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ちっこいものクラブLuLu

手作りした小物を中心に紹介しています

版画の刷り台を自作する

2013-02-07 18:31:40 | g材料、道具の話

昨年の忘年会での事、ビンゴゲームの景品にHan.galleryKのyoshikawaさんが作ったポストカード用の木版画の刷り台が出ていました。わぁすっごくいいなぁと思い、当たりたかったのですが、実際に当たったのはyamadaさん。そこでyamadaさんに刷り台を見せてもらい、しっかり記憶にとどめ、それを自分なりに再現して作ってみることにしました。ところが私の記憶脳はとても短期記憶なので、さて作り始めたらうろ覚え。よく考えたら、いえ、よく考えなくても写メ撮っておけばよかった!!まっいいか、使えれば。。
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●yoshikawaさんも版木の端材を使ったと言っていたので、マネしました。見当となるへの字型の90度を狂いなく切るのはちょっと厳しかったけど何とか正確にしました。
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●ふと、考えると版木と同じ高さだとハガキの位置を合わせられないので、への字型の裏に1ミリ厚の板を張り付けました。うちにあったケヤキ色のニスを3回くらい乾いては摺り込む~を繰り返すととツルツルピカピカになりました。ちょっとうれしい。
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●への字見当をつけるための蝶番です。よく100円ショップの箱についてるのを見かけるけど、これだけを単体で買ったら180円だった。なんか不条理を感じる。。
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●出来上がり!!yoshikawaさんのはもっと優雅な感じだったけど、これはなんだか実用一点張りな感じです。
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●ちなみに、先の忘年会で私は同じくyoshikawaさん作のハガキ用のバレンが当たったのでした。これはこれでうれしいな!!ってその時も思っていたのですが、よ~く考えたら、本当にバレンが当たってよかったなぁと刷り台が出来上がった時にシミジミ思ったのです。だってね、刷り台は私も何とか作れますが、バレンは作れそうもないんだなぁ、これが。
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そして寒中見舞いハガキをこの刷り台とyoshikawaさんのバレンで刷ってみたのでした。
yoshikawaさんのバレンはちょうど良い大きさで使い心地良かったし、刷り台はまあまあでしたが、肝心の木版の彫が雑だった為に手こずってしまいました。結論、道具だけ良くてもダメだね。


ミニチュアホイップクリームの話

2010-08-16 19:10:56 | g材料、道具の話

ミニチュアフード、スィーツデコに使うホイップクリームの話をします。おおざっぱにはシリコンか軽量粘土かのどちらかを使います。

●たくさん作るなら、作るものがわりと大きめならば、ホームセンターで売っている建材のシリコンシーラントが断然お値段的にはお得です。中身を出すのにコーキングガンという道具が必要ですが¥100~¥200で買えちゃうので、それを含めても安いです。ただ、乾かしている時の臭いは・・・けっこう臭います。着色も絵の具を混ぜることが可能で、中身を絞り袋にセットしたら普通にスィーツを作る要領で絞り出して2~3日乾かせば完成です。

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●シリコンを絞り出した画像です。クリアファイルにまとめていろんなタイプのを絞り出しています。

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パジコ シリコーンホイップ 50g パジコ シリコーンホイップ 50g
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:
セメダイン8060 シリコーンシーラント グレー SR-052 セメダイン8060 シリコーンシーラント グレー SR-052
価格:(税込)
発売日:

●フェイクスイーツ用に市販されているシリコンホイップです。絞った感じは上のシリコンシーラントとほとんど変わりありません。臭いが少なく、絞り口が付いているのでお手軽です。乾くのに時間がかかるのは変わりません。

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●ほとんど使い切ってしまっているのでよくわからないかもしれませんが、ホイップ用の軽量粘土です。紙粘土の仲間なので、水には弱いですが、より小さく絞ることが可能です。乾くまで時間がかかるのは他と同じ。

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●他に、絵画用の下地材=モデリングペーストなども使えます。シリコンは直接くっつけたいものに絞ると問題なく(もともと接着剤でもあるので)くっつきますが、上のように、クリアファイルなどにまとめて絞った場合の接着は、スーパーXなどのシリコンも付けられるセメダインが必要になります。

