ラヴラヴ企画のブログ

内田るんが主催するライヴイベント「ラヴラヴ企画」の告知と記録

「ヴァレンシア・ストリート」を読んで

2012-12-11 23:53:23 | 日記

ミシェル・ティー「ヴァレンシア・ストリート」(訳:西山敦子)を読んで。


この文章が世に出る時には終わってるだろうけど、都知事・衆院選挙が近づいてる。どこに投票するか各候補者の政策などをネットで調べていたら石原慎太郎・元都知事が、同性愛者を批判していた問題を目にした。
”同性愛者についてさらに「どこかやっぱり足りない感じが する。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」「(米・サンフラ ンシスコを視察した際の記憶ととして)ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当 に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じが する」と発言した。”

この記事を読んだ時、私がまず思ったのは「男と女のペアの方が、何か足りない感じがするけど?」ということ。
同性のペアは、「支えあってる」って見えるのに対して、異性のペアは、「すがりあってる」ように見えることが多い。(私はね。)
また、そうでなくても「男女ペアにならねばならない」って社会の規則がある以上、足るも足りなくも関係なく我々はペアにならねばならない。
その強迫観念の中で結ばれたペアが、多くの戦いを乗り越えて得た愛を持つ同性愛のペアよりも何かが「足りてる」と言えるのかな、と。

多分そんなこと思うのは、私が配偶において「恋」の存在を重要視しているから。
恋なんかしなくても人間はペアになれるし、愛情を持ちあえる。それはわかってる。
しかし私は、より強い幸福や、救いを求めてるから「恋」なんて妄想にとらわれる。


傷だらけで恋に向かっていく女の子が、世界中どこにでもいる。
ミシェル・ティーもその一人。
彼女はレズビアンだから、恋する相手も女の子。
やっぱり恋って、身体が決めるんじゃなくて、脳が決めるのかな。
みずがめ座のミシェルとうお座のアイリスの激しい恋。でもゴールなんかない恋。
ゴールがあったら恋じゃないわ。
恋は厄災で、青天の霹靂で、無理やり打たれたヘロインみたいなものだ。
その一瞬で見えてしまった何かを、どうしても忘れられず探し続けてしまう。
恋に求めてるものは、建設的な何かでも、人間的美徳でもない、社会にとって不要なもの。
なんでこんなものが(時に)人生を支配してしまうのかわからない。ほんと迷惑。
コーヒーショップでお互いの瞳を見つめあう時間とバイトの時間だけで毎日スケジュールがいっぱいになってしまう。
でもそんな時間は必ず終わる。わりとすぐに。そしてそこからが戦いなの。

私達はまるでソルジャー。無駄な戦いに身を投じてる。恋という戦争。味方じゃないなら全部敵。ずっと前線にいるような高揚と消耗。
振り回されてる無駄な刃。誰のためにもならない戦い。自分も周りの人も傷つける。
何よりも、恋したあの人を傷つけて苦しめている。
恋をしてる人間は愚かで、身勝手で、手負いの獣みたいに獰猛で、社会の敵とすら言える。

でもこの本は、恋の残酷さと無意味さに苦しめられ、のたうち回る世界中の女の子(男の子にも)に寄り添ってくれる。
自分の愚かさと向き合う行為。それが恋なのかも知れない。

石原慎太郎くんも、恋をすればいいのに。
(それとも、恋をしているからあんなに愚かで迷惑なのかもね!)

解散のお知らせ

2012-12-11 23:06:22 | news

ツイッターとラヴラヴ企画webではすでに告知しましたが、
くほんぶつは解散しました。

理由は、うーん・・。まー結局、うまくいかなくなっちゃったってことなのかな。
色々思い違いしてたり、すれ違いとかあったのだと思います。
あんまり理由は明確じゃないけど、とりあえず無理してライヴ続けるのは変だと思ったのでライヴ予定は全部キャンセルしました。

楽しみにしてくれてた方、どうも申し訳ありません。

CDの方は今後も流通していきます。
まだ半分くらい在庫もあるし、取扱店も増やしていきたいです。
★新宿のイレギュラー・リズム・アサイラム(http://irregularrhythmasylum.blogspot.jp/)にも置いてもらえることになりました。
ラストライヴとなってしまった11/25の桜台POOLでのトウキョージンスタギャザリングでのライヴをIRAの店長の成田さんが観てくれて、お願いして取り扱いしてもらえることに。

イレギュラー・リズム・アサイラム(IRA)にはナミちゃんの個展を見に行ってきました。
ナミちゃんの漫画は漫画というよりパンクバンドのそれで、2分あるかないかの曲を聴くような1ページ漫画。
男の子は不快に思うかも知れないけど、でも時に異性を憎む気持ちは誰だってあると思う。
それを女の子が男の子に向かって出すことは今の日本だとあまりないかも知れないし、ましてこんなストレートなメッセージは見たことないくらいだけど、すさまじくスカっとする。

その漫画はココで読めます。↓
http://namimangamange.blogspot.jp/


お気に入りのはコレ。前も載せたっけ?




「キャホホ」が痛快すぎる。サイコー。


話を戻して、
バンド活動は一旦これで終わってしまったけど、ソロでもなんでも、音楽活動は続けていく予定です。
年内のライヴ予定は、

・14日(金)笹口騒音ハーモニカ・レコ発ワンマン企画@三鷹おんがくのじかん 
☆笹口くんの曲を1曲カバーさせてもらうという形でゲスト参加で出演します。

・21日(金)COSMO26@高円寺スタジオDOM(ドムスタ)
☆DJか弾き語りか、何かしらの形で出演させてもらう予定です。詳細未定。

・22日(土)マスダさんとの共同企画@荻窪ベルベットサン
以下詳細↓

毎年恒例となってきた、俺こん、スッパバンドのマスダユキさんとの共同年末企画です。
ラヴラヴ企画&漫想社プレゼンツ

「THE END of Mayan Calender」@荻窪ベルベットサン

2012/12/22(土)
0PEN 18:00 START18:30
¥2000(1ドリンク代別)

<出演>

俺はこんなもんじゃない
内田るん
peno
吉田悠樹ソロ


●ご予約→midori896(あっとまーく)yahoo.ne.jp (マスダ)

【予約特典】

「漫想新聞」創刊号!
この日のために作られるタブロイド版のzineです。
※予約者のみの限定配布になります。

内容:マスダユキと内田るんで行く林芙美子記念館
   マスダユキとプロ野球好き仲間たちによ野球トーク
   内田るんによるCDレビュー・書評


・25日(火)マモリンピック@下北沢メンフィス兄弟(http://memphis-kyoudai.blogspot.jp/
☆DJでの出演です。主催の内田龍太くんに誘ってもらえました。

・27日(木)@下北沢THREE
弾き語りでの出演です。


とりあえず、年内の予定はこんなもんだと思います。


くほんぶつを応援してくれた皆さん、ライヴを観に来てくれた皆さん、CD買ってくれた皆さん、
どうもありがとうございました。