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蒼穹の昴

2023-11-19 22:18:00 | 楽しむこと
知る人ぞ知る、浅田次郎氏の大作「蒼穹の昴」です。
10年位前になるのかしら、NHKで田中裕子さんだったか、中国との合同作品のドラマを放送していましたか。
深夜の放送だったし、話も難しくて、途中でギブアップ。
でも、それからも本屋さんに行くたびにその背表紙が気になって、幾度か手に取るものの、読む勇気が無くて、再び書棚に戻すのを10数年繰り返していました。
やっとやっとこの夏、読むことにしました。
古本屋さんで文庫本110円、全4巻のうち1巻、3巻、4巻と買いました。
2巻は無くて、図書館で借りて読むことに。



大変面白い作品でした。
中国そのものの歴史や文化の知識も少ないし、人物相関図が必要だし、登場人物の名前が読めないし、覚えられないし、呼び名も多くあったりで、少し取っつきにくい。
そんな、ないない尽くしである中でひとつこの文庫本が親切なのは、ページを捲るたびに、人名にルビが振ってあるのです。
ありがとう、ルビ。

昔はどの世界においても基本的人権などという概念は無かったのだと改めて知らされます。
「宦官」となる件や、「目をくりぬく」「足を砕かれる」などと、今は考えられないほどの残虐な場面も多く描かれています。
生きるために、生きていくには、命ある限り体を張ってでも生を全うする。
読むのがしんどいなぁ、と思いながらも、読み続けられます。
そうね、ジャンルとして歴史小説はそうなんだ、と気づく。
感情を入り込ませない、さらりと書いている、俯瞰している。

一年前、宝塚歌劇団雪組公演で「蒼穹の昴」が上演されました。
当時、やはり原作ありき!を信条としている私は観ることを諦めていました。
今月スカイステージで観ましたところ、良かった!
原作に忠実で、肝を外さない演出に驚きました。
よくぞ、三時間に収めてくださった!
十数年という歳月を待たずして早く読み終え、大劇場に足を運びたかった。
大劇場で観劇したかった。。。。



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