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滋賀県立大学松岡拓公雄研究室のブログです。研究室のプロジェクトの進行報告や研究生の活動を全員でアップしていきます。

第二回大津市市街地の高度利用のあり方検討委員会

2008-12-04 03:50:41 | Weblog
12月2日に先生が委員長をされている
大津市市街地の高度利用のあり方検討委員会に参加してきました。

今回は、まず現状を知るということで
大津市北部を中心に現地視察に行ってきました。

主な視察場所は
堅田駅周辺、浮御堂(湖族の郷周辺)、雄琴温泉の街並、鏡が浜周辺の街並、
柳が崎から見た中心市街地の街並、大津京駅周辺です。

堅田駅はJR湖西線の中でも2番目に一日の利用客数が多い駅だけあって周辺は
中高層の商業施設やマンションが立ち並び駅の琵琶湖側は比較的発展しています。

一方で山側は住宅地の造成が進められておりその周辺も住宅が広がっています。

ここでは下の写真に写っている堅田駅のすぐそばを流れている川が話題にあがりました。

  

コンクリートで固められたこの川は排水に利用されるなど本来の機能を失っています。
この川を本来の自然の形に戻すだけでも、景観がずっと変わって見えてくるという意見がありました。

次に訪れたのが浮御堂周辺です。
堅田駅から車で10分程の場所にも関わらず全く雰囲気が異なっており、
昔から残る町家や寺社が良い景観を作り出していました。

  

  

ただ、こういった町家が残る地域も昔が商業で賑わっていた影響で、
今現在商業地域に指定されており、このままではこれから先こういった景観が壊されてしまう可能性があります。

次にバスを降りたのは大津市の景観重要眺望点のひとつでもある柳が崎のびわ湖大津館です。
ここからは大津市の中心市街地の湖岸に立ち並ぶ建物が一望できます。



ここでは、高さだけでなくそのプロポーション・形態も重要な要素だという話が出ていました。

最後に大津市で一番高いマンションの建つ大津京駅周辺を視察しました。



このマンションは38F 131mという高さで、大津プリンスホテルより低いのですが、
ファサードやプロポーションの違いで下から見上げると
大津プリンスホテル以上の威圧感がありました。

視察終了後大津駅前の支所にて1時間30分程現況における課題について
意見交換が行われました。

その意見の中でやはり重要であったのは、「高度利用のあり方」を検討する場合であっても、
景観に大きな影響及ぼすからといってただ高さについてだけ考えるのは難しく、
遠景・中景・近景それぞれについて多角的に検討する必要があるということでした。
様々な意見の聞ける、このような有意義な委員会に参加できることを本当に幸せに感じています。
ブログには委員会で見聞きしたことの1割も書けていないので興味のある方は是非ウエダまでどうぞ



次回は大津市南部の視察に行ってきます。

                                                       ウエダ