(長くなるので、一つの記事の字数制限により分割)
そして次回、その日に
「お久しぶりです お待ちしてました」
「と言っても、一ヶ月も経ってませんが」
「お久しぶりです」
「今日は、よろしくお願いします」
(今日も だけど)
「それで、マシンですが、○○さんに合わせて、少し調整してきました」
「見た目上は、何も変わってないように見えるかもしれませんが」
「このサーキットだと、もう少し○○してもいいと思ったので、ウィングを○○と、〜〜」
(この辺、ずっとトヨタの人との会話)
「一応、3台ぐらい、マシン持ってきたのですが、
一台は、軽量化してあるので、タイムは速くなると思いますが、
乗り心地 と言うか振動が少し悪いと思うのと〜〜」
みたいな会話
「まず、前回とほぼ同じマシンの、調整したのからでいいですか?
前回の調整の方が良かったら、すぐに戻せますので、遠慮無く言って下さい
多分、こっちの方がタイムも良いと思いますが」
「分かりました」
「それでは、早速ですが、レーシングスーツに着替えお願いします」
「前回もですが、スーツとヘルメット、うちのでいいですか?」(ホンダ側に聞く)
「こっちは、どちらでもいいですよ」
「出来れば、うちのスーツも一回着てもらいたいですが」
(ホンダのチームロゴが入ったレーシングスーツと言うか、そういう意味で)
「○○さんは、どうですか?」
「前回と同じが慣れてるからいいと思うし、
トヨタさんの方がマシンのテストするの先だから、
トヨタさんのレーシングスーツで」
「ホンダさんが良ければ」
「どうですか?」(トヨタ)
「うちは、どっちでもいいですよ」
「走りやすい方で
まあ、○○さんの言うように、トヨタの方が先ですし」
「時間があったら、うちのも一回着て下さい
見てみたいし」
「分かりました」
「それじゃあ、お願いします」
そして、レーシングスーツに着替えて
「前回から、ウィングを少しねかせて(下げて)あるので〜」
「このコースなら〜」
みたいな説明だったと思う
「もし○○なら、〜〜」
みたいな、
ウィングとか、その他の調整で、ブレーキとか、減速とかの話とか、他にもあったと思う
調整の違い、一通り全部、一気に説明聞いたと思う
「調整の違いはそのぐらいで、
走ってみて元の、前の方がいいとかなら、
遠慮無く言ってもらえればすぐ戻しますし、
他の調整が、ブレーキとか、〜〜」
(グリップとか みたいな、なんか、それ関連の説明があったような)
そして、
「前回と同じ、3周で」
「前回と同じように、ここに戻ってきて下さい」
「はい」
(ヘルメット付けて)
「それじゃあ、お願いします」
そして、走り終わって、
ホンダのマシンも試して、その後
「やっぱり、速いね」
「更に速い」
「タイム、こんなに伸びてる」
「思ってた以上だね」
(データ的に、コンマ(.00秒単位)以下でまで予想してて、
1秒とか、3〜10秒か、確か、数秒以上、前回より速かったんだと思う)
「これだけざっとの調整でこれだけタイムが伸びるなら、
ちゃんと○○さんに合わせて完全にセッティングしたら、
更にもっとタイム伸びるよ」
「ほんと、すぐにでも、うちと契約して欲しい」
「向こうもきっと同じ事思ってるよ」
「タイムは見えてたけど、うちと同じぐらい伸びてたし」
「こっちでも測ってた ストップウォッチでもだけど」
「さすがに、タイムを見るのはあれかと思って、少し遠慮して」
「むしろ、向こうがこっちの見てるけど」
「それは分かってるけど、一応」
「もう、うちも遠慮しなくていいと思うけど」
「前回も結局〜〜」
(以下、トヨタサイド)
「ほぼ、同じタイムだったよね?」
「多分、うちの方がコンマ数秒速い」
「どっちも測ってたたけど、
(ストップウォッチで)
うちの方が、確かにコンマ○秒ぐらい速い
もう遠慮無く言うけど、向こうのタイムも見えてたし
うちがコンマ○○秒速い」
「それでも、他社さんもいるから、○○だから分かるけど、
『どのマシンに乗っても速い』 」
「ほんとそう、
『どのマシンでもタイムが出せる』
ほんと○○さんの操縦上手いよ」
「受付の人、ほんと見る目あったね、何者?
