mayuは帰宅するなり寝込んでしまった。
お腹も空いているはずなのに、
「何も食べたくない

」の一点張り。
そうか、
何かあったのだろうと、静観。
すると。。。
あのね。。。と語り始めた。
乗用車1台が何とか走れる道幅の道路の真ん中を、
男性が犬の散歩(或いは自身の散歩)をしていた。
肩で風を切るような、くねりの入った歩行で。
mayuは夜だったのでライト

を照らしての走行。
その男性はチラリチラリと振り向きながらmayuの自動車の存在には気づいているにもかかわらず、
一向に避けようとしない。
根気強く100メートルくらい後ろを着いて走行していたのだけれど、
とうとう、さすがの娘も業を煮やし、
ぷっ
っと短くクラクションを鳴らしたかと思うと
その男性は足早にmayuの自動車に近づき、
酷い形相で、いきなり車体を蹴ったのだ
それも運転席のドアを

至近距離で
mayuは驚き、パニックになり、そのまま車を発進させた。
大好きなご飯も喉を通らないくらいの恐怖
何か言えば仕返しされるかも。
私だけじゃない、家族にも嫌がらせをされるかも。。。
泣いて泣いて泣きじゃくっていた。
確かに、道路交通法では
「警笛区間や危険な場合を除いて使用していけません。」
とあります。
違法となります。(しかし、挨拶代わりに鳴らしている人も大勢・・

)
その道は、歩道兼車道なんです。
車道じゃないんだったら、弱者優先、歩行者優先なんですよね。
「追い抜くために注意を促そうと軽くクラクションを鳴らした」・・・
間違いなんですね。
そのことは娘も重々反省しています
だけど、車を蹴り飛ばすことはないでしょう。
私と娘の憤りはそこにあるんです
教習所では歩行者優先と習いますが、
歩行者であっても、道路を歩く時、或いは自転車を乗る時でも他の通行に充分気をつける事は、
一般社会でのマナー・ルールだと思います。
上手く言えないけど、譲り合いの精神、でしょうか。
mayuはこれに懲りて、今日からは大きな明るい道路を走る、と決意しました。
白黒のぶちのブルドックを連れた男性・・・
今朝、ご近所に聞き込みに回りました。
犯人はすぐに特定できました
警察にも行きました。
現行犯でなく、人身事故でもなく、「かもしれない、、」では動けませんと言われました。
そして、あなた自身もその家に怒鳴り込むことのないように、と諭されました。
なにしてくれ、と言っているんじゃない。
お巡りさんも忙しいかもしれないけど、
例えば、例えばだよ、
娘さんもいやな思いをされましたね
くらいの気持ちの歩み寄り、寄り添いがあったっていいんじゃない?
もう一歩踏み込んで、
巡査を時々歩かせましょうね
くらいのサービス精神があったっていいんじゃない?
なんだか話が芋蔓式に変な方に行ったけど
私が言いたいのは、世の中の不条理に対して、無力な人間はどこまでいっても無力であるしかないのか、ということです。
泣き寝入りですか?
いいよいいよ、
泣き寝入ろうじゃないか
でもでも、
蹴ることはないだろ
凹んだんだよ
車だけじゃない
mayuの心も、それ以上に凹んだんだよ・・・