桜が散ってしまったのでしょうか。
とにかく、結句にひかれました。

[12044] 046:泥 津山 類 2005年04月11日 (月) 20時29分
青味泥小さき泡ポコ起こるたび同心円のさざなみがくる

とても小さなことを歌っているのですが、その観察眼が
見事だと思いました。

[12051] 037:汗 仁村瑞紀 2005年04月11日 (月) 21時27分
汗のほか嘘や噂のしみこんだシャツを洗おう 音立てて じゃぶ

じゃぶがいいですね。
スペースの空け方もきいていると思いました。

[12060] 016:たそがれ みにごん 2005年04月11日 (月) 22時33分
泣くもんか腫れた瞼に焼き付ける尾崎豊が見たたそがれを

焼き付けて強く生きていってください。
彼の分まで・・・

[12075] 012:メガホン 長谷川と茂古 2005年04月12日 (火) 08時44分
いやあもう、そんな、あらあらさうですか メガホン級の返杯続く

あるあるあるある!!
返杯の嵐を「メガホン級」としたところが工夫ですね。

[12080] 068:四 今泉洋子 2005年04月12日 (火) 10時39分
たましひの重さだらうか人の死後軽くなるといふ四十グラムが

私もたましいの重さだと思います。

[12092] 025:泳  陽奈 2005年04月12日 (火) 12時21分
つまづいて空を泳ぎし一瞬にまさかの老いが脳裏にかすむ

「まさかの老い」にひかれました。
ほんと、まさか・・・ですよね。

[12104] 041:迷 織田香寿子 2005年04月12日 (火) 13時16分
迷わずに往復切符のボタン押す帰るべき意志習性と思う

あたり前に行っていることを、分析したおもしろい歌だと
思いました。

[12115] 046:泥 織田香寿子 2005年04月12日 (火) 13時59分
長生きを言祝ぎされし姑と生く日々立ち止まる春泥をゆく

いつまでもお元気で。
春泥につまずかないように、ゆっくりと歩んでくださいね。

[12140] 030:橋 五十嵐きよみ 2005年04月12日 (火) 20時07分
(3)所詮はどれも盗作だから
来世紀、桟橋と化す運命の高架ホームに快速を待つ

来世紀はすべてが海になってしまうのでしょうか。

[12142] 032:乾電池 五十嵐きよみ 2005年04月12日 (火) 20時07分
こんなにも完成されたさみしさで並ぶ双子の乾電池たち

完璧な形を「完成されたさみしさ」としたのでしょうか。

[12149] 034:背中 暮夜宴 2005年04月12日 (火) 20時46分
少年の華奢な背中に貼りついた8月の嘘とんがったまま

とんがったままの嘘は哀しいですね。

[12157] 032:乾電池 みあ 2005年04月12日 (火) 22時40分
わたくしの終わりのときはその指でそっとはずしてこの乾電池

なんて言ったらいいのでしょうか。
この柔らかい感性に、感服です。



過去ログ60より

2005年04月20日 12時22分32秒 | 題詠マラソン感想
[11780] 006:時 橘真知子 2005年04月09日 (土) 18時39分
五分ほど先をしらせる時計だけ五分未来が見えてゐるのか

深いですね。。。
時計は未来を知っているのでしょうか?

