共通の記憶「カルディアは失われた叡智の国の生き残りなのですか? 」イリスは尋ねた。「分かりません」カルディアは残念そうに首を横に振る。「ですが、私のふるさとの島は、むかしからいくつかの伝説が残された場所です。あの島が、沈んだ大陸の一部であるとかないとか。しかし、それを確かめるすべを私は持ちません。海の底に沈んで、遺跡を発掘するほどの体力はありませんからね。しかし、感じるのです。かつてこの場所で、違 . . . 本文を読む
世界の果ての向こう私がそう思った瞬間に心にある感覚が入ってきた。今度は声ではなく、感覚の塊だった。感覚の塊は私の心で一気に解凍され、私は彼が、自分があの時の師であること、ピラミッドの頭上で光る船に乗っていた私とスパークしたこと、その前の星にいたこともみんな覚えていることを知った。 彼は水の国で一度死んでいた、そして、ピラミッドを作っていた時空に生まれ変わり、そのまま今の生を歩いているらしかった。ど . . . 本文を読む
花の香り意識が覚醒するにつれ、ぼんやりと空気に色がついているように見えていたものが、だんだん形になるのがわかった。それは色とりどりの花だった。 大きく息を吸い込んだことで、香りを多量に含んだ粒子が頭の奥まで届いた。やっと私の意識は私に戻ってきてくれた。そんな気がして目を開いた。「目が覚めたのね? ルルウ」深緑の目を大きく開いて、女性が嬉しそうに私の顔を覗き込む。ルルウ。水の国で生きていた時の私の名 . . . 本文を読む
空に飛び立つ日天井のスクリーンに鳥が飛んできた。大きな鳥だった。大地の色をした身体に外に向かって黒い線が走っているように見える、大きな翼が付いていた。羽の一本一本すべてに風を通すかのように、思い切り翼を広げて空に浮かび、風に乗って優雅にくるくる回っている。ここでも螺旋を描いていた。やがてもう1羽飛んできて2羽で追いかけあうように、ゆったりと2重の螺旋を描き始めた。先ほどスパークした私たちのエネルギ . . . 本文を読む
アトランティス物語8〜祈りのエネルギー『それではみなさんに、あの建造物創造の原理を説明したいと思います』優しい声がそう告げると、壁に映像が映し出された。どうやらそこは森の入り口だった。まるで森を守るかのように、大きな石で出来た荘厳な動物がその場に座っていた。『あれは獅子です。我々が肉体を持った状態でこの星を訪れた時、かつてあなたたちが暮らしていた国の近くに降りるための目印だったのですが、今はある種 . . . 本文を読む
小説アップしました。きっと手直しするんだけどね(笑)タイトルはチャットGPTにヒントもらってつけた(笑)記憶の扉〜前世と紡ぐ古代日本の神話〜 | ミステリー小説 | 小説投稿サイトのアルファポリス311の後に人生のマイナスが一気に重なってうつ病になりかけた守谷真里夜(まりや)は、ネットで偶然見かけたセラピストの海風亜美のブログを読んで、心の深いところでわずかに...アルファポリス - 電網浮遊都市 . . . 本文を読む
物語を読むのも書くのも、とても好きなんです。今読んでいる本それで今年は、ちょいちょい書いたものを表に出していこうと目標を持ちました。1月はまあまあ出したのですが。この後、3月と4月に旅に出るので、準備に忙しくて。しばらく書くのを中断していました。実は1月に募集していた小さなコンテストがありまして。そのテーマが「会いたい人」だったかな?それを見て、パパッと書いて、そのままアップした短い物語がありまし . . . 本文を読む
たくんの人に読んでほしいなあと思うので、チマチマと応募して行こうと思いまして。締め切りが今日だったので朝から書き直して、以前ブログに上げたパワースポット物語の一つをアップしてみました。コンテストのテーマが静けさ、だったのでそれっぽくちょっと書き直しました(笑)よかったら読んでみてくださいね^_^、池のそばで微睡む/遊月長い間まどろんでいた私の目を覚ましたのは、池に浮かぶ小さな祠にお参りに来たひとり . . . 本文を読む
アトランティスの物語を書くのは楽しいです。ビジョンで、シリウス的な前世とか、アトランティスで何があって、どういう理由で、どんなふうに滅んだとか。私なりのストーリーがあるのですが。ネットなどで見ると、諸説あるんだなぁと思います。だから、どれが真実なのか本当にわからないけれども、私が受け取って物語では、シリウスは滅んで、住めなくなっていました。それで、大船団で移住する星を探す旅に出ました。あてもなくさ . . . 本文を読む
今から20年前の2002年にメルマガで連載していた、アトランティスの物語ですが。加筆して小説投稿サイトにコツコツ上げています。アトランティスの夕陽〜風の吹く朝に | ファンタジー小説遥か昔に一晩で沈んだとされるアトランティス大陸。何故か子どもの頃から、まるでそこにいたように思えるビジョンが見えていました。せっかくなのでそのビジョンを物語にし...アルファポリス - 電網浮遊都市 - あ . . . 本文を読む