Mak_Sagami の≪デジカメ閑話≫

デジタルカメラとその周辺に関する“たわごと”

デジカメ閑話 34 ≪PhotoFiltre/歪・変形の修正≫

2006年01月24日 | Digital Camera
4角形のものを近くから写すと、全体が樽型に歪む場合があります。
デジタルカメラのズームレンズの広角側は特にこの傾向が強いと言われています。


左の写真は、直線であるべき額縁が丸みを帯び、「樽型」になっています。
PhotoFiltreには、「樽型」歪や、これとは逆の「糸巻型」歪を補正するプラグイン機能(Fisheye correction)があります。
右の写真は、この機能を使って樽型歪を修正したものです。(更に、後述する台形補正を若干加えています) 
これによって、額縁が直線になりました。
Fisheye correctionは、PhotoFiltreの大変優れた機能の一つだと思います。


歪とは違いますが、遠近法的な問題で、高い建物を下から写した場合や、被写体を横から写した場合は、カメラに近い部分は大きく、遠い部分は小さく写ります。
PhotoFiltreには、遠近法による「変形」を修正する機能があります。

原画は額に入った絵を少し横から写したものです。従って当然ながら、横型の台形になっています。(ここでは、樽型歪は無視します)
中央の写真は、これをPhotoFiltreの「フィルタ/変形/台形/遠近法」で修正したものです。
一見、うまく修正されているように見えますが、良く見ると、額縁と絵の間隔が左右で異なります。
この原因は、PhotoFiltreの遠近法修正機能が、指定した方向の倍率を修正するだけで、他方の倍率は変えていないためと考えられます。
これに対し、右の写真は、Photoshop Elements 3.0の「イメージ/変形/遠近法」を使って修正したものです。額縁と絵の端との間隔は左右同じです。
Photoshop E.の場合は、縦の倍率だけでなく、横の倍率も比例的に変化させているものと思います。また、この写真でも使っているのですが、写真を自由に変形させる機能があるため、微妙な修整が可能です。

遠近法による変形の修正には、今の所、PhotoFiltreはあまり適していないと言わざるを得ません。 

≪23時15分 追記・訂正≫
PhotoFiltreの「編集/変形/ゆがみ」を使うと、ちょっと面倒ですがPhotoshop E.と同様の修整が出来ることが分りました。