仕事始めました

興味深いお話をいただいて、そのお仕事をすることになりました。

ある機関が行っている日本文化を現地の小学校に紹介するプログラムがあり、
そのプレゼンテイターをすることになったのです。
単に文化紹介ではなく、テキサス州が定めている教育内容に沿いながらするものなので、少し気を遣うんです。

そして今日、遂にデビューしました。

訪れたのは、由緒あるカトリック系男子校の小学部。
おぼっちゃまばかりの学校。そしてトップレベルと言われている通り、
実にみんなの基準が高い！

先生達も少し厳しく接し（てるように見えた）、廊下でクラスを引率する先生に
すれ違ったのですが、
「Gentlemen, 右側を揃って歩きなさい」と。
由緒ある学校の品の良さをみました。

担当したのは、２，３，４年生。
みんな素直でとってもかわいいのです。
キチンと教育されているので、脱線する子は皆無。
（余談ですが、身なりもよく品のいい雰囲気の子ばかりでした）

日本の事について質問すると、どの子達もきちんと日本を識別していて、
（アメリカでは大人でも、中国と混同している人がいるのに！）
中には
「いいソフトボールチームだよね」
とオリンピックの女子チームを知っている２年生の子もいたり、
「ハイテクノロジーの国だよね」と３年生。
「寿司！」などの答えがでるのだろうと思っていたので、面食らってしまいました。
アメリカは半年、日本より早く学校が始まるので、２年生の子はまだ７才。
３年生の子はまだ８才です。
ね、これで彼らのレベルの高さが分かるでしょ？

今日のメインテーマは「おりがみ」
おりがみと聞くとみんな大喜び。きちんと知っているのです。
「かぶと」もきちんと「サムライヘルメット」と知っているのですよ。

理解力も早く、予定していた時間を大幅に短縮。
がさつな子は一人もおらず、（きちんと形を把握する能力が高い）
角と角、辺と辺をきちんとあわせてつくっており、
「私より器用かも！？」と思ったりして・・・
中には超・超・超几帳面な子もいたり、数ミリの狂いも嫌がっていました。

ステップごとに私が教え、それに生徒がついてくるという形をとったのですが、
みんなの出来を確認するたびに、
「僕のはできてる？」「ぼくのはこれでいい？？」とそれぞれ自分のものを
見せる姿がたまらなくかわいかったのです。
そして「うまくいってるよ。」と答えてやると、その後の笑顔もまた
たまりませんでした。

一番の最初のクラス、まさにデビュークラスでは、緊張のあまりきっと引きつった
笑顔でぎこちない始まり。でも子供達の笑顔を見ているとすっかりほぐれ、
すぐ緊張も解かれました。いい意味で恐るべし子供の笑顔です。

おかげさまでオリガミは楽しんでもらえたようで、クラスの後、おりがみ本を求めて図書室は混雑だったようです。