風景の記憶絵

「まちの風景の記憶」を絵にしましょう。みんなが語り部、そして絵描き・・これは、まちのカタチメモリアル事業の記録です。

絵図工房のしくみ

2010-02-10 14:49:21 | 絵図をつくる
2010-2-10(水)

 画像はアルバイトさんが、道と田んぼの隙間を、細かい筆で埋めてくれてるところです。
実は、多すぎる程の田んぼを描くよりも、この隙間を草などの表現で描くことがとても大変な作業なのです。ですから、実はアルバイトさんにはきちんと時給を支払っています。
 この渋川風景の記憶絵の作業は、江戸時代の浮世絵工房のように、流れ作業になっています。アルバイトさんが下地を塗る→事務局スタッフやサポーターが、田んぼや屋根や人の服た顔の色など多くて大変な部分を描く。→絵師さんが、描きたい建物や、人の動き・表情付ける。→アルバイトが、隙間を埋める。
 
 最終的には絵師さんがチェックしますが、それ以前にスタッフレベルで抜けた部分などはしっかり見ているのです。聞き取りの文との照合も並行して行います。
 
 ところで、渋川の絵図の作業は、下絵に1ヶ月、色つけに2ヶ月しかとっていません。資料集めやスケッチ・構図作成には十分に時間を採ってきたのに何故でしょう。それは多数のスタッフ(10人くらいが入れ替わり立ち替わり)が一気集中するには、短期間でないとできないからです。また、絵はどんどん変わっていきますので、以前書いたところを忘れていきます。結果、絵の統一性が失われたり、後で描こうと思って大事な部分が抜け落ちたりすることがあります。抜けたり勝手に付け加えたりすれば、トラブルも起きやすいということでしょうか。
 
 下絵のどこかの部分を消したらその場ですぐ再現、後回しにしない。こういったルールがないと絵図作成は成り立ちません。そして、この3ヶ月作戦も、後で功を奏するでしょうか。



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