風景の記憶絵

「まちの風景の記憶」を絵にしましょう。みんなが語り部、そして絵描き・・これは、まちのカタチメモリアル事業の記録です。

絵図の着色作業

2010-01-26 22:00:16 | 絵図をつくる
2010-1-26(火) 

 絵図の着色作業が始まりました。遠くは琵琶湖、その向こう岸に・比叡山・比良の山並みが続いています。比叡山の遥か先に、うっすらと夕暮れの京都の町が見えています。絵図の手前側には、田上山・金勝(こんぜ)山・三上山、遙か向こうに伊吹山があります。

 金勝山には大きな栗の木が描かれています。この栗の木は「栗太郡」という郡の名前のいわれになった神代の栗の木をイメージした木です。絵図には、その思いを描き込むことができます。『近江の説話覚え書』(著:中神天弓・白川書院)には次のようにあります。

 「近江国土記には『神代の栗の木、空をうがち雲に入り、この木の枝が山獄にならぶ故に比枝山(ひえいざん)という』とあります。景行天皇が美濃行幸の途中、淡海を通過したとき、神代の栗の木は枯れて枯木が空に入っていた。その故を国老に問われると、『この木の栄えた頃は、枝は山に並び、よって並枝山(ひえいざん)、更に聨(つら)なって並聨山
(ひらさん)』と答えたそうである。」


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