梅さんのかわら版.umelog

笛吹市 シャインマスカット

“花子~辞世の句を詠む”

2014-04-03 18:04:45 | 花子とアン

花子は7歳の時に病気で死にかけます。
 
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貧しくて医者にも診せられなかった明治という時代、そして小作人という低い身分。

 そんな中で、まだ7歳という幼い花子は、自分が死ぬと覚悟したときに辞世の句を詠むのです。 

 まだまだと おもひすごしおるうちに はやしのみちへ むかふものなり    花子

 死ぬなんてずっと先のことと思っていたのに、この年で自分はもう死の道に向かっている…>

 この辞世の句を詠んで花子は、「今まで、お世話になりゃんした。ありがとうごいす。」と言って意識がなくなります。
花子とアンのモデルとなった村岡花子さんは、実際に7歳の時に辞世の句を詠んだそうです。だからこれは実話ですね。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

辞世の句は以前ブログに取り上げましたが、今日は、奇しくも同じ乳がんで亡くなった女流歌人3名の辞世の句を取り上げたいと思います。

 宮田美乃里さん 享年34
散る前に 最期の桜見たいのよ 癌病棟の 薄日の中で
雨の日は ばらのつぼみがにあいます 若く死にゆく わたしのようで
病院の ベッドはつらいことばかり 癌の花びら はやく散ってよ

  中條ふみ子 享年31
冷えしきる 骸のくちにはさまれし ガーゼの白き 死を記憶する
花など持ち 見舞へる客は 私の抜け殻を ベッドの上に見てゆく

  河野裕子 享年64
あなたらの 気持ちがこんなにわかるのに 言ひのこすことの 何ぞ少なき
さみしくて あたたかかりきこの世にて 会ひ得しことを 幸せと思ふ

 歌を詠むことによって救わる部分もあるのですね。こうして後世に残せることは生きた証でもありますから・・・。

 


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