375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】ナイアガラフォールズ国際マラソン 2010

2010年10月27日 | 大会レポート 2010


10月24日(日曜日)に開催されたナイアガラフォールズ国際マラソンに参加する。

本命シカゴマラソンの2週間後。しかも、この2週間後にはニューヨークシティマラソンを控えていたため、当初はハーフの部でエントリーしていた。しかしシカゴが思わぬ暑さで今ひとつ不完全燃焼に終わったため、ナイアガラを急遽フルに変更。土壇場でのボストンクウォリファイ達成に狙いを定めることになった。

ここまではリベンジの気持ち満々だったが、なんと2011年のボストンマラソンはエントリー開始の18日午後5時に定員に達して締め切り。この瞬間「なにがなんでもBQ」の意気込みは消え去り、純粋に自己ベストを目指そうということで、当日を迎えたのである。

レース前日夕方に雨が降り、当日も曇り基調の涼しい気候、コースは平坦、と好条件が揃った。

スタートはNY州バッファロー。当日朝はシャトルバスでクラウンプラザホテルを出発。アメリカ国境のレインボーブリッジにさしかかるところで税関審査がある。それをすべてのランナーがクリアしたところで一路スタート地点へ。パスポート類はスタート前に荷物と一緒に輸送バスに預けることになっており、レース中に携帯する必要はない。

スタート前に特別ゲストランナー、猫ひろしが念入りにウォーミングアップしているのを発見。その他、このレースには日本からのツアー客が50以上参加しており、北米の大会としては日本人ランナーの比重がかなり高い(欧米人を含めたフルの全参加者は1067人)。

さて、例によってマイルごとのラップ(表示を見落としている箇所は推定値)。

01mile 8分04秒
02mile 8分34秒(16分38秒)
03mile 8分34秒(25分12秒)
04mile 8分29秒(33分41秒)
05mile 8分21秒(42分02秒)
06mile 8分21秒(50分23秒)

スタート直後は一緒に参加していたラン仲間、らっきさんのすぐ後ろについて8分04秒。このままついていくことも考えたが、今ひとつ体が重く感じたので無理をせずにいったん8分30秒前後までペースを落とす。調子が出てきたら、徐々に上げていこうという狙い。カナダの国境を越えるPeace Bridge(5マイル)前後では写真を撮りながら走っている日本の女性ランナーと抜きつ抜かれつの並走。観光気分のランナーに負けるわけにはいかないと思い、少しスピードを上げようとするが、まだ体が重い。

07mile 8分14秒(58分37秒)
08mile 8分02秒(1時間06分39秒)
09mile 8分01秒(1時間14分40秒)
10mile 8分21秒(1時間23分01秒)
11mile 8分14秒(1時間31分15秒)
12mile 8分21秒(1時間39分36秒)
13mile 8分40秒(1時間48分16秒)

7マイルあたりでようやく本来のスピードが出てきて8分14秒。やはりこのくらいのペースは維持したい。8マイル、9マイルは最も調子のよかった区間。ナイアガラリバー沿いの美しい紅葉を楽しみながら、快適に走れた。10マイルあたりでいったん引き離されていた3時間40分のペーサーに追いつく。しばらくこのペーサーについていったが、今一つ伸びてこない。どうも思っていたほど当てにならないような気がしたので、13マイルを過ぎてからは単独で行くことにする。

14mile 8分18秒(1時間56分34秒)
15mile 8分34秒(2時間05分08秒)
16mile 8分29秒(2時間13分37秒)
17mile 8分27秒(2時間22分04秒)
18mile 8分12秒(2時間30分16秒)
19mile 8分44秒(2時間39分00秒)
20mile 8分42秒(2時間47分42秒)

ハーフ通過は1時間49分06秒でひとまず想定の範囲内。47分台なら理想と思っていたが、まだまだ巻き返せるはず、と思いできるだけイーブンペースを維持するように粘る。正念場の18マイルでは敢えてピッチを上げて8分12秒と健闘。ただしそれ以降は徐々に苦しくなり、8分40秒台に落ちた。それでも先日のシカゴの比ではない。マイルごとの仮装応援部隊を楽しみながら、終盤での勝負に望みをつないだ。

