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米通信(まいつうしん)

米屋のじいじ独り言

鈴木正成先生のお話。その⑧

2007年07月08日 | Weblog
 米米(まいまい)周辺、昨日【2007年7月7日(土)】の天気
    曇時々晴    最高気温:26℃

鈴木正成先生のお話。その⑧
中年太りを防ぐには、ごはん食!
 中年太りってどうして起きてしまうの?
中年太りが起こるには、基礎代謝が関係しています。
人は安静にしている時でも、寝ているときでも、いつでも体温を生産しています。その基本的な生きていくときに必要な代謝を基礎代謝と呼んでいます。
 基礎代謝は筋肉のエネルギー代謝に非常に強く影響を受けています。中年になって筋肉が減って、体力が衰えてくると基礎代謝も低下してきます。基礎代謝が低下すると脂肪の分解が非常に悪くなり食事から摂取したエネルギーが体脂肪となって蓄積しやすくなります。
 したがって肥満が原因して高血圧や糖尿病のような生活習慣病の発生を防ぐためには、基礎代謝の大きい身体づくりをして脂肪の分解力を高める努力することが大切です。
 基礎代謝を上げるのがポイント
 基礎代謝を活発にする効果的な方法として誰でも簡単にできるレジスタンスエクササイズ(重量<ダンベルなど>の負荷を筋肉に与えながらゆっくりゆっくりと筋肉を曲げ伸ばしをする運動)で、玄米ニギニギ体操(ダンベルのかわりに玄米を入りの布袋を使って体操)が非常に役に立ちます。
 ダンベル体操を日常化すると、一日15分の体操で4ヶ月目頃から身体はだんだん脂肪の分解力を上げて毎月500gから700gの体脂肪が減少します。
 これはダンベル体操が筋肉の増量と活性化を実現して基礎代謝を高めてくれるためです。
 食生活ではごはんを主食にして主菜、副菜のそろったバランスの取れた食事を食べることがダイエットのポイントです。夕食は特に気をつけて脂肪の少ない食事、料理を作って食べること。そしてできるだけ食事の時間をふだんより一時間くらい早めにすることが決め手になります。
これで鈴木正成先生のお話はおわり。

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鈴木正成先生のお話から⑦

2007年07月06日 | Weblog
 米米(まいまい)周辺、今日【2007年7月6日(金)】の天気
    曇時々晴一時小雨   最高気温:29℃

鈴木正成先生のお話。その⑦
 6)日本人の食育の必須条件
 
食育の第一は食べ方のマナーを教えることにある。日本では言うまでも無く、左(右)手にごはん茶碗を持ち、もう一方の手に箸を持って、背筋を伸ばし、ごはんーおかずーごはんーおかずーごはんと食べていく『稲妻食べ』をしつけることにある。これが栄養のバランスを食べる人の年齢や状態の違いに基づいたバランスに調整できる合理的な食べ方であるからだ。合わせて薄味に対する鋭い味覚を育てるのに有効である。
 特定のバランスの食事を理想として、そのようなバランスの取れたメニューを毎日食べることを押し付けるような食育であってはならない。
  つづきは明日のブログで。
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鈴木正成先生のお話から⑥

2007年07月05日 | Weblog
米米(まいまい)周辺、今日【2007年7月5日(木)】の天気
    晴時々曇    最高気温:31℃

6月17日(日)。第7回お米マイスター全国ネットワーク会議の講義より
鈴木正成先生のお話。その⑥
 5)和風ごはん食で肥満防止ー粒食と低脂肪食のダイエット効果
 体脂肪蓄積を効率化する食べ方は、血中にインスリンを大きく分泌させながら脂肪(カイロミクロン)を高濃度で流すように食べることである。ハンバーガーのような高脂肪食品をコーラのような砂糖入りソフトドリンクを飲んだり、砂糖とバターがたっぷりのビスケット、チョコレート、ケーキなどを食べることが、その条件を備えている。これは、インスリンが脂肪組織のリポプロティンリパーゼを活性化し、血中の脂肪を脂肪細胞に取り込んで貯蔵する意欲を高めた状態である。そこに多量の脂肪が流れてくると効率よく脂肪が体脂肪になって蓄積されてしまう。アメリカ人が不必要と思えるほど体脂肪を蓄積した肥満体を作るのは、この理論に沿った食べ方を日常化しているためである。
 この肥満発生の理論に対して和風ごはん食は二つの点で肥満発生を抑える力を持っている。第一には、ごはんが粒食であるためにインスリン分泌刺激力が弱いことである。同じデンプン量を、パンや芋などと食べ比べた場合、ごはんの食後の血中グルコース・インスリン反応は一番弱い。これはパンや芋が粉食様での食品で、消化酵素の反応を受けやすいため、食後血中グリコースが強く上昇し、インスリンがその分強く分泌されてくることによる。
 もう一つ、最も重要なこととして、ごはん食には多様な低脂肪食がたくさんあることである。体脂肪の材料は食事脂肪である。したがって、血中インスリン濃度が高く上昇することよりも、血中に脂肪を多量に流すことが問題となる。したがって、和風ごはん食は肥満防止の食事と   してすべての面で優れている。この条件はコメを粉食化せず、粒食することにすべてかかっていることを認識しておかなければならない。
  明日のブログにつづく。

