1日のつぶやきのまとめで~す。

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でつぶやいてます。

交響曲第58番 ヘ長調

2010年11月21日 04時44分55秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 アレグロ 4:40

いつものハイドン流の出だし、でも流れるような出だしは、力が抜けていて中々耳触りがいいですね。第1楽章が3拍子なのはあんまりないのでは、と思います。


第2楽章 アンダンテ 5:54

ハイドンのアンダンテらしいくるくる回転するような静かだけどせわしない感じがすごくいいんです。

第3楽章 Menuet alla zoppa/trio 2:30

このメヌエットは、むやみに吹き鳴らされているようなホルンが面白いですね。そしてトリオのお葬式のようなくらいメロディも。
これだけ極端に対比的なトリオにしなくてもいいのですが、、、
それだえくらいゆっくりとしたトリオも珍しいのでは


第4楽章 フィナーレ プレスト 4:30

一転快活な、例によって疾走するハイドン特有のフィナーレです。
爽快に疾走して唐突な感じで終わります。ここでもホルンの吹き鳴らしがいい味を出しています。これは面白い。

この曲は久しぶりにハイドンが肩の力を抜いて
作曲しているのでは、
と思わせる印象を持ちました。
たまにあるんです。
そういう曲は面白く楽しめますね。
お勧めです。



交響曲第57番 ニ長調

2010年10月26日 21時41分38秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 アダージョ アレグロ 7:49

アダージョといいながら重々しい感じのしない出だし。久しぶりにメロディを感じさせてくれる構成です。1:46からプレストとまでは行きませんが、快活なメロディで進行していきます。バッハの管弦楽組曲を思い出せますね。
久しぶりに快活なハイドンらしい楽しい展開に聞きほれてしまいました。


第2楽章 アダージョ 5:19

これもアダージョといいながら、どこか諧謔味がある出だしです。
ピチカートで呼びかけると弦で答える感じ。
これを繰り返しながらゆったり進んでいきます。
ハイドンの緩徐楽章は、聞き飽きないのが本当に不思議ですね。


第3楽章 メヌエット 4:30

これも秀逸なメヌエット。面白い。あっという間に終わりました。


第4楽章 プレスティッシモ 5:17

快走するわけでもありませんが走っている感じのする主題。
この曲ではハイドンは妙にさえています。
すごく面白い展開で、あっという間に曲が終了してしまいます。
久々のお勧めです。
気に入りました。 

交響曲第56番 ハ長調

2010年10月03日 15時40分42秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 アレグロ ディ モルト 6:44

金管弦打楽器による7連下降音で始まる勇ましい出だし。
それに呼応するやさしい弦楽器のメロディ。
再び金管弦打楽器による勇ましい部分。
それを受けてやさしい弦のメロディ。

その繰り返しで進行していきます。

陳腐な手法が繰り返されてスランプの時期だったことがうかがわされます。


第2楽章 アダージョ 8:03

静かに始まる第1楽章。ハイドンのアダージョは暗くなくていいですねえ。するっと開始してするっと終了します。


第3楽章 メヌエット 5:37

ゆったりした、田舎風のメヌエット。これで踊ることもできるでしょう。
トリオの部分はくすんだ地味な感じ。
踊るのがいやになるかも。


第4楽章 フィナーレ プレスティッシモ 4:22

聞いているだけでも疲れてくる。この時期は、『聴衆への迎合と実験:1774/84 』ということで『「シュトルム・ウント・ドランク」と「パリ交響曲」の間に位置するこの時期は、親しみやすい旋律と簡潔な和声による“聴衆受けする”交響曲が書かれています。』ということだそうだが、こんな陳腐な曲は聴衆も嫌がったのではないかと推測されるが、どうかな。


交響曲第55番 変ホ長調 "校長先生"

2010年09月23日 23時00分12秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 5:32 アレグロ ディ モルト