[11811] 042:官僚 中澤あけみ 2005年04月09日 (土) 23時29分
外務省官僚といへばわたしにはピーターラビットほどのへだたり

ピーターラビットにもへだたりを感じていらっしゃるのですね。

[11822] 015:友 岩崎一恵 2005年04月10日 (日) 00時33分
CDはまわる30年前の友部正人が鳴らすハモニカ

CDを回せば、今の音として蘇ります。
観念的なことですが、すごいことですよね。

[11825] 061:じゃがいも 林本ひろみ 2005年04月10日 (日) 01時12分
ソラニンで死んでしまえるはずもなくじゃがいもの芽を穿つ真夜中

ちょっとシュールな感じが好きです。

[11842] 077:櫛 林本ひろみ 2005年04月10日 (日) 01時48分
櫛の目の土器を残した人たちが暮らした同じこの星に住む

今私が暮らしているこの場所にも、古代人は住んでいたのでしょうね。
はるかな視線がいいと思いました。

[11863] 001:声 小野伊都子 2005年04月10日 (日) 05時59分
好きな声1位はずっとジョン・レノン そう思ってた君に会うまで

私は好きな人ができても、ポールが一番かも知れません(笑
乙女心が、かわいいです。

[11872] 042:官僚 落合朱美 2005年04月10日 (日) 10時42分
官僚も退官したればただの人父さん今宵は飲み明かそうよ

会話調がきいています。
お父様とたっぷり飲み明かしてください。

[11885] 029:ならずもの みあ 2005年04月10日 (日) 13時10分
きみの手に急所つかまれもうすでに わたし半分ならずものです

急所つかまれ・・・が抜群に生々しくていいです。

[11888] 031:盗 みあ 2005年04月10日 (日) 15時36分
春だから君を盗むよ。つめくさを編みこむようにはがいじめして

つめくさを編みこむようにの比喩が見事。
はがいじめは、けっこう強い言葉なのですが、その比喩によって
柔らかく伝わってきます。

[11900] 042:官僚 かわぐち みつる 2005年04月10日 (日) 20時51分
日は西に月は東に昇るとも世に官僚の悪は尽きまじ

ふふふ、百人一首を思い出してしまいました。

[11941] 053:髪 白玉だんご 2005年04月10日 (日) 22時51分
ぬばたまの黒髪光りまなざしも強き韓国ドラマの女優

韓国の女優さんには、たしかに茶髪はあまりいませんよね。
韓国の人から伺ったんですが、ロングで艶々した髪の
女性がもてるんだそうです。

[11946] 058:剣 白玉だんご 2005年04月10日 (日) 22時53分
登りたき駅階段のわが先に剣道具持つ黒の集団

これじゃ、通れませんよね・・・・

[11954] 009:眠 兵庫ユカ 2005年04月10日 (日) 23時20分
眠ってるあいだに胸のブローチをはずされて午後 おゆ・くゆ・むくゆ

結句の意味が分からないながらも、ひかれた一首です。



過去ログ59より

2005年04月20日 11時57分15秒 | 題詠マラソン感想
[11582] 032:乾電池 大隈信勝 2005年04月08日 (金) 12時39分
一日の正しき初め告げくるる時計に乾電池を換へておく

時計への敬意を感じられました。

[11609] 015友 松山宮崎 2005年04月08日 (金) 19時25分
紙相撲その頼りない戦いを友と興じてひと冬過ぎる

紙相撲とは何かの比喩なんでしょうか?

[11633] 033:魚 飛永京 2005年04月08日 (金) 22時54分
あかねさす裏六甲の酔魚草わずかな毒にしばし痺れる

枕詞の使い方が粋ですね。
言葉の選び方がうまいと思います。

[11642] 011:都 夏瀬佐知子 2005年04月08日 (金) 23時23分
都内なら翌日に着く手紙さえ絶えて久しいお元気ですか

来ない手紙。
とても遠い視線が切ないです。

[11693] 026:蜘蛛 前野真左子 2005年04月09日 (土) 11時33分
<女郎蜘蛛><背赤後家蜘蛛>クモ族もをんななかなか手強さうなり

をんなは手ごわいものです。

[11704] 016:たそがれ 小林看空 2005年04月09日 (土) 11時40分
瑪瑙色のビーチパラソル漂ひてバナー広告忽ちたそがれ

実際のパソコン上での光景なのでしょうか?
下の句にひかれました。

[11708] 043:馬 伊波虎英 2005年04月09日 (土) 11時48分
「沖ノ鳥島サンバ」(唄/しましまんず・振付/真島茂樹) 
岩か島か岩下志麻かビバサンバ!持ち場か河馬か島田楊子オレッ!

言葉遊びが楽しい歌です。

[11716] 096:留守 かすいまこと 2005年04月09日 (土) 11時56分
意を決し ダイヤル回して繋がれば「ただいま留守にしております」か

最後の「か」がため息のようで、力が抜けました。

[11724] 038:横浜 あみー 2005年04月09日 (土) 12時38分
モーニング娘。は横浜銀蝿のことも知らない子供のくせに

その通りですね(笑

[11729] 011:都 野村優治 2005年04月09日 (土) 12時51分
都市はただ所作なりしかと波は寄す沖に母艦を曳き捨てしまま

海の大きさに比べたら、都会の営みなど小さなものなのでしょう。

[11748] 012:メガホン 美作直哉 2005年04月09日 (土) 15時38分
チョースケが翳した黄色のメガホンも昭和の笑いと共にさよなら

全員集合は熱狂して見ておりました。
チョウさんのご冥福をお祈りします。

[11754] 017:陸 美作直哉 2005年04月09日 (土) 15時56分
陸亀の甲羅の如き北半球 ぱらぱらと落つ爆撃の雨

大陸を甲羅としたところが見事だと思います。

【お知らせ】

2005年04月14日 20時50分47秒 | 短歌
ご訪問いただいて、ありがとうございます♪

もうひとつの私のブログ「二進法の恋」で、短歌討論を
行っております。
ぜひぜひ、みなさまのご意見をお聞きしたいと思って
おりますので、よろしくお願いいたします。

http://blog.drecom.jp/mako9344/

↑ こちらになります。

過去ログ58より

2005年04月12日 10時10分44秒 | 題詠マラソン感想
[11380] 075:続 かすいまこと 2005年04月06日 (水) 12時55分
春霞 桜吹雪に酔いしれて どこまで続くいかるがの道

