キッチンには桜の花を。

すきなものをかいてゆきます。

しろの窓口

2006年07月27日 | ゆめメモ
駅でsuicaを使ったら、たくさんあったはずの残金が勝手にゼロになった。
へんだなあと思い、友達に言うと「窓口にいってきな」と言われる。
ちかくのみどりの窓口に向かうと、ものすごい人の列。
駅員さんも相手にしてくれず、友達をまたせていたわたしは
「確かもうひとつくらい窓口があったはず」と駅をうろついた。

駅のはずれ。線路の高架下にその窓口はあった。なんとなく違和感を覚えるが、
JRのマークが看板についている。「~の窓口・紛失受付」って書いてある。
紛失じゃないけど、似た様なものだろう。
人もあんまりいないので、「これなら早く聞けそうだ」と扉を開けた。
白い、木製の扉。チリンとドアベルの音がする。

部屋に入ると、変なにおいがする。つくりも木造の校舎みたい。
窓口はふたつあり、そのうちひとつの窓口の前には、
大きめのスチール製の箱が置いてある。
その箱の前には女の人、もうひとつの窓口にはおばあさんが
ひとりずつ並んでいた。

女の人を見て驚いた。そのひとの手にはベビーカーの持ち手があった。
ベビーカーの骨組みを目で追うと、彼女の前の、箱の中に続いている。
彼女はベビーカーを高さ1メートルほどの、巨大なスチールの
箱の中につっこんでいたのだった。

「なにをやってるんだろう」とびっくりして箱を覗き込むと、
箱にはなみなみと透明な液体がたたえられていた。ベビーカーは沈んでいる。

あかんぼうはその中いた。座っている。
しかし、液体の中で、もう何日も前に死んでしまっているような色をしていた。
この液体はなんだ。この匂い。これはホルマリンか。見なければよかった。

怖くて女の人の顔が見れない。どうしよう。おばあさんの後ろにならぼうか。

おばあさんは係員らしい女性となにやらぼそぼそ話している。
「だから、あの人をだしてください」
「それはできません。規則ですから」
困っていたらしい係員は、後ろに並んだわたしに気づいたみたいだ。
「次のお客さんどうぞ」
おばあさんを後回しにして、係員はわたしに問いかけた。

「誰をなくされましたか」

誰を? 何をじゃなくて、誰を?
ベビーカーの女の人が、はっきりした声で言った。
「うちの子」

怖くて怖くて、逃げるようにそこを出た。
友達に、早く会いたい。suicaなんかどうでもいい。

でもあそこはなんだったんだろう。
振り向くと、看板が蛍光灯の光で浮かんで見えた。
『しろの窓口・紛失受付』


っていうかんじの夢をみた。意味不明でこわかったっす。
夢の中ではこの上さらにsuicaが下敷きみたいな大きさになっちゃったんだけど。
そこはギャグっぽい。