弦による4連音で始まります。
割となじみやすい軽快な主題。ちょっと忙しい目の展開部。
途中で少し短調になったりしながら、雰囲気がなんかのんびりして気分がいい感じ。ところが2:55辺りで急に騒がしくなり、もとののんびりした感じに戻ることなく終わってしまいます。


第2楽章 5:59 Adagio ma semplicemente

密やかに始まる、緩徐楽章。そして割りとメロディアス。
しかし、突然1:36あたりでトッティで主題に応答するのを何回か繰り返すようになります。そして、何回か答えてを繰り返して、元の静かな緩徐楽章に戻り終わります。


第3楽章 4:39 メヌエット

これおもわかりやすいメヌエットのテーマです。
割りとゆったりとしたメヌエットですね。これは踊れそうです。
トリオの部分もゆったりとしたもの。
分かりやすいまま終了です。


第4楽章 4:30 フィナーレ プレスト

古典音楽のフィナーレですね。
優雅で軽快。
軽やかに静かに始まります。
しかし、1:30ごろから結構はっきりとした急いだ感じに変わります。
でも優雅な感じは最後までわすれず。。。
最後の終わり方が唐突なのがちょっとよくわかりませんが。。。


分かりやすいいい曲だと思います。
ハイドンのいい面が出た曲ですね。

交響曲第54番 ト長調

2010年09月20日 10時15分42秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 5:46 アダージョ マエストーソープレスト

重々しいゆっくりとしたアダージョの部分が終わると、
割と軽快な音楽に変わります。快走するというほどではありませんが。。
バッハの管弦楽組曲と同じですね。
でもバッハのように緻密ではなく、また相変わらずハイドン特有のテーマがよくわからない感じで、彼の意図が空回りしているんじゃないかと思えてきます。
管楽器打楽器と威勢がいいことは確かですが楽しめません。


第2楽章 9:32 アダージョ アッサイ

今日は休日でお昼に聞いているんですが、窓を開けていると
ジェットが飛んでいきますね、その低音が結構低い周波数で
歪なく響いてくるということがわかります。
ちょうどの低弦と同じぐらいの響きでした。

この第2楽章の主題も暗くはないんですが相変わらずよくわからない主題に
よくわからない展開でだらだらつづいていく感じです。
でも不思議に9分という時間が間延びした長いものに感じないのはハイドンの妙でしょうか?演奏家の腕でしょうか?


第3楽章 3:28 メヌエット

このキュッと弦を滑らせる手法なんというのでしょうか?
面白い奇を衒った主題です。
あっという間に終わってしまいます。


第4楽章 5:54 フィナーレ プレスト

確かに軽快な音楽です。
でもなんかこうわくわくするものが足りない。
オペラの序曲だと失敗作になりますね。
でもなんかオペラの序曲のような作りです。
フィガロのわくわくするような出だしがないんですよ。。。

この曲は1774年に書かれているんですが、エステルハージ侯などによりオペラ制作の圧力がかかっているということで、それに対応し始めた習作ということでしょうか?






交響曲第53番 ニ長調 "帝国"

2010年09月18日 20時43分23秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 ラルゴ マエストーソ ラルゴ 8:02

なぜ帝国という副題がついているのか知りませんが、かなりもったいぶった出だしですね。堂々とした主題ですが、そこらへんが帝国という名前の由来なのでしょうか。それが終わったら、軽快な進行です。聞いていてバロックのような古くさいがしっかりとした構成を感じさせます。ただ堂々と最後まで進行するのにあっけなく終わるのが物足りない感じです。


第2楽章 アンダンテ 6:17

第1楽章に比べて、かなり平々凡々とした楽章です。
変奏曲になっています。
でもほっとするのはなぜでしょうか。
モーツアルトのフィガロのもう飛ぶまいぞのようなメロディがすごく耳になじんでいます。


