375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】(第1回)ロックンロール・フィラデルフィアハーフマラソン

2010年09月22日 | 大会レポート 2010



9月19日(日曜日)。「ロックンロール」の名を冠する大会としては第1回、「フィラデルフィア・ディスタンス・ラン」の時代を入れれば33年の歴史を数えるロックンロール・フィラデルフィアハーフマラソンが、今年も晴天の下で開催された。スタート時の気温が17℃。ほぼ理想的なコンディションに恵まれ、大会史上最大の1万5000人以上のランナーが22に分けられたスタートコラルに勢揃いした。

国歌の独唱に続いて、地元の英雄ロッキーのテーマが轟然と鳴り響く。否が応でも意気高揚する雰囲気。スタート地点に近いステージでは、なんとロッキー・バルボアのそっくりさんが登場し、ランナーたちに激励のメッセージを贈る一幕もあった。

今年は春以来ケガに見舞われたり、暑い気候のレースが続いたりしたこともあって、記録上はスランプが続いていた。今回はそれを一気に打破すべく、できる限りの準備を重ねた。最近の実感としては「スタートがすべて」。序盤から勢いに乗らないと、レースの流れを変えるのは難しい。とにかく「最初の1マイル」を完璧に走る・・・その一点に全神経を集中した。そして・・・

01mile 7分53秒

手元の時計が7分53秒のラップを示しているのを見て、「これは行ける!」と確信。それ以降は、8分以内のペースでどこまで押し切ることができるか、の闘いとなった。

02mile 7分55秒(15分48秒)
03mile 7分56秒(23分44秒)
04mile 8分00秒(31分44秒)
05mile 7分57秒(39分41秒)

最初のチェックポイントは5マイル。この時点で39分台なら合格と考えていたので、想定通りの序盤戦だ。4マイル過ぎで、誰かが「ミナコさーん」と呼ぶのが聞こえた。振り返ってみると、サングラスをしていた青年(?)だったので誰だろうと思ったが、あとになって現地在住の「どららの相方さん」と判明した。

06mile 7分51秒(47分32秒)
07mile 7分53秒(55分25秒)
08mile 7分59秒(1時間03分24秒)
09mile 7分59秒(1時間11分23秒)

5マイル以降の中盤戦。ハーフマラソンを3段ロケットに例えれば、ここで2段目の加速をしたいところ。6~7マイルは下り基調だったので少しペースを上げることができたが、8マイル、そして唯一の橋越えを含む9マイル目でやや疲れを感じ、8分ぎりぎりのラップを維持するのが精一杯となった。勝負は橋を越えてからの終盤に持ち越されることになる。

10mile 7分39秒(1時間19分02秒)
11mile 7分46秒(1時間26分48秒)
12mile 7分46秒(1時間34分34秒)
13mile 7分34秒(1時間42分08秒)
13-13.1mile +46秒

3段ロケットの3段目ということで、10マイル目で気合を入れ直し、最速の7分39秒。まだまだ余力はある、と感じた。ここからは周囲のランナーからペースメーカーを見つけ、できるかぎり食いついていく闘いとなる。さすがに1万5000人も参加者がいると、ランナーが途切れることがない。ペースの落ちたランナーを容赦なく追い抜きながら、最後まで勢いを失うことなく、フィラデルフィア美術館前の巨大なゴールゲートに向かって激走を続けた。

Finish Time 1時間42分54秒(7:51/mile)

23回目のハーフマラソンで自己歴代4位。1時間42分台に復帰するのは、なんと2年ぶり。長らく忘れていた、魔法にかけられたような感触。そう、これを取り戻したかったのだ。

あとで考えてみれば、レース中一度も給水を取らなかった。喉の渇きを感じるほど暑くなかったということもあるが、やはりそれだけ「走ること」に集中していたのだろう。その分、レース後はフルーツ、ヨーグルト、ジュースなどの豊富なリフレッシュメントとビヤガーデンでの無料ビールをゆっくり楽しんだ。そして売り物のロックコンサート。いつも思うのだが、レースで力を出し尽くしたあとの音楽というのは、いいものだ。

今回は2006年、2007年に続いて3回目の参加になるが、やはり、この大会は素晴らしい。
2007年の時は、2週間後のトロント・ウォーターフロントマラソンで初のサブ4を達成する弾みとなった。
今年は3週間後にシカゴマラソンを控えている。本番前の試金石としては、十分な成果と言えるだろう。


★13マイル地点を通過するランナーたち。あと0.1マイルのはずなのだが、実はここからが長い・・・


★高架線の下を通過。大声援の中、いよいよラストスパート・・・


★・・・と思いきや、なかなかゴールが見えない。いったいどこまで走らなければならないのか。


★やっと見えた!感動のゴール。13マイルを過ぎてから、確実に0.2マイル以上あったのでは・・・


★ゴールゲイトの前にて。フィラデルフィア美術館との組み合わせが絵になる。


★ハーフマラソン初挑戦で見事優勝したメセレト・デファー選手の素敵な笑顔。2004年アテネ五輪と2007年大阪世界陸上5000mで金メダル、2008年北京五輪の同種目で銅メダルの実績を持つ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シカゴどうでした? (キレヂ郎)
2010-10-15 21:13:21
レポートがまだあがりませんね。
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お待たせしております。 (ミナコヴィッチ)
2010-10-16 11:42:25
レースが終わってから忙しいのと、
いろいろ考えていることがあってちょっと遅れましたが、
週末にはアップできそうです(たぶん)。

今しばらくお待ちを…
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