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鈴木正成先生のお話から⑤

2007年07月04日 | Weblog
 米米(まいまい)周辺、今日【2007年7月4日(水)】の天気
   雨時々曇    最高気温:27℃

 6月17日(日)。第7回お米マイスター全国ネットワーク会議の講義より
鈴木正成先生のお話。その⑤
 4)稲妻食べと口中調味の食べ方に健康性が潜む
 米と水だけで炊き上げた白いごはん茶碗を片方の手に持ち、ご飯を口に含んでは料理を口に運んで食べる食べ方をするのが和風後繁殖のマナーである。この食べ方を、箸がごはん茶碗を基点に稲妻のように動くので、『稲妻たべ』という。これはおかず(たんぱく質と脂肪)とごはんのバランスを調節しながら食べる食べ方なので、若者はおかずとごはんをたっぷり食べて若者らしい栄養バランスに収められるほか、年寄りはごはんをきちんと食べておかずを控えめにして、脂肪とたんぱく質を抑える食べ方も出来る。
 それに対して、昭和30年代に進められた栄養改善運動の合言葉である『ごはんは後でいいから、おかずをしっかり食べなさい』に従った、おかずー置かずーおかずーごはんのような、『棒食べ』をする食べ方が子供たちや若者に当たり前になっている。この食べ方では、おかずのたんぱく質と脂肪をがっちり摂取して、ごはんのお代わりの出にくい、炭水化物不足、脂肪・たんぱく質過剰に陥りやすい食べ方になる。折角ごはんを食べても、アメリカ人の抱えている脂肪過剰摂取になっては、ごはん食の意味が無い。
 和風ごはん食の健康性は、稲妻食べの食べ方文化を土台にして確保されるのである。この稲妻食べはもうひとつの重要な栄養生理的な働きを持つ。それは味の無いごはんを食べながらおかずの味を口中で混和させて味を作りながら食べ進む食べ方である。これは薄味から濃い味までの味域を常に薄味に抑えながら往復する食べ方である。したがって、薄味の味覚を鋭く養うのにつながるので、伝統的な日本食の味付けは、食材の風味を生かす薄味を基本にしている。
 これに対して棒食べは、おかずを一皿づつ順次食べて、最後にごはんには、ふりかけをかけて味付けして食べるので、ごはんの無味の味を味わう瞬間を持たないでしょう。アメリカ人が日本食を食べるときに味が薄すぎると感じて、料理にしょうゆをかけ、最後に食べるごはんにもしょうゆをかけて食べるのを味音痴と笑ったが、日本人にも見られる時代がすでに到来していることに気が付くべきである。
明日のブログにつづく。


 
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鈴木正成先生のお話。その④

2007年07月03日 | Weblog
 米米(まいまい)周辺、今日【2007年7月3日(火)】の天気
     雨のち晴     最高気温:28℃

6月17日(日)。第7回お米マイスター全国ネットワーク会議の講義より
鈴木正成先生のお話。その④
 2)献立の自在性ー低脂肪食から高脂肪食まで
 食歴の豊かさは、したがって献立の多様性によって決まるが、白いご飯を中心におく和風ごはん食では、魚を刺身、煮魚、焼き魚、フライ、てんぷら、ムニエルというように、しょうゆ味の低脂肪料理から油味の高脂肪料理まで自由自在に献立をもてる。それに対してパン食では、魚をフライ、ムニエルなど油味でマヨネーズやドレッシングと油調味材を絡めて高脂肪食で食べることは出来ても、煮魚や焼き魚のようなしょうゆ味の低脂肪料理だは食べにくい。肉、野菜、玉子など、すべてについて魚と同じようなことが当てはまる。
 3)ブランコのような遥食のリズム
 多様な献立で食べられるので、あっさり食べたり、しつっこく食べたりと、一日三食をブランコのように食べられるし、夕食だけにしても今晩、ステーキだと明日の夕食はお刺身とご飯の夕食にするなど、脂肪の少ないを意識した食べ方を展開することが出来る。これも子供たちの食歴を幅広いものにする大事な食べ方であり、また日常の食生活を豊かに展開することにもつながる。
 明日のブログにつづく。
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鈴木正成先生のお話。その③

2007年07月02日 | Weblog
 米米(まいまい)周辺、今日【2007年7月2日(月)】の天気
      雨のち曇夕方より晴   最高気温:28℃

 6月17日(日)。第7回お米マイスター全国ネットワーク会議の講義より
鈴木正成先生のお話。その③
1)子供時代の食歴を豊かに
 同じ人間なのに、なぜ、日本人は基礎代謝の低下に合わせたように中年から脂肪摂取を減らし、アメリカ人はそうしないのかであるが、子供時代の食歴の違いによると考えてよい。日本人は子供時代にフライドチキンやステーキのような高脂肪食を食べる一方で、お刺身とご飯、寿司、海苔巻きのような脂肪の比較的少ない食事まで幅広く食べる。この食事経験は全身の細胞に食事の栄養バランスの幅の広さを栄養生理的に民主教育することにつながる。それが、中年になって身体の脂肪分解力低下を鋭く認知し、脂肪の少ない料理を選択するセンスを養う効果を持つ。一方で、アメリカ人は子供のときに高脂肪食を偏食する狭い食歴しかもてないので、身体には高脂肪食の偏向教育をしてしまうため、高齢になっても高脂肪食を食べ続けることになる。
つづきは明日のブログで・・・。
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