第3楽章 メヌエット 3:38

すごく明るいメヌエットと思っていたんですが、主題の終わりに急に短調に転調してレガートで間をとるところがあります。なぜこんなことをしたんでしょうか?
そんなことをしなくても魅力的なメヌエットなのに。。。


第4楽章 フィナーレ カプリコ モデラート 4:35

軽快なフィナーレです。
ティンパニがいい味を出しています。
主題が軽いのでふわっと進行していつの間にかフィナーレです。
ティンパニがを打ち鳴らして終了します。

今日のイメージがわからないうちにあいっという間に終了です。






交響曲第52番 ハ短調

2010年09月02日 18時52分07秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 アレグロ アッサイ コンブリオ 6:20

いきなり重々しい出だしの第1主題。
こういう出だしは聞いているとハイドンの一つの特徴になっている。
軽い第2主題。
これが繰り返し繰り返し現れてはきえる。
ハイドンが生きていたら是非聞いてみたい、
なぜこういう曲を作曲したのか?
モーツアルトの先駆けのような曲調の部分もあるし、当時としては斬新だったんではないかと思わせる。
しかし最後まで聞いていると何となく腹に重いものを感じてしまうなあ。
最後がちょっと陳腐だし。。


第2楽章 アンダンテ 8:17

ここのところ、ハイドンの緩徐楽章はメロディが疾風怒濤の時代の分かりやすいメロディから再び初期のよく分からないものに戻ってきている感じがする。
メロディの細切れが出てきてよく分からないままに終わっている感じ。
これは面白くない。


第3楽章 メヌエット & トリオ アレグレット 2:48

こんなに破綻を来したメヌエットは聴いたことがない。
えっ!何これというレベル。
もういや。

第4楽章 フィナーレ プレスト 3:36

なんか、駄作という感じが否めない。
味の整っていないごった煮の感じ。。。
やっつけ仕事という感じだなあ、
エステルハージ候はそう思わなかったんだろうか?
なんというかメロディの着想と構成と進行が練れていない。。。
部分は光るものがあるんだが、、、

次に期待したい。




交響曲第51番 変ロ長調

2010年08月23日 20時15分40秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 ヴィヴァーチェ 6:19

印象的な短いモチーフが2回繰り返されて、突然短調のトゥッティ。
それも止んでこんどはまたさっきのモチーフ。
それをつなぐように弦の静かな演奏。
そして短調の短調のトゥッティと展開。

はじめのメロディがどう関係しているかよく分からないんですけど
結構面白い、聞き飽きないハイドンらしい曲ですね。


第2楽章 アダージョ 6:02

ホルンが第1主題を演奏します。のどかな主題ですが、展開ののち、なぜかホルンがボボボボボボボボボボボボと吹き鳴らしていきます。
なぜそうである必要性があるのか、あいかわらずよく分かりません。

なんか脈絡がないんです。

よく分からないまま終わります。


第3楽章 メヌエット 2:58

軽快なメヌエットです。でもどこかすっとんきょうなところがあり、
ボクにはなじめません。トリオもなんか変です。
正直言って。。。。


第4楽章 フィナーレ アレグロ 4:04

軽快な主題ではじまります。
田舎臭い主題ともいえます。
展開も古くさい感じがします。
第2主題も田舎風。
どこかに古色蒼然としたたたずまいがあり、統一性がない、よく分からない感が残ります。2:24から急にアップテンポになってじゃかじゃかいくのですが
これもまるで統一性がありません。
はじめからおわりまでよく分からないまま終わってしまいます。

これは、どういう意図で作曲したのかわかりませんね。





交響曲第50番 ハ長調

2010年08月10日 08時57分25秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 4:39 アダージョ イ マエストーソ,アレグロ ディ モルト

だーん、だだん、と威勢の良い太鼓のファンファーレが鳴るゆったりとした序奏です。この序奏があるのはバロック的なんでしょうか? 1:26からせわしない弦の動きを特徴とする音楽に。。。
あいかわらずメロディが分かりにくいのですが動きが速いので聞き飽きません。


第2楽章 4:54 アンダンテ モデラート

ハイドンの全くハイドンらしい、第2楽章です。
面白くもなく、でも退屈することもなく、進行していきます。
刺し身のツマのような楽章ですね。


第3楽章 4:41 メヌエット

なんか面白みに欠ける主題です。このメヌエットを聴いていると面白くないなあと感ぜざるを得ません。トリオの部分も陳腐。
マリーテレジアが聞いたということですが、
退屈したんじゃないでしょうか?


