歌詞を味わうブログ

1980年代から1990年代の日本のポップスの歌詞を味わうブログ

『フレンズ』 作詞:NOKKO

2021-07-10 10:30:00 | 歌詞を味わう
リリース:1985年

今週も当ブログを訪問いただきありがとうございます。
今回は熱海市在住のアーティスト、NOKKOのレベッカでの代表曲『フレンズ』を取り上げます。
NOKKOも自身のFacebookで今回の大雨による土石流被害について心境を綴っていらっしゃいますが、私も心を痛めております。

さて1番の歌詞から見ていきましょう。

「口づけをかわした日は
ママの顔さえも見れなかった
ポケットのコインあつめて
ひとつづつ夢をかぞえたね
ほらあれは2人のかくれが
ひみつのメモリー oh」

「どこでこわれたの oh フレンズ
うつむく日はみつめあって
指をつないだら oh フレンズ
時がとまる気がした」

コインを数えると同時に夢を数えていた頃の友達同士のよき想い出が、口づけを交わすことで壊れてしまったんですね。
2番の歌詞でも、

「ねえ君は覚えている
夕映えによくにあうあの曲
だまりこむ君がいつも
悲しくて口づさんだのに
今時は流れてセピアに染まるメロディー oh」

「2度ともどれない oh フレンズ
他人よりも遠くみえて
いつも走ってた oh フレンズ
あの瞳がいとしい」

と、よく口づさんでいたメロディーの想い出が壊れてしまい、
他人よりも遠く見えてしまっているんですね。

これはおそらくNOKKOの体験談に基づく回想ですから、自分だったらそうは思わないという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、大事なことは曲名にもあるように、単なる友達ではなくて、複数形なんですね。
友達って片方が友達だと思い込んでいても、実はそこまででなかったりもすることもある。
お互いが友達だと認識していて、楽しい思い出を共有していたんでしょうね。
それが崩れ去ったショックというものが、当時のNOKKOにはあったのかもしれません。

今週も最後までお読みくださり感謝申し上げます。

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