ずっと生の演奏を聞きたいと思っていたフジコ・ヘミングのピアノ。
ようやく叶った。
お天気であれば富士山がきれいに見える河口湖ステラシアター。
まだ、紅葉には少し早いが、会場のシンボルツリーの欅は1本だけ紅葉していた。
今日はフジコ・へミングとNHK交響楽団メンバーによる室内オーケストラの競演だ。
(コンサートマスター:永峰高志)
2時開演、最初にNHK交響楽団メンバーが、ヴィヴァルディ:「四季」全曲を演奏する。
チケットにはマリオ・コシック(指揮)とあるが、それらしき人はいなくて、
コンサートマスターの永峰高志が指揮をしていた。
これについての、案内は無かったが、ちょっと残念。きっとよくあることなのだろう。
休憩をはさみ、3時過ぎにいよいよフジコ・ヘミングの演奏だ。
中世の貴族を思わせるあの独特の衣装。長いドレスの裾を引きずりながらの登場。
今か今かと待っていた聴衆から万雷の拍手がでる。
N響との合奏でショパンのピアノ協奏曲第一番(弦楽合奏版)を演奏する。
本人も言っているが、彼女は手が大きくて、指の皮が厚い。
だから、出る音も違うらしいが、この音色がそうだろうか…
などと思いながら聞きいる。
一旦全員が退場。
そして、今度は一人で登場しいよいよリストのラ・カンパネラだ。
10年も前に友人から贈られたCDで何度も聴いた曲だが、生の演奏は迫力がある。
息遣いと指の動き…フジコ・ヘミングが演奏しているんだと思うだけで興奮する。
限定版のCDがあったので、購入した。
CDに描かれているこの絵。
本人が描いたものだが、衣装と同じように独特の世界がある。
いつまで見ていても飽きない。