第4楽章 3:40 プレスト

プレストというのにずいぶん優しいものですね。
いつものたたみかけるような部分が隠れています。
なんか勢いもなく、よく分からないままに終わってしまいます。
面白くありませんでした。





交響曲第49番 ヘ短調 "受難"

2010年08月07日 21時15分42秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 8:21 アダージョ

非常に荘重な重々しい低音ではじまるものの、段々リズミカルになっていくのはハイドンの性でしょうか。
ともすれば従来のハイドンからすれば第2楽章のような第1楽章です。
そう、オペラの序章のような第1主題。
階段のような第2主題。
展開部はあくまで荘重な感じで。。。
でも聞いていると昔のハイドンの様によく分からないメロディ進行なんです。
そしてよく分からないまま終わります。
この重々しい感じを敬けんな感じと評する意見もあったりして人間の完成はよく分からない感じですね。

第2楽章 6:19 アレグロ ディ モルト

短調のよく目まぐるしく動く第1主題。
まるで彼の弦楽四重奏曲みたいな印象の第2楽章です。
ずっと短調なので、転調しないかずっと聞き耳を立てていたのですが
最後まで短調でした。このままでは救いがないんですが。。。。


第3楽章 4:20 メヌエット & トリオ

これまた短調のメヌエット。このメヌエットではとても踊ることなんてできませんね。暗い曲調。トリオでやっと長調、でも暗いんです。
あっという間に暗い主題に。
救いはどこにあるんでしょうか?本当に。


第4楽章 3:07 プレスト

そして第4楽章も悲痛な叫びのプレストです。
この曲には救いがないのだろうか?
余りにも重い曲です。
モーツアルトでさえ、最後には予定調和のように長調で締めくくったのに。
最後まで暗く終わってしまいました。


交響曲第48番 ハ長調 "マリア・テレージア"

2010年07月25日 05時07分03秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 7:30 アレグロ

トランペットの輝かしいファンファーレではじまります。
タッタカとそれを受けて音が急が進行していき、聞き応えがある、
マリーテレジアにふさわしいものですが、
4:22あたりで急に短調のゆっくりした暗い部分にさしかかり、停滞しますが
それを受けて段々と展開していきあっという間にもとの主題になって終了。


第2楽章 10:18 アダージョ

第2楽章は昼寝のためにある音楽でしょうか。
のんびりとした暗くないゆったりした主題で、伸びやかにのんびり進行していきます。ホルンが上手に使われています。


第3楽章 4:22 メヌエット

このメヌエットも踊ることができそうなんですがトリオの部分が珍しくしつこいぐらいに短調で、面食らいます。しつこい。


第4楽章 4:35 フィナーレ アレグロ

いかにもフィナーレという感じでうきうきするような感じがあります。
この状態でタッタカッタッタカといつものハイドン流に進行しいていきます。
こういうところはヘンデルの王宮の花火の音楽のようにバロック的な感じで気分よくたたみかける感じがしていいですね。スカッとします。


交響曲第47番 ト長調 パリンドローム

2010年07月21日 22時35分41秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 5:12 アレグロ

パッパッパ、パッパッパーとホルンの6連音ではじまる第1主題が印象的です。
この音形どこかで聞いたことがあるなあと思っていたら、
モーツアルトのピアノ協奏曲第19番と同じなんですねえ。

