ガイドさんと回る博多の街めぐり第2弾。
今回は、ベロタクシーに乗っての街めぐりです。
ベロタクシーとは、もともとはドイツで開発された自転車タクシーです。
↓(別の日に撮影した写真)

今回の街めぐりのテーマは、古代から交易の街として栄えてきた博多を大陸と
かかわりのあったポイントをめぐって古代から現代を通して見つめてみようというものです。
コースは【櫛田神社】→【住吉神社】→【楽水園】→【東長寺】→【博多ポートタワー】
しかし、私の本当の目的はベロタクシーに乗ること!(動機が不純だ)

参加者は10名。うち7人が前原市とか筑前町とか、近隣の市町村の人でした。
以外にPRが効いていますね。
ベロタクシーは二人乗りなので、全部で5台。そのほかに1台ガイドさん用のものが1台、
予約してありました。
さあ、出発です。
この日は、出発前から小雨が降り始め、気温もいきなり低くなるという
あいにくの天気でしたが、ベロタクシーですからあまり関係はありません。
私達の運転手さんはなんと女性でした。なかなか観光に詳しい人で、
ちょっと観光案内もしてもらっている気分。

ベロタクシーから見た風景。
普通のタクシーとも自転車とも高さが違います。
6台も連なって走ると、さすがにかなり人目を惹きます。
珍しそうに眺める人が大勢いました。
【住吉神社】
拝殿が修復中で白い布に覆われていたので写真は撮れませんでした。
(ここは我が家から近いし、バードウォッチングによく行くので、
機会をみて写真をUPしようと思います)
ここは日本で最も古い住吉神社であるといわれています。
(個人的にも歴史的に見ても、多分かここか壱岐の住吉神社あたりが
最古ではないかと思っています)
かつては入り江がかなり内陸まで入り込んでいたので、
この住吉神社(祭神は海の神様)は海に面した場所にあったものと考えられます。
この付近に港があり、交易を行っていたものと考えられます。
住吉神社の隣にある日本庭園の【楽水園】もコースに入っていたので行きました。
ここは日本庭園のほかにお茶室もあります。
お茶室からの眺め・・・

外に回ります。普段はお茶室の前の庭は立ち入り禁止ですが、今回は特別に、
お庭に入れてもらえました。


以前にも来たことがありますが、風情のある庭園です。
紅葉の頃にもう一度来てみようと思います。
次は【東長寺】
ここは前日、ライトアップできたところです。
東長寺は弘法大師空海が唐から帰国してきたときに、現在の場所よりも
もう少し北のほうに小さなお寺を建立したのがこの東長寺の始まりとか。
お寺は、古代・中世においては交易をする際の宿泊所になったり、
お坊さんが通訳をしたり、情報を交換・収集する場としても機能していました。
ここだけでなく、海の近くにあったお寺のほとんどがそういう機能を持っていました。
六角堂の内部を写させていただきました。
この台座の下の部分が回転するようになっています。

ここからは港のほうに向かいます。
博多駅から博多港をほぼ一直線につないでいる大博(たいはく)通りを北上します。
東長寺からですから、約900mくらいです。
【博多港・ベイサイドプレイス】
ここからは、志賀島・玄海島・壱岐・対馬への船が出ます。
この対岸の中央埠頭からは韓国行きの船が出ています。

(↑ちょっと坂東英二似のガイドさん)
この後ろのほうに頭を出しているのがポートタワー。
誰かが「ちょっと通天閣に似ている」と。
後でわかったことですがなんと設計者は「東京タワー」「通天閣」を設計した
内藤多仲という人でした。だから同じようなデザインなんだ・・・
実を言うと、私このタワーに上るのははじめて。
タワーからの眺め。ちょっと金網越しなのが残念ですが。

西に伸びる道路。

北側。韓国行きの船も停泊中。

東方向に伸びる道路。

南側の市街地(奥のほうが太宰府)

改めてみるとなるほど海に向かった商業都市だわ・・・
こういう観点から眺めたことがないので、う~ん、勉強になりました。
さて、最後に問屋街を。
しかし、日曜日ですので問屋さんはしまっています。
が、一軒だけ、この街めぐりの企画に賛同している昔懐かしいおもちゃを扱っている
おもちゃやさんが、お店を開けていてくれました。



ところ狭しと並んだおもちゃに、みんな童心に帰って夢中。
おもちゃって、幾つになってもやっぱり楽しいわ・・・
このあと、休憩所でお茶をいただいて解散です。
途中からは雨もやみ、なかなかよい街めぐりでした。
あ、ベロタクシーの乗り心地はなかなかよかったですよ~。
ただ、段差やでこぼこのあるところはやはり、ガンッ!と衝撃が・・・
で、運転手さんの息がえらくあがってるなぁ、と思うと目に見えないような坂道だったり。
運転手さん、本当にご苦労さんでした。
来年は全コース制覇しようかなぁ!