うちにスカウトしたいぐらい」
「スカウトも何も、教習所で既に働いてるし、無理でしょ」
「契約条件良ければ〜」
「それだと、向こうの教習所の学生(教習生)に悪い」
「なんか、向こうも話し込んでるね」
(今書くけど、トヨタサイドが多いのは、
多分トヨタのスタッフ(チームクルー)の方が、距離が近かったから
例えば、ピットのすぐ近くと、ピット一個分ぐらい奥(遠く)みたいな
だから、ホンダの会話は、近くにいる時以外、無かったりする)
(この時も、多分、その離れた位置で、ホンダのスタッフ間で、話し込んでる)
「契約書持ってきた?」
「ちゃんと持ってきた
厳重に、○○して持ってきてある
本物の契約書だし」
「それは○○だね」
(大事だね か、危ないね みたいな)
「これだけは無くしたら大変だから、肌身離さず、今も持ち歩いてる」
「そのカバン、ずっと持ってるもんね」
「今日だけは、持ち続ける
いや、本社に持って帰るまで」
「本社?」
「本社」
「本当に、本社?」
「本社」
「契約書だし
本社で合ってるみたい」
「今日も、そこから持ってきた」
「そこから? ずっと?」
「ずっと」
「だから、朝○○で合流してたのか」
「そう」
「まあ、そっか、契約書だしね」
「○○の部署まで、持って帰る」
「大変だね」
「うちらは、○○に帰るけど」
「俺は本社に帰るから、気にしないで」
「近くに泊まってってもいい?」
「日帰りでいいよ
明日も仕事あるでしょ」
「それもそうだね」
「トヨタの判子とかも入ってるし、間違っても落とせない」
「判子って?」
(「重要な契約出来るやつ」みたいな)
「それは大変」
「重大」
「だから、肌身離さず持ち歩いてる」
「死んでも落とせないね」
「ほんと」
「本当に落としたらヤバイやつ?」
「ヤバイやつ」
「○○○○って、念を押されて何回も言われた」
「そりゃ大変」
「本当に本物の○○(判子)っぽいね」
「だから、今日一日肌身離さず持ち歩くし、
絶対に離せない」
「でも、なんでそんな重要な物を、○○(あなたが)持ってるの?」
「そうそう、それなら、もっと別のちゃんとした部署の人が」
「だから、あそこにいる」
「あそこ?」
「ああ、あのスーツの一人、うちの○○だったんだ」
(うちの社員 みたいな意味)
「そう」
「ホンダの人かと思ってた 見慣れないし、前回はいなかったし」
「あんなスーツの人、いなかったしね」
「契約条件とか、法律とか、〜〜」
(その場で説明出来て、対応出来るように〜〜みたいな会話)
(説明を求められたり、その場での契約条件の変更等)
「むしろ、この会話、○○さんに聞こえてない?」
「もう、気にしない事にした」
「前回、ホンダ側にほぼ聞かれちゃってるし」
「それもそうだね」
「この距離で、聞こえてるのかな?」
(チラッと、こっちを見る数人)
(手を振って)
「聞こえてます〜?」
俺は、「うん」と頷く(うなずく)
「やっぱり、聞こえてたっぽい」
「遠慮無く、ちゃんと答えてくれたね」
「○○さん、○○だし」
(正直 みたいな話してたと思う)
「○○だよね 前回から、近くで話してみて分かった
説明も、ちゃんと聞いててくれるし」
「だから、前回注意したの あの後も、こっぴどく帰ってから説教したでしょ」
「されたね」
「○○さんに悪いかなと思って 前回、説教の時も話したけど」
「ちゃんと聞いて静かに待っててくれるのに、雑談ばっかりずっとしてるから」
「でも、ねぇ」
「今もだけど」
「もう一度、手を振ってみよっか?」
「今の会話、聞こえてました〜?」(手を振りながら)
俺は、手を振りかえして、頷いて返事した
「やっぱり、全部聞こえてたみたいだね」
(凄く、鋭い作戦)
(その割には、会話丸聞こえ)
「それで、あの人、本社の人?」
「本社の人」
「ずっと一緒だったの?」
「別だったけど、こっちに来たらいた」
「で、なんで○○が、ずっと大事な判子とか契約書とか持ってるの?」
(なんであなたが〜 みたいな会話)
「俺もそう思うけど、前回俺達が話して対応したし、
今回もその方が、○○さんとの(交渉に みたいな)いいかもしれないから、
変に、変えて違う人より って理由らしい」
「○○さんなら、気にしないと思うけど」
「聞いてみよっか?」
「やめとけって」
「○○さん、気にしない?」
俺は、うんと頷いた
「やっぱり、気にしないって」
「本当に、ちゃんと聞こえてたんだね」
「まあいい、このまま俺が持ってる そうするように言われてるし、預かってきたし」
「頑張って」
「うちらは○○へ帰るけど」
「お先にどうぞ」
「こんな長話してて大丈夫?」(みたいな話をして)
「俺もそう思うし、待たせて悪いけど、
向こう(ホンダ)が、まだ話し中(会議中 みたいな雰囲気で)っぽい」
それから、
「遅くなりました、お待たせしました」
「終わりましたか?」
「はい」
「そちらも?」
「こちらも終わりました」
「と言うか、随分前に終わってます
チラチラとこっちと目が合ってたし、分かってたと思いますが」
「そうですね」
「○○さんも、お待たせしました」
「いえいえ」
「それでは、どちらから交渉します?」
「こっちがいつも先にしてたし、交渉もこっちが先にしよっか?」
「と言うか、遠慮無く聞きますけど、ホンダさんも○○さんとの契約希望です?」
「もちろん!」
(ここから、内心的には、一気に雰囲気が変わる)
(側から(はたから)見たら、そうじゃないかもしれんが)
「それじゃあ、どっちが先でも」
「○○さんなら、多分変わらないよね」
(少し、会話あったような 思い出せない)
「それじゃあ、これだけは、契約内容だけは見えないように、少し離れててもらって」
「お互いに」
「分かりました」(ホンダ)
そして、かなり距離を取って、ホンダのスタッフが離れる
「あっちは、前回とほぼ同じメンバーっぽいね」
「むしろ、同じメンバーっぽい」
「うちも、一応だし」
「ほら、トヨタだから 大きい会社だし
うちらが言うのもなんだけど」
「あの人は、呼ばなくていい?」
「大丈夫っぽい
何かあったら、呼んでって
そう言われてる」
「そっか、分かった」
「それじゃあ、○○が交渉する?」
「うん、契約書持ってて、預かってるの俺だし
むしろ、そうするように言われてるし」
「○○から?」
「○○から」
(部署名)
「じゃあ、話してくるね」
「むしろ、聞こえてると思うけど」
そして、一人近付いてきて
「○○ ○○さん」
(確か、フルネーム)
(一応だけ、それっぽく)
「(トヨタの正式名)の、○○ ○○です」
「今回は、前回も言ったように、契約書を持ってきました」
「今回の走りも見て、タイムも測ってましたが、
本社で話して、」
(本社内で みたいな)
「正式に○○さんと、F1ドライバーとしての契約をしたいと思ってます」