とうとう我が街を飛び越していきました。
京から数えて50宿目となりました。
小高い岩山の上に見えるのは副題の有行寺の伽藍です。
遊行寺は遊行上人こと一遍を開祖とする藤沢山(とうたくさん)無量光院清浄光寺のことだそうです。
東海道はこの寺の脇の坂道を下り絵にある境川に架かる大鋸橋(現在の遊行橋)を渡ります。
藤沢宿は遊行寺の門前町でもありました。実際の遊行寺はこんな高いところになく、いつもの広重の誇張癖が
出ているそうです。
街道には実にいろんな人がいますが、橋の中央には大きな木太刀をかつぐ一行、手前の鳥居に向かっている
座頭の一行がいます。前者は揃いの法被を着た大山講の一行で、座頭が向かう鳥居は江の島弁天の一の鳥居です。
少しアップしました。
原画です。
大きさとのバランスでそんなに大きくできませんでした。
最初に絵を観たた時に、家が多くて大変だと思ったのですが、一番大変だったのは橋でしたね。
NHKの番組で伊能忠敬を観た時に、彼の作った日本地図が紹介されていました。
その時、大きな文字で藤沢、平塚があったので、その東の茅ヶ崎を見たら今宿、南湖、茅ヶ崎が小さい字で見えました。
茅ヶ崎は東海道53次には入っていなかったのを改めて知りましたね。
人物をもう少し大きく制作できたらよかったのですが、全体のバランスからこんな風になりました。
忙しいところをありがとうございました。
次は、戸塚です。