源平合戦 オンラインゲーム 変態
「最近流行っている『アレ』は今までのウィルスとも言えないし、スパイウェアとも言えない。パソコン部副部長の君ならばその理由が分かっているだろうね」
パソコン部の部室には幾台かのコンピューターが置かれている。小此木先輩の私機はサーバー増設などを惜しみなく施しているため、一台で何台分ものスペースを占領していた。どんなに優秀な爆破物処理班でも、あのコード束の中から一本を見つけ出すのは不可能だろう。純朴な女学生の三つ編みみたいに入り組んだコードは、ナイルの流れのようにして、一筋の大河をを形成している。
「わかりませんね」
彼女は俺の返答を聞いて非常に残念で楽しそうな顔をした。残念で楽しそう、一見矛盾するような記述だが、とにかく彼女の表情を表現するのはこれが一番的確だ。恐らく、俺が正確に答えを言っていたら、彼女は満足でつまらなそうな顔をしたことだろう。
「分からないだろうと思ってまとめておいて上げたよ」
彼女がエンターキーを叩くと、桃色チャンネルを表示していたページが消え、デスクトップに新しい窓が開かれた。こっちの事情なんて全く無視だな。諦めに似た気持ちを抱く。画面には「コンピューターウィルスとはなんだろう?」と表示されている。
俺が黙っていると、小此木先輩が裏声で「なんだろう?」といった。
「え、これ俺答えるんですか」
「コンピューターウィルスとはなんだろう?(裏声)」
流石に声優までは雇えなかったらしい。丁度作業も一区切りついたところだったし、少しくらい付き合ってやろうか。俺は「パソコンが壊れるプログラムの事です」と言った。画面にすかさず「○」のマークが表示される。
「スパイウェアとはなんだろう?(裏声)」
「もう辞めません? その裏声」
早く答えろ、と尋問官のようにドスを効かせる小此木先輩。俺は「情報とかを奪うプログラムの事ですよね」といった。再び「○」を付けられる。そして最後に表示されたのが「では今回の『アレ』はなんだろう?」という疑問だった。
先輩はあくまでもアレと言っているが、アレにもちゃんと名前はある。Cocoon(コクーン)。繭と言う意味だ。誰が呼んだか分からないが、アレにはコクーンという名前が付いていた。小此木先輩がその名前を使いたがらないのは、彼女がテレビメディアに対して激しい嫌悪感をいだいているからであり、他に意味はない。
「今朝見たニュース番組では、『データを盗まれるだけではなく消される』ってみのもんたが言ってました。つまり、CPを壊しつつデータを奪うからどちらとも言えない、ってことですか?」
「はい! TV(ティブイ)メディアに踊らされる人発見!」
「……なんですか突然大声出して。恥ずかしいですよ」
小此木先輩は勝ち誇った表情で「違うんだなーコレが」とか「情弱はこれだから困る」とか述べた後、「あー気持よかった!」といつかの北島康介のように毒気のない笑みを浮かべた。
「いいかい。TVのバカどもはポピュリズムだか何だか分からないが、民衆に発信しやすいよう情報を編集する。バカが編集するから情報は歪になり、それが結局誤解をもたらすんだ、今回のように」
彼女はフジテレビデモにも参加した猛者であり、TV局への思い入れは一入だった。テレビが嫌いだ嫌いだと言っておいて、恐らく俺や俺の妹よりもよっぽどテレビを見ているだろう。
「盗んで壊すだけだったのならば、例えばMarketscoreというウィルスが似たようなことをしている。こちらも、個人情報を流出させたあと、ネット接続できなくする」
「じゃあテレビが流しているコクーンの独自性って言うのは論点がズレているってことですか。それなら先輩はどこが『違う』と思うんですか?」
「まず一、コクーンはデータを盗んで壊しているのではなく、『送信』している」
パソコンにメール到着の文字が踊る。ボックスを確認してみると、小此木先輩からメールが届いており、開いてみると「こんな感じ」と書かれていた。
「その二、コクーンはコピーしていない。――これが最大の特徴だな」