第2主題はせわしなく弦が駆けずり回るもの。
それにしてもこの、シュトルム・ウント・ドランクの時期の交響曲は、分かりやすいですね。
とても面白く聞くことができます。


第2楽章 7:07 ウン ポーコ アダージョ カンタービレ

弦がなんかのんびりした主題を演奏し、いろんな楽器で展開していきます。
一つ前の時代であればよく分からないままに進行したのでしょうけど、
この時代のハイドンの曲は分かりやすいですね。
ただゆっくりした曲であっても装飾音が多く、段々忙しくなっていきます。
変奏曲の形式をっているからかもしれませんが。。。。
ただ協奏交響曲のようにいろんな楽器が変奏を担当するわけでもなく
弦主体で全体で変奏していくのでちょっと平板な感じもしないでもありません。
でも面白いですね。


第3楽章 2:15 メヌエット & トリオ

ハイドンらしいメヌエット。アクセントのおかれる部位に特徴がある感じ。トリオはホルンで不思議なメロディを演奏します。メヌエットの部分に比べてトリオが長いのが面白いですね。


第4楽章 5:53 プレスト アッサイ

これもおもしろい主題でタッタカタッタカ進んでいきます。
ハイドンの面白さは主題の展開部にあるわけですがこの楽章も
短い第1主題のいろんな展開が面白いんです。
そしてゆっくりスピードが速くなっていきます。
それにしてもなんとモダンなたたずまいの曲でしょうか。
これはちょっと肩の力を抜いて作曲したハイドンの佳作ですね。
お勧めです。




交響曲 第46番 ロ長調

2010年07月16日 03時46分17秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 5:32 ビヴァーチェ

4連音が弦で出されてそれを受けて展開していきます。第1主題というわけです。
でもこの展開がすごく巧みで面白い。なんかツボを心得た感じというのでしょうか。。。3:28でこのはじめの4連音が短調に転調されています。これが第2主題でしょうか。でもあっさりと短調による展開が終わったらもとの長調の第1主題に戻って終わります。


第2楽章 5:05 ポコ アダージョ

弦が寂しいテーマを演奏します。それを受けて管楽器も混じってオーケストラ全体が展開をしていきます。そして主題に戻って展開。展開部が面白いのがハイドンの特徴。
2:33から何となく第2主題でしょうか?
この楽章はシチリアーナと言う舞曲の形式を踏んでいるそうですが、どことなく寂しげな感じがメヌエットは違いいいですね。


第3楽章 2:35 メヌエット

一転、陽気で明るいメヌエットの第1主題かと思えばどこかほの暗い感じがつきまといます。1:07からのトリオの部分は一転短調のおもぐるしいもの。なぜこんなくらいメヌエットにしたのか疑問ですが、ボクはこういうくらいのがすきなんですねえ。


第4楽章 3:55 プレスト エ スケルツァンド

せわしない5連音ではじまる主題です。目まぐるしく展開してきます。
結構緊張感を伴ってずんずん行くんですが、突然2:34から第3楽章のメヌエットの主題が出てきてビックリします。なぜでしょうか?
そこからゆっくりとした進行になっています。
3:30からもとのせわしない主題が1回演奏されて、2連音をテゥッテイで演奏して終わります。

なんか面白い、ふざけたような曲ですが、緊張感を持って一気に聞く事ができるのはこの時期のハイドンの特徴ですね。シュトゥルム・ウント・ドラングと言うんですか、伸び伸びと表現しようという時代の空気がハイドンにいい影響を与えているようです。このあたりの曲はどれも面白く聞く事ができますね。





交響曲第45番嬰ヘ短調『告別』

2010年07月12日 23時28分00秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 7:00 アレグロ

