仙台の春

待ちにまった仙台に帰って来た。1カ月半ぶりに夫に会えて、やっと息を吹き返した。長いこと実家にはお世話になり、いろいろ迷惑をかけたし、感謝もしているが、やっぱり私の居場所は、夫の隣りだと実感する。まずは家の片づけから始まった。4月7日の余震で、再び家の中が混乱したのと、一カ月半に及ぶ、男の一人暮らしの様子がありありと浮かぶ状態だった。倒れたままの本棚や、食器棚の中の割れた茶碗類など、まだ手つかずの部 . . . 本文を読む