「コンピューターウィルスは、コピーされて感染していくと聞いたんですけど、コピーされていないとしたらそもそも感染しないのではないですか?」
「そこがアレの面白いところなんだ。ただ単に被害を広めたいだけならばコピーして感染していくのが一番だ。でもコクーンは違う。CPに甚大な被害を及ぼした後、オリジナルがそのまま移動する。だから攻撃されたパソコンにそもそもウィルスは残らない。ここはウィルスの『ロジックボム』と呼ばれる形式と似ているね」
ロジックボムはウィルスが自分ごと爆発する(便宜的にこの言葉を使う)プログラムだ。システムに被害を及ぼした後、自分は消えてしまうから、対策ソフトの会社は「生きているウィルス」を探し出すのに大変苦労した。それは人間の病原菌とよく似ている。ワクチンを作るためには菌を確保しなければならないのである。
「じゃあコクーンはそもそも病原菌とは言えないのかもしれませんね。台風みたいなもんでしょう?」
「言い得て妙だな。自然災害に近い存在であることは間違いない」
対策できない訳ではないよと彼女はいう。
「つまりアレがパソコンから出て行く前より、アレがデータを暗号化、もしくは送信できなくするソフトを入れておけばいいんだ。そうすれば、最悪自分のパソコンが無茶苦茶になるだけで済む。世を騒がしてるウィルスは滅びるという魂胆さ」
「自衛は出来ないんですね」
「それは諦めるしか無い」
俺達は乾いた笑い声を上げた。
「エロ画像はUSBだから大丈夫です」
「この変態!」
◆
おいおい、「復学のしおり」に書いてあったことと全然ちげーじゃねーかよ。進研ゼミのマンガと同じパターンかよ。なんだよあの温かく迎えてくれた下級生の図は。畏怖されてるじゃねーかよ。
……あれもこれも、二年間もヒッキーしてた私が悪いんだけどさ。
私はため息を吐いてiPhoneを取り出した。学校に来てからこれしかやっていないような気がする。学校はオンラインゲームで遊ぶ場所じゃねーのに。
最近はまっているオンラインゲームは「源平合戦」と呼ばれる横スクールアクションゲーで、キャラクターは三頭身のちびキャラであるものの、グラフィックは綺麗だし鎧はカッコイイしですっかりお気に入りだった。ちなみに私は平氏側なので、ストーリー上は負ける予定。でも負ける側につくのってカッコイイじゃん? 助太刀いたす! みたいな感じでさ。
「あ! 恵ちゃんもそれやってるんだ!」
「え、うん。まあね。ちょっと齧る程度にね」
重課金厨だとは思われたくないのでダミーIDの普通くらいのキャラクターを見せると、彼女は「え~つよ~い」とニワカらしい発言。ふんと笑みが溢れる。この笑みは決して人に安心感を抱かせるようなものではないだろう。その自覚がある。
「私源氏なんだけど、恵ちゃんは?」
「源氏とか厨じゃん」
「え?」
「へ、平氏だよ!」
あ、危ない。つい掲示板のノリで行ってしまった。源氏は装備のステが高めに設定されている上、ガチャも出やすいからニワカ御用達なのだ。二ヶ月前の大型アプデ以来、平氏はまさに駆逐される一方だった。多分平氏はもう壇ノ浦あたりまで追い詰められている。
「今度一緒にやろうね」
とニワカは去って行った。……や、やべぇ、名前すら聞いていない。今日は一人でもメアドを手に入れるのが目標だったんだけどなぁ。恐らく、あれが最後のチャンスだったんだろう。まあ頑張りすぎるのはよくない。登校して一週間と経っていないし、最初からはしゃぎ過ぎると厨房と叩かれる。最初はこんなもんでいいだろう。
帰りのホームルームの時、先生が何かを配った。それは最近じゃめっきり使わなくなったシャーペンと、いわゆる日記帳だった。こんなのは「ボク夏」の世界でしか見たことがない。それに、帰りのホームルームで紙が配られるのなんて初めてだったから、どうやって後ろの席に渡せばいいのか皆戸惑っているようだった。