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ミニチュアフードの粘土の話

2010-08-07 16:48:12 | g材料、道具の話

[グレイス] 樹脂風粘土

[グレイス] 樹脂風粘土
価格:¥ 1,155(税込)
発売日:
フィモソフト ホワイト 8020-0 フィモソフト ホワイト 8020-0
価格:¥ 473(税込)
発売日:

ミニチュアフード作りに使う粘土のお話をします。あくまでも私見で、私個人の感想です。

●用途や作りたいものに応じて使う粘土が違ってくると思います。それぞれ使い勝手の良い面も使いにくい面もあります。

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●まあまあ似せて作ることができ、ストラップなどに使いたい場合はフィモがお勧めです。一番しっかりとした強度があります。私はほとんどのものをフィモで作っています。ミニ雛や透明レジンの封入物など。ある程度成形し、一度焼成し固まったものにまた粘土を付けて続きを作ることが可能です。20~30分の焼成時間は要りますが、他の粘土のように数日の乾燥を待たずに済み、すぐ次の作業が出来ることが私にとって最大の利点です。保存も楽。

●1/12スケール・ドールハウス用などのそっくりなミニチュアフードを作りたいのであれば、グレイス、パンド、レジックス、軽量粘土などを制作物や部分によって使い分け、またより本物らしく近づけ、シズル感を出すためにリキテックス絵の具やガラス用絵の具などを駆使します。作り方にもよりますが、強度的に不安があり、おもに観賞用です。これらの粘土はは長期保存が難しく、私は使いかけのグレースやコスモスをよくダメにします。普通数カ月の保存が限度といわれます。入門編としては、まずグレイスからですね。どれも成形後、数日の乾燥が必要。

○以下個々の粘土の説明です。

・透けるくん粘土

着色にマーカーのインクやアクリル絵の具(リキテックスなど)を練りこんで使います。名前の通り透明感がありますが、まったくのクリアではありません。なんというか、少しかすみがかったような透明感です。値段は高め。自然乾燥にて完成。

・グレイス

ミニチュアフードを作るのに、この仲間のコスモスとともに一番ポピュラーな粘土です。実物大の花などを作る時にも使います。少し弾力もあります。着色は上と同じ。作るものによっては成形後にアクリル絵の具で着色したりします。薄く作るとやや透明感があります。作業した後1~3日位乾燥させて完成ですが、けっこう縮むので、小さい作品がより小さく表現できます。完成後の水ぬれには弱い。やわらかな表現が可能ですが、強度的にも弱いのでストラップなどの用途には厚めに作り、しっかりニス塗りで仕上げるなどの注意が必要です。

・パンド

名前の通り、パン粘土です。まんま・ミニチュアでパンなどを作るときに使います。グレースやレジックスなどと混ぜ練りこんで使ったりもします。パンなどの制作はおいしそうに焦げ目が付いていることがポイントなので、成形後にリキテックス絵の具で着色します。自然乾燥にて完成。けっこう縮みます。場合によってはオーブンで焼くことも。硬い仕上がりです。場合によっては繊細な表現は不得意かも。

・レジックス

使い心地や着色など、ほぼグレイスと似ていますが、かなり違うのは弾力性です。作っている時もこの弾力性で、かなり薄く延ばしたり、細く延ばしたりが可能です。透けるくんほどではありませんがグレイスよりは透明感があります。自然乾燥にて完成。乾燥後も弾力性がありますが、このため、仕上げにニス塗りは不向きです。軽くつぶしても復元しますが手や爪などでちぎれるので、強度的にはやや弱目です。グレイスよりは水に強いようです。

・フィモ

オーブンで焼成して硬く仕上がり、ニスを塗ることもできるので強度は一番あります。数種の色を用意して練り混ぜて好みの色を作ります。数種類の色を買う必要がありますが、ベーシックには絵の具が必要ありません。でもトッピングや風合いを表面に付けたいときは絵の具も必要です。保存年数は他の粘土が大変気を使って保存しても最長2年くらいですが、フィモはずーっと気も使わず保存しておけます。ただ、冬は練るのに力が必要で、けっこう硬くて疲れます。今は暑い夏なので楽。焼成の温度管理が難しいかも。慣れれば大丈夫。

●使用例

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