穀物酢や米酢、純玄米黒酢、リンゴ酢、らっきょう酢などの食酢・調味酢を製造・販売する株式会社ミツカングループ本社が制定。
日付は「さ(3)く(9)さん」(酢酸)と読む語呂合わせから。同社の主力商品である食酢の主成分である酢酸の作用をPRすることが目的。
リンク:ミツカンの食酢
食酢について
食酢(Vinegar:ビネガー)は、酢酸を3~5%程度含み酸味のある調味料の一種で、殺菌や防腐を目的としても使われる。酢酸以外に、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸類やアミノ酸、エステル類、アルコール類、糖類などを含むことがある。
一般的には、原料になる穀物または果実から醸造酒を製造し、そこへ酢酸菌(アセトバクター属)を加えることで、酢酸発酵させて作る。フランス語で酢を意味する「vinaigre」は単純に「vin aigre」(酸っぱいワイン)に由来する。
食酢の歴史は文明と同程度に古く、酢酸産生菌はいたるところに存在する。ビールやワインなど酒を醸造する文明では、酒を大気にさらすと自然に食酢ができることを発見してきた。また、食酢が金属に作用して芸術に有用な顔料となったり、ローマでは治療の目的、エジプトでは死体の保存に用いられていたともされている。
酢酸について
酢酸(Acetic acid)は、化学式CH3COOHと表される簡単なカルボン酸の一種である。国際標準のIUPAC命名法では酢酸は許容慣用名であり、系統名はエタン酸(Ethanoic acid)である。純粋なものは室温が低いと固体になり、外見が氷に似ていることから氷酢酸(ひょうさくさん)と呼ばれる。2分子の酢酸が脱水縮合すると別の化合物の無水酢酸となる。
酢酸は弱酸で、強い酸味と刺激臭を持つ。食酢に含まれるほか、酸敗したミルク・チーズの中にも存在する。また、試薬や工業品として重要であり、合成樹脂のアセチルセルロースや接着剤のポリ酢酸ビニルなどの製造に使われる。
8世紀にジャービル・イブン=ハイヤーン(ゲベル)は初めて食酢の蒸留によって酢酸を得ている。日本語の「酢酸」は江戸時代後期に宇田川榕菴により著された日本初の体系的な化学書『舎密開宗』(せいみかいそう)で用いたのが最初である。
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