「最近コクーンと呼ばれるウィルスが流行っています。そこで教育委員会はこのように、電子データに頼らない文化の保存を実技教育として取り入れることになりました。明日の帰りまでに日記を書いて……そうだな、学級委員長が届けに来ること」
は!? 宿題増えるとか、コクーン死ね。ってか文化の保存ってなんだよ、私達の私生活が文化的と言えんのかよ……。
そう言えば兄貴と朝ズバ見たとき、コクーンが国立図書館の電子書籍を全て壊したって話が取り上げられていたっけ。蔵書数十七万……何冊だっけ? でもとにかくすげぇ数だった。コクーンが社会現象になるのもよくわかる。よく分かるけど、この宿題は低能と言わざるをえない。
「コクーン怖いね~。ゲームのデータも消えちゃうもんね」
ニワカは怖がっているといい。私は兄貴の先輩の天才科学者から貰った、特別なソフトをiPhoneにダウンロードしている。これは対コクーンソフトらしい。詳細は分からないが、これがあると多分大丈夫なんだろう。ウィルスめ、重課金厨の恐ろしさを思い知れってんだ。
だがウィルスは先生という傀儡を使って攻撃を仕掛けてきている。なんて多彩な攻撃手段を持った奴なんだろう。そんなに人間を困らせて嬉しいか。せっかくの放課後なのに気が重かった。メアドは交換できないし、宿題は出されるしで最悪だ。
そんな時、一通のメールが届いた。
---------感想-----------
三題でも前後編に分けていいよね……?
ってことで、今回は前編にさせて頂きました。いや、本当は完結させるつもりだったんですけど、
序盤の時点で三題を消費できたので、折角だし後編で残りの三題を終わらせてしまいたいなぁって……。
今回もソフトSFですが、伏線貼りが主な目的だったからまだ話は動いてないですね。
今回の主人公は妹の恵ちゃんです。
前回ヒッキーから卒業した彼女ですが、復学してからのことも書きたくってこのお題に絡めさせていただきました。
この三人はキャラクターとして面白いので、動かしやすくて自分は好きです。
次回、 梅雨 非常口 カオス
デュエルスタンバイ☆
「最近流行っている『アレ』は今までのウィルスとも言えないし、スパイウェアとも言えない。パソコン部副部長の君ならばその理由が分かっているだろうね」
パソコン部の部室には幾台かのコンピューターが置かれている。小此木先輩の私機はサーバー増設などを惜しみなく施しているため、一台で何台分ものスペースを占領していた。どんなに優秀な爆破物処理班でも、あのコード束の中から一本を見つけ出すのは不可能だろう。純朴な女学生の三つ編みみたいに入り組んだコードは、ナイルの流れのようにして、一筋の大河をを形成している。
「わかりませんね」
彼女は俺の返答を聞いて非常に残念で楽しそうな顔をした。残念で楽しそう、一見矛盾するような記述だが、とにかく彼女の表情を表現するのはこれが一番的確だ。恐らく、俺が正確に答えを言っていたら、彼女は満足でつまらなそうな顔をしたことだろう。
「分からないだろうと思ってまとめておいて上げたよ」
彼女がエンターキーを叩くと、桃色チャンネルを表示していたページが消え、デスクトップに新しい窓が開かれた。こっちの事情なんて全く無視だな。諦めに似た気持ちを抱く。画面には「コンピューターウィルスとはなんだろう?」と表示されている。
俺が黙っていると、小此木先輩が裏声で「なんだろう?」といった。
「え、これ俺答えるんですか」
「コンピューターウィルスとはなんだろう?(裏声)」
流石に声優までは雇えなかったらしい。丁度作業も一区切りついたところだったし、少しくらい付き合ってやろうか。俺は「パソコンが壊れるプログラムの事です」と言った。画面にすかさず「○」のマークが表示される。
「スパイウェアとはなんだろう?(裏声)」
「もう辞めません? その裏声」
早く答えろ、と尋問官のようにドスを効かせる小此木先輩。俺は「情報とかを奪うプログラムの事ですよね」といった。再び「○」を付けられる。そして最後に表示されたのが「では今回の『アレ』はなんだろう?」という疑問だった。
