せっせと生活、ときどき読書

驚いたこと

つい先日、夫がテレビで聴いた面白いことを話してくれました。

故大平元総理がある席上にて日本と中国の関係を大晦日と元日

に例えたそうです。

そのこころは?

12月31日と1月1日は一日の違いだが、暦の上では一年の始まりと終わり。

最も隔たりのある日である、と。

ゆえに日本と中国は近いが最も遠いものである、と。

(細かいところが合っているかわかりませんがこのような意味でした)

夫は続けました。

「自分で考えたのかなー。スピーチライターが考えたとしても

しゃれてると思わない?何処からか借りてきた言葉かな、知ってる?」

知らなかったので、引っ掛かりを脳みそに残したままその時はそのままでした。

ところが、ところが、わずか3日ののちに偶然に答え合わせができてしまいました。

やだ!これって引き寄せ?

最近読み直している枕草子の第百六十一段「近うて遠きもの」。

師走の晦日の日、正月の朔日の日のほど、ですって。

漢文の素養のある当時のお方だから漢籍に典拠があるかもしれませんが、

ここは日本人として彼女の作と信じよう。

古典をさらりと引用できる政治家もすごいですが、書かせる清少納言の

ウィットもすごい。時を駆ける少納言ですねー。

ちなみに幾分下世話な響きのある「遠くて近きは男女の仲」という言葉、

次の段の「遠くて近きもの」にあるんですねー。へー。

検索エンジンの助けを借りずに時間のかかる解決になりましたが、

軽い驚きで目が覚めるような体験でした(#^.^#)

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