
610ハップって知っていますか。
子供の頃、実家にいつも置いてあった。
夏に「あせも」が出来たり、寒い冬の夜などに、父が、
あの黄色くてちっちゃいキャップにすこーしだけ入れて、ちゃぽんと浴槽に溶かしてくれる。
黄色いキャップには、固まって白くなった硫黄がくっついていたりした。
だから独特のあの匂いも、とても馴染みのあるもので、
大人になって実家を出てからも、薬局で見かけると時々買ったものだった。
けれど、心ない事件が相次いだ影響で、惜しまれつつ、2008年に販売中止、操業停止になってしまった。
それ以降、ドラッグストアから610ハップは忽然と姿を消した。
あのお湯恋しさに、「町の小さな薬局ならまだ回収せずに残っているかもしれない」と思い、
「置いてませんか」と聞いて回ったこともあったけど、見つけることは出来なかった。
「610ハップはなにも悪くないのに!」という思いは今でもある。
自宅のお風呂で、本物の温泉に浸かれる至福。 販売再開を強く望みます。
以前住んでいた東北は、優れた温泉が多い土地で、硫黄の温泉もいくつかあった。
宮城県では、蔵王、鳴子が有名で、
福島県なら高湯温泉、野地温泉。大自然に囲まれ、絶景だ。
秋田の乳頭温泉もよかった。殊に福島へは、しょっちゅう一人で車に乗って、温泉に入りに行った。
そのたびに「こけし」を買うので、今も私はとてもたくさん、福島のこけしを持っている。
熊本も温泉王国なので、硫黄泉質も探せばたくさんありそうだ。そして、こんな優れものを見つけた。
熊本市内にある、フードパル熊本の「とれたて市」というお店で見つけた。
硬くて黒い、石のような塊を、浴槽に1個入れると、次第に拡がる硫黄の香り。
610ハップや硫黄温泉のように白濁はしないし、翌日までからだに硫黄の匂いが残ることもない。
でも低い温度でもどんどん汗をかくし、湯上りのお肌がつるつるするところ、
とても気にいっていて、これはリピートして2箱め。
花やフルーツや森の香りの入浴剤も好きで、いろんな香りを楽しむのが好きなので、
毎日硫黄に入るわけではないけど、「ここぞ」というときには硫黄に入りたい。
硫黄系の入浴剤の場合、本物の温泉と違って、
確実に効く!というところまではいかないかもしれないけど、「効いてる気がする」。
だって、けして心休まる癒しの香りとは言い難いこのお湯をこうまで体が欲するのは、
効いているから以外に理由はないですよね、きっと。
610ハップ、販売再開されないかなあ。
那須湯元温泉は那須連峰への登山口
どちらも硫黄の匂いがする温泉街
早く行きたい日光の山
飛んで行きたい那須の山
今年はどちらも儘ならず
イライラが募っているスズメです
那須湯元温泉は那須連峰への登山口
どちらも硫黄の匂いがする温泉街
早く行きたい日光の山
飛んで行きたい那須の山
今年はどちらも儘ならず
イライラが募っているスズメです