あまりにも天気がよく山頂でゆっくりしてたため、2時半頃出発。これからが本番なのだが、予想到着時刻は、4時半頃～5時か？まぁ稜線歩きだからさほどの心配もない、たぶ
ん7時くらいまでならランプ無しで歩けるし、2人が泊まれるくらいのスペースは、いくつでもある。
これから行く北方稜線の延長線上には、赤ハゲ、白ハゲ、系谷山、ずっと先に毛勝三山がどっしり鎮座している。
山頂から北の道は、それまでの一般コースと比べると、風化が激しく悪い。長次郎の頭から先は、さらに悪く、もろい歩きを強いられる。又ここからは、多くのバリエーショ
ンルートと交錯するため、迷い道も多く的確なルートファインでリングが必要。
池の谷乗越に降りるルートは最悪。ボロボロの上、手がかりが少ないので、かなり集中。池の谷でも幕営できそうだったけれど、まだまだ明るいので予定通り三ノ窓に向かう
。
すぐ目の前に小窓王の南壁が見え、あの基部あたりが三ノ窓だからあと30分くらいか。池の谷ガリーは、岩崩れの巣窟で足を一歩踏み下ろすたびに、ガラガラと足元が崩れる
。でも、さっきのクライムダウンに比べれば、まだ安心感がある。大きな石が落ちると、火打石を打ったようなにおいと、ガリーじゅうにこだまして、大音響が響きわたる。
5時前に三ノ窓に到着。テン場はテントが20張りくらいたてられそう。設営をすませ、宴会のはじまり。今回の山行の核心は、もう終了した… はずなので緊張感もゆるみ笑みもこぼれる。
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