先輩はあくまでもアレと言っているが、アレにもちゃんと名前はある。Cocoon(コクーン)。繭と言う意味だ。誰が呼んだか分からないが、アレにはコクーンという名前が付いていた。小此木先輩がその名前を使いたがらないのは、彼女がテレビメディアに対して激しい嫌悪感をいだいているからであり、他に意味はない。
「今朝見たニュース番組では、『データを盗まれるだけではなく消される』ってみのもんたが言ってました。つまり、CPを壊しつつデータを奪うからどちらとも言えない、ってことですか?」
「はい! TV(ティブイ)メディアに踊らされる人発見!」
「……なんですか突然大声出して。恥ずかしいですよ」
小此木先輩は勝ち誇った表情で「違うんだなーコレが」とか「情弱はこれだから困る」とか述べた後、「あー気持よかった!」といつかの北島康介のように毒気のない笑みを浮かべた。
「いいかい。TVのバカどもはポピュリズムだか何だか分からないが、民衆に発信しやすいよう情報を編集する。バカが編集するから情報は歪になり、それが結局誤解をもたらすんだ、今回のように」
彼女はフジテレビデモにも参加した猛者であり、TV局への思い入れは一入だった。テレビが嫌いだ嫌いだと言っておいて、恐らく俺や俺の妹よりもよっぽどテレビを見ているだろう。
「盗んで壊すだけだったのならば、例えばMarketscoreというウィルスが似たようなことをしている。こちらも、個人情報を流出させたあと、ネット接続できなくする」
「じゃあテレビが流しているコクーンの独自性って言うのは論点がズレているってことですか。それなら先輩はどこが『違う』と思うんですか?」
「まず一、コクーンはデータを盗んで壊しているのではなく、『送信』している」
パソコンにメール到着の文字が踊る。ボックスを確認してみると、小此木先輩からメールが届いており、開いてみると「こんな感じ」と書かれていた。
「その二、コクーンはコピーしていない。――これが最大の特徴だな」
「コンピューターウィルスは、コピーされて感染していくと聞いたんですけど、コピーされていないとしたらそもそも感染しないのではないですか?」
「そこがアレの面白いところなんだ。ただ単に被害を広めたいだけならばコピーして感染していくのが一番だ。でもコクーンは違う。CPに甚大な被害を及ぼした後、オリジナルがそのまま移動する。だから攻撃されたパソコンにそもそもウィルスは残らない。ここはウィルスの『ロジックボム』と呼ばれる形式と似ているね」
ロジックボムはウィルスが自分ごと爆発する(便宜的にこの言葉を使う)プログラムだ。システムに被害を及ぼした後、自分は消えてしまうから、対策ソフトの会社は「生きているウィルス」を探し出すのに大変苦労した。それは人間の病原菌とよく似ている。ワクチンを作るためには菌を確保しなければならないのである。
「じゃあコクーンはそもそも病原菌とは言えないのかもしれませんね。台風みたいなもんでしょう?」
「言い得て妙だな。自然災害に近い存在であることは間違いない」
対策できない訳ではないよと彼女はいう。
「つまりアレがパソコンから出て行く前より、アレがデータを暗号化、もしくは送信できなくするソフトを入れておけばいいんだ。そうすれば、最悪自分のパソコンが無茶苦茶になるだけで済む。世を騒がしてるウィルスは滅びるという魂胆さ」
「自衛は出来ないんですね」
「それは諦めるしか無い」
俺達は乾いた笑い声を上げた。
「エロ画像はUSBだから大丈夫です」
「この変態!」
◆
おいおい、「復学のしおり」に書いてあったことと全然ちげーじゃねーかよ。進研ゼミのマンガと同じパターンかよ。なんだよあの温かく迎えてくれた下級生の図は。畏怖されてるじゃねーかよ。
……あれもこれも、二年間もヒッキーしてた私が悪いんだけどさ。
私はため息を吐いてiPhoneを取り出した。学校に来てからこれしかやっていないような気がする。学校はオンラインゲームで遊ぶ場所じゃねーのに。