いかるがから、はるか過去に遡ってゆくような感覚に
陥ります。

[11395] 039:紫 伊波虎英 2005年04月06日 (水) 15時27分
あかねさす華倫海ゆ紫のくちびるをして神女現はる

壮大な歌だと思いました。
枕詞もきっちりと効いています。

[11399] 046:泥 はぼき 2005年04月06日 (水) 15時34分
被災地の瓦礫の下にテディベア泥にまみれて持ち主を待つ

悲しいですね・・・・

[11402] 012:メガホン 林 ゆみ 2005年04月06日 (水) 15時51分
メガホンもタオルも空に投げ上げたあの夏の日の一瞬の青

メガホンという難しい題をうまく詠み込んでいます。
題が先にあったなどと、思えない歌ですね。
夏の風景が、一枚の写真のように捉えられています。

[11407] 015:友 林 ゆみ 2005年04月06日 (水) 15時58分
二十年過ぎても未だ女房の名を越えられぬ三浦友和

おもしろすぎます・・・っていったら、友和さんに
失礼かな。

[11433] 035:禁 ドール 2005年04月06日 (水) 20時35分
泳ぐのに安全でなく適切でもないが遊泳禁止ではない

その中途半端さがいいですねーー。

[11439] 028:母 みあ 2005年04月06日 (水) 22時11分
影踏みの鬼は母さん。追いかけて追いかけていく地球(てら)のうらがわ

お母さんは誰の影を追いかけていってしまっているのでしょうか。
それとも、ご自分の影を追いかけ続けているのでしょうか。
とっても切ない歌です。

[11457] 094:進 やそおとめ 2005年04月07日 (木) 00時04分
ふぢつぼを咲かせ千尋を進みゐん戦後六十年の胸に「大和」は

一目見て、気に入りました。

[11475] 014:主義 やまもとなおこ 2005年04月07日 (木) 02時07分
爆弾を手にした無政府主義者(アナーキスト)よりはるかに危険な二歳児かずま

子供は何をやらかすか分かりませんから(笑
恐怖のおいっこ&めいっこを思い出しました。

[11519] 077:櫛 かすいまこと 2005年04月07日 (木) 19時22分
櫛の歯が欠けていくよな切なさに 話す言葉も虚ろに響く

しんしんとした作者の悲哀を感じます。

過去ログ57より

2005年04月12日 09時46分48秒 | 題詠マラソン感想
[11186] 018:教室 折口 弘 2005年04月04日 (月) 22時55分
黒板と背中ばかりの教室で君の一の字透けてもう 夏

うふふ、ちょっぴりHですね。
でも、夏の光景がうまく表れています。

[11224] 064:科学 岩波ラスミチ 2005年04月05日 (火) 03時20分
いたずらに彼女とオレが繋がったつもりにさせた科学の力。

科学とは、時に残酷なのかも知れません。

[11251] 057:制服 落合葉 2005年04月05日 (火) 12時12分
制服も冬から夏へ華やいで胸を彩る青のスカーフ

青のスカーフが、とても爽やか。

[11263] 028:母 五十嵐きよみ 2005年04月05日 (火) 19時34分
異母兄妹だったらという空想の色付きリップ的少女趣味

先へ先へ読みたくさせる短歌だと思いました。
結句の少女趣味にはまいりました。

[11278] 005:サラダ 西王燦 2005年04月05日 (火) 21時25分
さらさらと黄沙降る日は思ふべし萵苣のサラダのごとき恋など

うまいです~~~。

[11295] 023:うさぎ 久哲 2005年04月05日 (火) 22時17分
綿毛だがむろんケサランパサランの化身ではない白いうさぎは

かわいらしさの中に、ちょっとの冷たい視線を感じます。
またそこが魅力的。

[11320] 038:横浜 落合朱美 2005年04月06日 (水) 00時15分
横浜と神戸と品川ナンバーに憧れておる秋田50

地方人として、妙に共感してしまいました。

[11334] 082:罠  やそおとめ 2005年04月06日 (水) 01時26分
シナプスの欠落の罠ゆふすげのあの日あのときたしかに恋は

シナプスが短歌の中に生きています。
でも、恋とはそんなものかも知れませんね。

[11341] 089:巻  やそおとめ 2005年04月06日 (水) 01時33分
この世ならぬこゑは四巻「夕顔」の「をちかたびと」と呼ぶあたりから

四巻「夕顔」を 使うことによって、時の経過や歴史的
背景までをも感じさせる深い短歌だと思いました。

[11361] 037汗 方舟 2005年04月06日 (水) 11時37分
父の汗に生きる道教えられ今其の父の享年を越す

すばらしいお父様だったのですね。
父の汗に感動・・・。

[11377] 072:インク かすいまこと 2005年04月06日 (水) 12時54分
まだ若き祖父が求めしインク壷 明治大正昭和と生きる

インク瓶の歴史。
大切にされているインク瓶の声が聞こえてきそうです。