
「写真日本軍艦史」(海と空社、昭和9年発行)より「春日」です。
昭和初期の姿と思われます。この写真は、同書で姉妹艦の「日進」として掲載されていますが、増設された艦橋の形や、前甲板の主砲が25センチ単装砲と思われることから、「春日」で間違いないでしょう。
昭和12年海軍省年報極秘版(防衛研究所図書館に所蔵あり、昭和13年3月31日調べ)によれば、このころの「春日」の兵装は、25センチ砲1門、20センチ砲2門、15センチ砲4門、8センチ砲4門、8センチ高角砲1門、3年式機銃2門となっています。
太平洋戦争中に、前後の砲塔含めてすべて武装は取り外されてしまったようです。時期はよくわかりませんが、1942年のドーリットル空襲の頃は、まだ主砲塔は残っていたようです。ドーリットル隊のB25が、空襲の際に横須賀を撮した写真に「春日」が写っています。
