探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

16年前の雑誌

2012年09月01日 | Magazine T.K.

1996年の雑誌、「avant」創刊第2号。
金城さんのことをまったく知らなかったころに出た雑誌ですが、巡り巡って手元に。
香港返還直前ということで、"幻影都市香港"という特集が組まれています。
そのPart2「あふれ出る、光と影の彼方に ~HongKong New Wave Cinema~」に『天使の涙』が大きく取り上げられていて、ウォン・カーワイ監督、ミシェル・リーさん、チャーリー・ヤンさんカレン・モクさんのインタビュー記事に加えて、金城さんのグラビア写真がたくさん。

こちらは、目次ページのものです。


"Slow Angels Kaneshiro Takeshi”
 

 

残念ながら金城さんのインタビューはないのですが、監督のインタビュー記事の中に、ちょこっと登場するので、その部分を。

監督の悪口を教えてくださいという問いに対して、カネシロは独特の日本語で答えてくれた。
「時間にケジメをつけてほしいよ。(すべての段取りが)決まるのが遅すぎるよー。
取り始めるのも遅すぎるし、いつ撮り終わるのかもわからない。
シナリオがないのは、ないからこそ彼の作品がおもしろいと思うから、それはそれでいいんだけど、ともかく撮影時間は短くしてほしい」

とっても、ストレートな"悪口"だこと。

一方、監督は、『天使の涙』で、話せない役をやらせたわけを「彼は、おしゃべりだからねえ。無理に黙らせて少し挑戦させてみたかったんだな」と。

でもね、『天使の涙』のモウ君は、やっぱり、おしゃべりですよ。
声は出さないけれど、全身でしゃべってるもの。
言葉に置き換えるより、はるかにまっすぐ心に届くおしゃべり。


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