
それじゃあ一冊一冊簡単にレビューを書いていこうと思います。
ネタバレは意図せずやっちゃうかもしれないので、
あーん!これ読みたかったのにー! って人はその部分は回避したほうがいいと思います。
ライジン×ライジン 1
異能に憧れてた少年が、偶然異能をゲットしちゃったけど、
その能力って言うのは身体から白濁液を噴出させるって言う
本当にどーしようもない物で、対能力者組織に属してみたけれど……。って話。
オーソドックスな異能開眼モノだよね。
異能って時点で努力して手に入れるものとはベクトルが違うから、
トレーニングしろとは言えないけれど、あっさり都合よく手に入っちゃった所に現代ラノベの「お手軽さ」みたいなものを感じた。
それにこの主人公、そんなにかっこ良くないと思うんだけどやたらとモテるんだよねぇ……。
ヒロインはみんな可愛いから、主人公のキャラ立ちをもっと頑張れよーって思う。
ライジン×ライジン 2
異能力者に対応するため、弱小能力者でチームを結成。
さあこれからヒーロー目指してひた走るぞ! って時に、元アイドルの女の子がチームに加わって……。
巻を重ねるたびにキャラクターが増えていくのが最近のラノベの傾向。
この話に出てくるアイドルの女の子は主人公にベタベタとひっつくので、
元々のヒロインは嫉妬を抱く。で、お決まりの主人公の取り合いに向かっていく。
能力の成長ってモノがないと、そろそろ主人公の能力じゃ厳しいのでは?
幼馴染の女の子がめちゃくちゃ強い能力者で、その子に頼り切ってる印象があるから、
この巻を切っ掛けに修行編とかスタートしてくれるといいなぁ。
勇者になれなかった俺は渋々就職を決意しました。 1
魔王討伐完了に伴って、勇者試験の廃止が決定。
勇者の専門学校にいた主人公は成績がSだったのだが、
夢の勇者という職業がバッサリとなくなってしまい、半年間ひきこもる。
このままじゃダメだと発起してマジックショップで働くことになるのだが、バイトの面接にやってきた子は魔王の娘で……。
作者の筆力が光る作品。これは一章から三章辺りまではスゲー面白かった。
特に魔王の娘であるフィノちゃんとの日常を描くのが上手い。コンビニでバイトしている身としても、ニヤっとくる。
まぁ四章以降はどうかと思うけどねぇ……。最後は微妙に思った。
どうやらアニメ化するようです。最近の魔王はよく働くなぁ……。
Re: 1
異能に憧れる光一は、痛い言動を惜しみなく披露する日々をおくっていた。
そんな彼の元にやって来たのは金髪美少女。非日常の気配を感じた彼は
少女を助けることを誓うのだった。
これはライジンに比べると結構深刻な話。
なかなかイイナァーって思った。光一が昨今のラノベに比べると頑張り屋で、応援できるのがいいね。
でも、敵を攻略する話がそれに終始しちゃったのはつまらないかな。
こういうモノは予想外の着眼から「そうだ!!」って閃いたほうが面白いと思うのだけど。
でも1~6まで一気買いしたから、しばらくはこれを読む。
ヘルカム 1
地獄のイメージアップの為、地獄から派遣されてきたナユタちゃん。
非日常を求める主人公は彼女に手を貸すことになるのだが……。
一つのアイディアに固執しすぎた結果、大きく物語を作れなかったなーって印象。
まぁ「広報」って分野はそう簡単にできるものでもないし、仕方ないって言ったら仕方ないけど、
例えばそこに「アイドル」をぶち込んだり「株」をぶちこんだりして、お話を広げたほうが面白かったんじゃないかな?
「地獄をイメージアップさせるぞ!」って言ってるけど、そのためにどうするかは全く示されなかったから、
これ作者自身考えてねーなって気持ちになった。でもナユタの可愛さはガチ。
IC 1
シスコンの兄が妹の友達を作るために奮闘する。
兄がモテモテで妹もブラコンだから、そのいちゃいちゃを愉しめばok
自分はあんまり面白いとは思えなかったなぁ。キャラクターがあんまりにも現実的じゃないんだよね。
兄貴も「妹のため!」と言いながら、盲目的になりすぎて犯罪者一歩手前な行動をしているし、
それを容認しちゃう周囲にも違和を感じちゃう。
でも挿絵可愛いよお!
アリスリローデッド 1
最強の名をほしいままにした伝説のガンマン、アリス。そんな彼女の愛銃であったサラマンデルは、
訳あって彼女の幼少期にタイムスリップ、幼い彼女を死の運命から回避させるため、
未来の情報を交えながら彼女を導いていくことになるのだが、子供の頃のアリスは半端ないオバカさんで……。
これは今週読んだ本の中では飛び抜けて面白かった!
流石電撃大賞作品ってだけはある。難しいストーリーを読ませるだけの筆力と、戦闘シーンのかっこ良さ。
これはマジでお勧め。文句ない作品だ。
あと、あとがきは必読です(笑)
------一般書-------
飛ぶ男
空を飛ぶ男の今までとこれから。
これは上手いわ。読ませる力半端ねぇ……!
阿部弘法の作品は棒くらいしか読んでなかったけど、あれと似た雰囲気。
でもちゃんとストーリーがあるし、幻想的なんで、若い人にも受け入れられると思う。
ザ・スコットフィッツジェラルド・ブック
華麗なるギャツビ―で話題のSFジェラルドの生涯を、村上春樹が解説。
春樹の旅行記っぽくなってて、すらすら読める。
彼はジェラルドの大ファンだから、語りにも力が入ってる気がする。
フィッツジェラルドを読んでなくても