遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

こどもの話すスピードと 大人のスピード

2008-03-21 09:42:51 | 母親という仕事
こどもと話すのが苦手というお母さんがたまにいらっしゃいます。

そんな方のお話をよくよく聞くと、話し方が大人に対しての時と同じであることがよくあります。
子どもと話すときにわざわざ幼児言葉を使わなくても構わないのですが、スピードはゆっくりすることと、できる限り平易な言葉を使ってあげることを心掛けてほしいです。

ある年齢までのこどもにとって言葉は、初めて聞くものだったりするのです。

大人は車は『クルマ』という単語だと知っているから『クルマ』と耳で聞いてもすぐにそれは車のことだと理解できます。
しかし幼いこどもは、そもそも『クルマ』という単語を知りません。
だから突然大人の口から出てきたその単語(クルマ)が、クマに聞こえるかもしれないし、ルーマと聞こえるかもしれません。

そしてその単語と車の形をしている物体とイコールで結ばれていないので、大人の発した例えば『クルマをウンテンする』なる発現が、意味不明で外国語のような印象になってしまうかもしれないのです。

だから、最初は面倒くさいかもしれませんが、ゆっくり聞き取れるように丁寧に話してあげると、こどもはだんだん言葉を覚えて、自分の言いたいことをちゃんと言葉で表現できるようになるのです。

また、そもそもこどもと話すときは、コツが存在します。
こどもと話すスピードや子ども用のボキャブラリーがあって、それさえつかめば、初対面の子どもとだってずっと会話をしていられるものなのです。

わたしはこどもと話すのがとても得意です。
それを見て、
「和恵さんはどうしてこどもとずっと話していられるの?」
「子どもとどんな共通の話題があるのですか?」
などと質問を受けることもあります。

実は共通の話題があってずっと会話しているのではなくて、
「へえ、そうなの」
「どんなことなの?」
などと、子どもたちにずっと質問をしているのです。
すると子どもの方から自分の興味のある話をずっとしてくれるので、
「へえ、すごいね~」
と、少しオーバー気味に驚いたり褒めたりしながらひたすら聞いているだけなのです。

ちなみにそれが楽しいかどうかと聞かれると、たまに疲れることもあります(笑)

ですが、子どもの世界は独創的だし夢がいっぱいで、一緒にいるとこちらまでエネルギーがキラキラしてくるようで、話を楽しむといよりは、一緒の時間を楽しんでいるというイメージでしょうか。

自分の知らない単語を独特の表現で伝えようとするさまは感動すら覚えます。
それに知ることのなかった新しいゲームや流行っていることの情報を教えてくれるので、楽しもうと思えばとても楽しいですよ。

そこの「話し方」は、職業的なスキルのひとつでもあります。
この技術を身につけたのには理由があります。

私は結婚する前に、ビール工場で、工場見学のお姉さんをしていました。
そこは札幌の有名な観光スポットでしたから、たくさんの観光客や市民のみなさまが見学に来られました。

左側にいるのが某ビール工場で受付をしていた若かりし頃のわたし(*^^*)

そこで、幼稚園児や小学生などの、学校単位での見学がよくありました。

1時間コースで工場と博物館内を、様々な展示物を説明しながら、案内する仕事でした。
大筋の原稿はあるのですが、それをただ読むだけでは、見学者を退屈させてしまいます。
我慢して聞いてくださる方ばかりならいいのですが、隣のビール園帰りのほろ酔い気分の方やお子さんはそうはいきません。

15分ごとに集団をつれて工場内を進んでいくときに、自分が連れていたお客様がうっかり前の先輩ガイドのほうに行ってしまうと大変なのです。
その集団の人数や性別、年齢によって、試飲の時にお出しする商品の量の配分が違っているため、入口で申告していた人数と違うと、試飲のチーフに怒られてしまうわけです。
(あと、先輩にも叱られます)

その中で、小学生の集団ほど怖いものはありませんでした。
大人ならつまらなくても我慢してくれますが、こどもは言うことを聞いてくれません。
先生も注意してくれますが、それでもばらけてしまうので、とにかくあの手この手で、どうしたらひきつけられるのか研究しました。

しゃべり方のスピード、ちょっとした語尾の変化、抑揚のつけ方、そもそもネタの面白さ、などなど。

こどもたちが集中して聞いてくれるようになった時、自分が保母さんのような話し方をしていることに気が付きました。
保母さんの真似をしたのではなく、試行錯誤の結果、その話し方になったのです。

ちなみに講座やスピーチなどで話すのがうまいとよく言われますが、ガイドだった時の経験が生かされているからなのでしょう。

子どもと話すのが苦手という方は、基本はお母さんと一緒の番組に出ている歌のお姉さんや、保母さんのような話し方を参考にしてみてください。

こどもは素直なので、正直に反応してくれるから、どんな講師に習うより早く身に着くと思いますよ(*^_^*)




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月のメディスンカードから... | トップ | 4月のメディスンカードメッ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。