9月15日(日曜日)、2010年から4年連続でロックンロール・フィラデルフィア・ハーフマラソンに参加する。
前身のフィラデルフィア・ディスタンス・ラン時代も含めた過去5回の出場中、4回PR更新。自他共に認める「最も神風が吹きやすい大会」であり、好天率100%のレースで今年もシーズンの開幕を迎えた。
そして今回もいい感じで冷え込み、スタート時の気温は13℃。またしても絶好のコンディションに恵まれることになった。あとは自分自身の仕上がりさえ良ければ万全と思えたが・・・
今年は例年に比べると4~7月の走行距離が少なく、8月になって久しぶりに300kmの走り込みを行なったものの、感触としては絶好調時の8割程度の状態のように思われた。大きなレースもボストンマラソン以降ご無沙汰していたので、とりあえず具体的な目標設定は最初の2~3マイルを走ってみた上で判断しようと考えていた。
アメリカ国家の斉唱に続いて「ロッキーのテーマ」が高らかに鳴り響く中、朝日が昇るフィラデルフィア・ダウンタウンに向かってスタート。まずは最初の1マイルに全神経を集中する。
Mile 01: 7分32秒
Mile 02: 7分34秒(15分06秒)
Mile 03: 7分38秒(22分44秒)
Mile 04: 7分36秒(30分20秒)
Mile 05: 7分38秒(37分58秒)
Mile 06: 7分38秒(45分36秒)
10K地点: (47分10秒)
全力疾走の8割強の感覚で1マイルをダッシュして7分32秒。
この最初の1マイル、昨年はなんと7分20秒で通過していた。
昨年の場合は意識しなくてもスピードが出てしまうような状態だったので、2マイル以降は飛ばし過ぎないように抑える必要があったのだが、今回は抑えると遅くなりすぎてしまうように思えたので、とにかく頑張って、このまま7分30秒台を維持するという戦法で行くことにした。
5マイル目の通過タイムだけは今年のほうが上回ったが(昨年は7分41秒)、全体的にはスピードの絶対値が落ちているのか、なんとなく余裕がない感じ。5マイル以降は下り勾配になり、反撃のチャンスだったので、川の上流に向かって蛇行するコースを直線で走るという高等戦術を織り交ぜながら、とにかく1秒でも挽回するという意識で必死に食い下がった。
やがて10K地点を通過。47分10秒。
決して遅くはないペースなのだが、昨年はなんと10Kの自己ベストに1秒差に迫る46分33秒で通過しているので、どれだけ驚異的なペースで爆走していたかがわかる。
Mile 07: 7分32秒(53分08秒)
Mile 08: 7分34秒(1時間00分42秒)
Mile 09: 7分29秒(1時間08分11秒)
Mile 10: 7分34秒(1時間15分45秒)
Mile 11: 7分23秒(1時間23分08秒)
Mile 12: 7分41秒(1時間30分49秒)
Mile 13: 7分29秒(1時間38分18秒)
さらに上流に向かっていく7~8マイル。常識的に考えれば川の上流は「上り」になるはずなのだが、そうならないのがこのコースの不思議なところで、どう見ても下り勾配のようにしか思えない(毎回同じことを言っているような気がするが)。9マイル目の川の対岸に渡る橋越えが若干上りになるのがポイントで、昨年も今年もここはあえてペースアップして乗り越えた。しかし、どうしても昨年に比べるとマイル数秒づつ遅いので徐々に差が開いて行き、10マイル地点でちょうど1分の差がついた。この時点で昨年と同じ1時間37分台を維持するのはちょっと難しいように思えてきた。
11マイル目は7分23秒の最速ラップを計時。意識して加速したわけではなく、もしかしたらマイルマーカーの位置が微妙にずれていたのかもしれないのだが、昨年はなんと7分13秒で通過している。この10秒の差が「神風」というものなのだろう。実力を上回る不思議な力というか、やはり神秘的な追い風がどこからか吹いていたような気がする。
12マイル目は最も苦しい山場で、このレースで初めて7分40秒を越えた(あるいは11マイル目が短い分、12マイル目が多少長かったのかもしれない)。最後の1マイルは1時間38分台を維持すべく全力疾走。ゴール前の上り坂を最短距離で駆け上がり、フィラデルフィア美術館前の大観衆の声援を浴びて、一気にゴールゲイトを駆け抜ける。間一髪のタイミング、と思われたが・・・
Finish Time 1時間39分01秒(7:34/mile)。
わずかに38分台には届かなかった。
それでも自己歴代3位!
昨年の神がかり的なタイムには及ばなかったものの、33回目のハーフマラソンで通算5回目となる100分切りを達成!
どうにか最低限の面目は保った・・・といえるレースだったかもしれない。
次のハーフマラソンは未定だが、できれば春のブルックリン・ハーフをもう一度走りたい気持ちがある。フルに関しては多少変化に富んだコースのほうが面白いが、ハーフに関してはタイムがモチベーションのすべてなので、基本的にフラットな高速コースのみに集中していきたい。
■MEMO■
総合順位 1382位/18074人中
男女別順位 1034位/7046人中
年代別順位 27位/410人中
★ゴール後のビアガーデンでふるまわれるビール「Michelob ULTRA」。
★ゴール後の記念撮影(with yuさん&Mieさん)。
★EXPO内に作られたアトラクション。その名も「RUN HAPPY ISLAND」。
★暴れ馬ならぬ「暴れシューズ」のロデオもあり。
★色とりどりのロックンロール・シリーズのメダル。
★前夜祭はダウンタウンのイタリア料理店にて。
★完走メダルとお土産のハイテクシャツ(Brooks製)。
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完走おめでとうございます!
いきなりロッキーのテーマとは、気合が入っていいですね!
ピッツバーグのロックンロールハーフは今年8月に予定されていたものの、市から許可が出ずにキャンセルされてしまいました。音楽が楽しそうで、一度出てみたい大会だったんので、参考になりました!
同じ北米在住ランナーとして今後ともよろしくお願いします。
実は今年ロックンロール・ピッツバーグもエントリーしていたんですが、残念ながら開催が流れてしまいましたね。
一度、機会があれば訪れたい街のひとつです。