21mile 8分50秒(2時間56分32秒)
22mile 8分53秒(3時間05分25秒)
23mile 9分13秒(3時間14分38秒)
24mile 9分24秒(3時間24分02秒)
25mile 9分18秒(3時間33分20秒)
26mile 9分00秒くらい(3時間42分20秒)

22マイルまではどうにか8分台に踏みとどまったが、23マイル(35km過ぎ)はいつもの通りデッドポイントで、ついに9分台に落ちてしまう。これは脚力の限界で仕方がない。あとはできるだけ失速しないように懸命に粘るのみ。幸い下り基調だったので極端な失速は免れ、一歩一歩ゴールに近づいていく。25マイルを過ぎると、いよいよ滝の轟音が聞こえる。そして木陰の合間から、虹のかかったナイアガラの滝の光景が… 途中11マイルあたりから小雨が降り、20マイル過ぎは晴れ間が出るという気候だったが、ちょうどゴールのタイミングで虹を見ることができたのは、まさに天の配剤というか、感動的な光景だった。そして、最後の大歓声をあびてゴール。

Finish Time 3時間43分41秒

2009年シカゴ(3:41:36)、同年フィラデルフィア(3:42:02)に次ぐ自己歴代3位。
2010年に関してはシーズンベスト。
そして2007年のトロントウォーターフロント(3:52:27)を上回るカナダベストを達成した。

初の2週間インターバルでフルに挑戦したわりには、上出来だったのではないだろうか。
もしかしたら近い将来、2週連続フルが可能かもしれない、という自信になった。

レース後は全員3時間台で完走したJogNote仲間(Yoshiさん、まっくさん、らっきさん、かめさん、きゆさん)と滝をバックに記念撮影。その後、らっきさんと一緒にこの日が最終日の霧の乙女号を楽しみ、夜はハードロックカフェで打ち上げ(カナダビール2本)。2次会の日本食レストランでは、同じレストランに居合わせた猫ひろしと記念撮影(カクテル2杯)。さらに3次会と称してワインで乾杯…ということで飲みのほうでも好調な一日だった。

次回、カナダ遠征第5弾は、2011年5月のバンクーバーマラソンに決定???
JogNote北米ネットワークの活動がますます活発になってきた。


★スカイロンタワーの2階で行なわれたEXPO。フルのランナーはゼッケンを受け取る前に、入口で税関審査を受ける。アメリカ永住者の場合は、パスポートと永住権カードを見せるのみ。


★決して大きいEXPOではなかったが、カナダ独自のブランドが店を出していて楽しめる。こちらは「robena.ca」。おしゃれでカラフルなウェアをたくさん取り揃えている。


★日本食レストランで前夜祭を行なう。まずはカナダビールで乾杯。


★当日朝、バッファローのスタートエリアにて。


★途中で一緒に走った3時間40分のペーサー。一度バテたかに見えたが、20マイル過ぎで猛然とダッシュ。おそらくは帳尻合わせに成功する。


★ゴール後、ナイアガラの滝(カナダ滝)をバックに。


★虹のかかったナイアガラ。ドラマチックな幕切れにふさわしい、天の演出だった。


★らっきさんと、この日が今年で最後の運行となる「霧の乙女号(THE MAID OF THE MIST)」に乗る。


★夜の打ち上げ。同じレストランに居合わせた猫ひろしと記念の1枚。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あくび)
2010-10-30 02:38:09
2010年ベストタイム、おめでとうございます! バッファロー、1度しか行ったことがないんですが、なぜかすごく気に入っています(おいしいバッファロー・チキンウィングのせい??)。このマラソン、トロントに住んでいたときに走れば良かったなーと今更ながら後悔…。ともあれ、これからもお互いがんばりましょう!!
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国境越えマラソン。 (ミナコヴィッチ)
2010-10-30 13:02:43
世界でも珍しい国境越えマラソン。意外にNYC中毒患者の皆さんは走ってないんですね。日程がNYCMに近すぎるから?
アメリカにはもうひとつカナダの国境を越えるマラソンがありますが、どこでしょう・・・ということで、それはデトロイトマラソン。
来年あたり予定が合うようなら走ってみたいです。
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