ラヴラヴ企画のブログ

内田るんが主催するライヴイベント「ラヴラヴ企画」の告知と記録

「曲をつくらばサビふたつ」歌詞

2019-07-01 01:57:19 | 音楽
これも3〜4年前に作った、比較的新しい曲です。もっと前かな。
歌詞が一聴するとネガティブな印象にとられがちですが、
「主体性」こそ生きて何かをしたり、誰かと出会う上で意味があることで、
私がほかでもない私である限り、全部に完璧100%意味があってサイコーじゃん
っていうスーパーポジティブソングです。

なんかよく「私が考えてることなんて誰もが考えるありきたりなことだ」とか、
「平凡でありふれた人生だな」とか、そういうことで悩むじゃないですか、若い時。
アーティストに憧れて目指してたりすると、自分だけが思いついたつもりのアイデアやコンセプトやテーマが、すでに手垢にまみれてるってか、300年前くらいにはもう誰かがやって美術史に残ってたりするやつだったりしてガビーンってなったり。18歳くらいあるあるっていうか。

そんで今度は好きな人や恋人が出来たら「この人を好きじゃない自分なんて有り得ない」とか、他人を使ってアイデンティティを築こうとしたりしがちじゃないですか。そうでもないかな。
なんかそういうの全部、実際は自分の人生において全く重要じゃないんだな〜
ってなってきた、中年の心、というか。
私が何者であるかをどうにかして決めつけることより、健康だったり、美味しいもん食べたり、友達と遊んだりの方が重要かつ、即、意味と成果が手に入る…

「それ、もう〇〇がやってるよ」とか言って他人が何かやることに水をさす人いるけど、
「でも〇〇は私じゃないから。」って話じゃないですか。

アイデアをパクるなとか、オリジナルだとか、子供の感覚じゃん。
だって人類文明で育った限り、共有の言語とか思考パターンとか善悪の価値観とかオリジナリティの入る余地少ないし、社会生活そのものがパクリなわけで。うまくパクれない人が困っているわけで。
特定の他人の人生を丸パクしたって、その人にはなれないっての。
逆に言えば、何やったって私にとって意味があれば意味あるし、それでええやんけ。

という歌です。


歌詞の中の漫画のセリフの部分は、吉野朔実先生の「恋愛的瞬間」からの引用です。
この回、かしこ と 武一 が出会う回も、わりとこの歌詞と近いなって思ってて。
失っても平気なものだけ選ぼうとしても結局傷つくなら、失うのが怖いものを手に取るリスクとそう変わらない、という…(そんな話じゃねーぞ、と思った方はごめんなさい。)



※添付画像は母の同級生の方のパッチワークキルトの作品です。
手芸とかそういうのもオリジナリティとか作家性とかを超えて素晴らしい作品がいっぱいあって最高です。
人が長い時間と手間をかけて作ったものってそれだけで見て圧倒されたりします。





「曲を作らばサビふたつ」

曲を作らばサビふたつ 誰でも作れるメロディライン
愛だの恋だの夏だの冬だの 生きてる人間の歌うことは大体同じ

言いたいことが 何かあるなら
探してくればいい 誰か歌っているから


そんな予感がしていたときに まさにど真ん中、別れのメール
ごめんなさいなんて言わないでいいよ
君じゃなくちゃいけないことなんて何にもないから
私じゃなくちゃいけないことなんて一つもないんだから


飲み屋で 「今日離婚した」と言ってた男がくれた
この黒いギター
なにかを約束するのは元から苦手
こんな漫画のセリフをふと思い出す

「他人になにも期待せず 明日に期待せず ひとりでいるのはラクです」

きっとこれからも色んなことに負けて失っていくのだろう
それでも全然かまわない
いくら好きでも いくら泣いても 君じゃなくちゃいけないことはない
いくら歌っても いくら好きでも 私じゃなくちゃいけないことなんて
ひとつもない から 最高なのに

ジョンとポールが出会わなくっても奇跡はどこかで起こってた
見たことない色を塗ることはできない

さあ 曲でも作ろう 歌でも歌おう ありきたりで使い古しの
私じゃなくてもいいけれど 歌っているのは私なの





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