明日は仕事をお休みして、
病院へ行ってきます。
私ではないです、父を連れて。
ただの検査ですけど、
私がそうであったように・・・
検診に行って、
擬陽性が出て、
再検査をして、
さらに疑いが濃くなって、
もっと詳しく調べたら、
がんが見つかった。
検査って、やってるうちは、
「がんだったらどうしよう」とか思ってるくせに、
結果を待ってるあいだは、
「だいたい何でもないことが多いんだよなぁ」と
楽観視したり、強がったりして毎日を不安に過ごし、
そして実際に結果を聞いて、
「ほら、やっぱりぃ～、脅かすなよ～」とか言って
終わることが多いのに・・・
私は、最後の最後に、その「疑い」が「確信」になりました。
結構、「肩透かしで終わる」と思ってる割合が大きかったので、
実際の診断がくだったときは、
どことなく他人事で、真っ先に考えたことは
「入院か・・・仕事どうしよう・・・」でした。
帰りのエレベーターでは、
ほんの少し涙が出たけど、
父にそのことを伝えた時は、
お互いに、その事実を静かに受け止めるように
冷静に話をしたことを思い出します。
ただ・・・
私がそうであったように、
きっと父も、ひとりになって涙を流していたのではないかしら、
と思うと、今考えても胸が痛くなります。
４０にもなって、
独身で、子どももなく、
子宮も卵巣もなくして、
この先もひとりぼっちで
どうやって生きていくのか・・・
そう考えたでしょうね・・・
入院していた2週間、
毎日病院に通ってきてくれた。
退院した後の1ヶ月間の自宅療養中、
寝るか泣くかしかしなかった私を、
黙ってそっとしておいてくれた。
ひとりで暮らすと言った時も、
静かに受け入れてくれた。
もっと幸せにしてあげたかったのに、
ずいぶんダメな娘だな、わたし・・・
私のかわりに仕事をしてくれる仲間はいてくれるから、
だから、みんなに感謝しながら、
私は娘としてできることを
出来る限りのことを父にしてあげたい。
「一緒に行ってくれ～」と言われれば、
会社休んででも、一緒に行くよ。
なんだか、もうお迎えが来ちゃう勢いだな・・・
いや、きっと、
「大袈裟なんだよ、おとうさんはさぁ～」とか言いながら、
笑い話になるね、きっとね。
妙～に病院慣れしてる
私の後を、父と母が不安げについてくるのが、
ちょっと面白いんですよ
なんでもないと、いいな・・・
さっき、電話したら
「おぅ！ 明日なっ！」と、
やけにやる気満々でしたけどね・・・