最近はまっているオンラインゲームは「源平合戦」と呼ばれる横スクールアクションゲーで、キャラクターは三頭身のちびキャラであるものの、グラフィックは綺麗だし鎧はカッコイイしですっかりお気に入りだった。ちなみに私は平氏側なので、ストーリー上は負ける予定。でも負ける側につくのってカッコイイじゃん? 助太刀いたす! みたいな感じでさ。
「あ! 恵ちゃんもそれやってるんだ!」
「え、うん。まあね。ちょっと齧る程度にね」
重課金厨だとは思われたくないのでダミーIDの普通くらいのキャラクターを見せると、彼女は「え~つよ~い」とニワカらしい発言。ふんと笑みが溢れる。この笑みは決して人に安心感を抱かせるようなものではないだろう。その自覚がある。
「私源氏なんだけど、恵ちゃんは?」
「源氏とか厨じゃん」
「え?」
「へ、平氏だよ!」
あ、危ない。つい掲示板のノリで行ってしまった。源氏は装備のステが高めに設定されている上、ガチャも出やすいからニワカ御用達なのだ。二ヶ月前の大型アプデ以来、平氏はまさに駆逐される一方だった。多分平氏はもう壇ノ浦あたりまで追い詰められている。
「今度一緒にやろうね」
とニワカは去って行った。……や、やべぇ、名前すら聞いていない。今日は一人でもメアドを手に入れるのが目標だったんだけどなぁ。恐らく、あれが最後のチャンスだったんだろう。まあ頑張りすぎるのはよくない。登校して一週間と経っていないし、最初からはしゃぎ過ぎると厨房と叩かれる。最初はこんなもんでいいだろう。
帰りのホームルームの時、先生が何かを配った。それは最近じゃめっきり使わなくなったシャーペンと、いわゆる日記帳だった。こんなのは「ボク夏」の世界でしか見たことがない。それに、帰りのホームルームで紙が配られるのなんて初めてだったから、どうやって後ろの席に渡せばいいのか皆戸惑っているようだった。
「最近コクーンと呼ばれるウィルスが流行っています。そこで教育委員会はこのように、電子データに頼らない文化の保存を実技教育として取り入れることになりました。明日の帰りまでに日記を書いて……そうだな、学級委員長が届けに来ること」
は!? 宿題増えるとか、コクーン死ね。ってか文化の保存ってなんだよ、私達の私生活が文化的と言えんのかよ……。
そう言えば兄貴と朝ズバ見たとき、コクーンが国立図書館の電子書籍を全て壊したって話が取り上げられていたっけ。蔵書数十七万……何冊だっけ? でもとにかくすげぇ数だった。コクーンが社会現象になるのもよくわかる。よく分かるけど、この宿題は低能と言わざるをえない。
「コクーン怖いね~。ゲームのデータも消えちゃうもんね」
ニワカは怖がっているといい。私は兄貴の先輩の天才科学者から貰った、特別なソフトをiPhoneにダウンロードしている。これは対コクーンソフトらしい。詳細は分からないが、これがあると多分大丈夫なんだろう。ウィルスめ、重課金厨の恐ろしさを思い知れってんだ。
だがウィルスは先生という傀儡を使って攻撃を仕掛けてきている。なんて多彩な攻撃手段を持った奴なんだろう。そんなに人間を困らせて嬉しいか。せっかくの放課後なのに気が重かった。メアドは交換できないし、宿題は出されるしで最悪だ。
そんな時、一通のメールが届いた。
---------感想-----------
三題でも前後編に分けていいよね……?
ってことで、今回は前編にさせて頂きました。いや、本当は完結させるつもりだったんですけど、
序盤の時点で三題を消費できたので、折角だし後編で残りの三題を終わらせてしまいたいなぁって……。
今回もソフトSFですが、伏線貼りが主な目的だったからまだ話は動いてないですね。
今回の主人公は妹の恵ちゃんです。
前回ヒッキーから卒業した彼女ですが、復学してからのことも書きたくってこのお題に絡めさせていただきました。
この三人はキャラクターとして面白いので、動かしやすくて自分は好きです。
次回、 梅雨 非常口 カオス
デュエルスタンバイ☆