
録音物が最新だろうが古かろうが、レコード盤で鳴らす。
前にも書いたように、デジタル音源よりアナログの方が音が良いなんて主張をし、その理由を並べたりするつもりはない。
自分にとって心地よい、理由はそれで十分だ。
でも、その古いフォーマットを鳴らすオーディオシステムは、なるべく最新の傾向に合っているサウンドを鳴らす方が好き。
いわゆる音場型の広がりがある鳴らしかた。
その際に、高音が精細になることが最重要で、次に低音にキレがあってボアボアとしないこと。
箱鳴りするスピーカーとか論外なのである。
自然、ヨーロッパのスピーカーになる。
で、さらに重要なのがその上流にあたるアンプ。
わたしはもはや旧型になったラックスマンのL-505uXという機種を使っているが、これが素晴らしい。
マッキントッシュやかつてのサンスイのような低音域のまろやかな厚みやパワー感はないのだが、その分高音が繊細で、低音にキレがあって明快。
いわゆる、かつてのラックストーンと呼ばれていたサウンド傾向とは全く違うと思われる。
しかし、このラックスマンの出すサウンドが最高に心地よいのだ。
録音が古くて団子のように固まってるレコーディング状態が良くないサウンドも、それなりに分解してるように聴かせてくれる。
超低音域まで入った最近のデジタルレコーディング作品は、明快に再現してくれる。
歴史あるメーカーなのだが、実に現代的なハイファイな音を出してくれていると思う。
自分の好みに、バッチリハマったのだろう。
テイラー・スウィフトのこのアルバムは最高に心地良くて、
サウンドの広がりの中に埋没することができる。
余計な分析的聴き方など一切受け付けない。個別の楽器の音などどうでも良くなってしまうのだ。
音楽が、空間を支配する。
好みの音楽は、やっぱり好みのサウンドで聴きたい。
そうなると、古い形式の録音物であるレコードを新しいサウンド傾向のオーディオ・システムで鳴らすという結論になってしまう。
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