月下に杯を重ね

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天国(あまくに)

2005-11-09 01:26:51 | 刀工
 大和国の人。
 平家重代の名物小烏丸(こがらすまる)の作者と伝えられている。
 しかし所伝によれば、天国は大宝年間の人であるため、日本刀史上では直刀時代の刀工にあたる。一方小烏丸は、その形状から直刀から湾刀への過渡期の作と考えるのが妥当であり、年代としては平安初期の作と見られる。ゆえに、現在ではその説は否定的である。