この出だしも印象的で分かりやすい主題。
テンポも速くハイドン的な進行ですね。
短調でスタートしたのに途中で長調になったりとあいかわらず忙しい展開。
2:52から第2主題。
非常にのどかなのんびりとしたもの。でも段々装飾音が増えてきてあっという間にもとの第1主題へ。
この曲を聴いているとモーツアルトの交響曲と良くにている雰囲気がありますね。
大分影響を与えているんでしょう。
でもモーツアルトに比べると影がありません。
からっとした音楽ですね。


第2楽章 7:27 アダージョ 

ふわふわとした軽めの静かな曲ではじまるのですが、2分ぐらいになると
短調になってきて段々厳粛な感じになります。
どういう風の吹き回しでしょうか?
3:00から第2主題です。こちらは何となく陰鬱な感じのメロディです。
でもハイドンの短調のメロディはからっとしていてボクは好きなんですよ。
4:16からまた新たな短調のメロディが出現。
モーツアルトの弦楽五重奏みたいなメロディがさっと現われて
はじめのメロディを思い出すこともできず、ゆっくり終了です。
ハイドンの面白さが良くでている曲ですね。
飽きることなく聞く事ができます。


第3楽章 4:06 メヌエット

田舎風というかちょっとやぼったいような主題ですね。
これで踊ることはできると思いますが、踊りたくないような感じ、とでも言えばいいのでしょうか?
トリオは、1:45からはじまります。ホルンののんびりとしたメロディ。
それを受けて弦がひとしきり展開して3:13からまた第1主題へ戻り終了です。


第4楽章 7:48 プレスト アダージョ

弦が何となくトルコ風とも言うべき主題を演奏するとそれに答えるように全楽器で答えます。このメロディも分かりやすいもの。それにホルンの使い方が美味い。その後はいろいろ展開を繰り返すわけですが、タッタカとたたみかけるような快感があります。2:50あたりから突然アダージョに。
一人ずつ消えていくという告別と言う副題のもとになったお話がありますね。
実際伸びやかなアダージョというにはのんびりした曲調なのですが、
5:53ごろから明らかに楽器の数が減ってきています。
最後にはバイオリン2丁だけなんでしたね、確か。
最後に消えるようにして終わります。

交響曲第44番ホ短調『悲しみ』

2010年07月11日 01時33分49秒 | ハイドンの楽しみ 交響曲全曲を聴く
第1楽章 6:19 アレグロ コン ブリオ

モーツアルトの40番みたいな雰囲気の曲ですね。
弦が非常に印象的な4連音を提示し、それを引き継いで展開していく形式。
この4連音がたびたび現われては展開が変わっていく。
第2主題がはっきりしないんですが、聞いていて。。。。
でも非常に印象的な曲であることには変わりありません。


第2楽章 4:19 メヌエット

短調のメヌエットってハイドンでは珍しいんではないでしょうか?
これは踊ることはできないでしょうねえ。
2:10からトリオですね。
ちょっとホッとする温かいメロディです。
ホルンも鳴ってほのぼのさを出しています。
でもすぐにもとの主題に戻って終了です。


第3楽章 7:22 アダージョ

この悲しみという副題は、ハイドン自身が葬式の時に演奏してくれと言っていたことに由来するとか。
確かに、なんとも清冽な主題が弦で提示されますね。
長調なのに、なんとも静謐な感じがします。
ハイドンらしい、品の良さがあります。
ホルンがオーボエが、素晴らしい。
3度目の主題再現の後、5:05あたりで短調で展開していきますが、
その感じがボクはすごく気に入りました。


第4楽章 5:06 フィナーレ プレスト

なんとも印象ぶかい主題です。
銀河英雄伝説の外伝にも使われていますね。
こういう音楽はモーツアルトにはありません。
ハイドンのハイドンたる所以です。
展開もまさしくハイドン流。
最後にホルンが4連音を鳴らすのですがそれが印象的です。
独特の緊張感が最後まで持続する、
素晴らしい曲だと思いました。

これは名曲だと思います。
是非聞いてみてください。