京から数えて45宿目、三島宿です。遠景が朝霧でぼやけている想定です。
三島宿は伊豆国で唯一の東海道の宿場です。
ここは伊豆国の一の宮で、頼朝が源氏再興を祈願した三島大明神の門前町でもあります。
この絵の解説によると、早朝の朝霧の中を行き来する旅人を描いています。
大鳥居、玉垣、社殿、家並みはシルエットになっており、左向こうに遠ざかる
旅人もぼんやりしているはずでした。
一方で、中央の一団ははっきりと描かれています。馬上に人と荷物を乗せるのを
乗掛(のりかけ)というそうで、荷物は20貫目までとなっています。
当時の馬は、人間同様、力持ちだったんですね。
朝早く立った旅人は箱根へ急ぐようです。
少しアップした写真です。
原画はこちらです。