先日北陸の大聖寺川水系の大日沢に沢登りに行ってきました。
広くて明るい渓相の谷で暑い天気のなか、涼を楽しむことができました。
そこで使用したのが、「キャラバン」の「渓流・柳又アクア」です。
クライミングシューズで有名な5・10の「アクアステルス」ラバーソールを使用したモデルで、ここ数年「岳人」の沢特集でベタ褒めされてる逸品です。
林道奥のパーキングに車を停めて登山口脇から入渓。
しばらくはゴーロ歩きです。
いつものフェルト底の渓流シューズと比較すると、やはりヌメリの無い岩へのグリップ力は抜群。
フェルト底に比べて靴底の厚さが薄い分、足裏の感覚がつかみやすく、水中の底をとりやすいです。
フェルト底が水を含むのに対してアクアステルスラバーは水を吸わないので割と足が軽く上がります。
続いて小滝の連続。
ヌメる岩が出てくるので少し滑り始めます。
滑るといってもいきなり「すってーん」ではなく、ヌメる岩に斜めに力がかかると一瞬ヌルッと滑るけど、岩に体が垂直にかかったらピタリと止まるって感じです。
フェルト底の先行者のトレースを信用してはいけません。
アクアステルスラバーの効きのいいところを自分で探して足を置いていくべきです。
滝の直登はさすがクライミングシューズのラバーって感じで、ほんの小さな岩の凹凸にもスッと立てます。
緑のモケモケしたコケの上も滑らずピタリ。
フェルト底より遥かに登りやすいです。
直登の難しい滝は高巻きしますが、これまた滑らずスイスイと登ることができました。
ボソボソの踏み固められていない土の斜面もソールのエッジが食い込んでくれてキックステップが面白いように効きます。
稜線に出るとフェルト底の靴の方は登山道やアプローチシューズに履き替えますが、このアクアステルスラバーなら多少の距離ならそのままで下山できます。
遡行中にザックの中に靴を入れておく必要がないので、荷物が減るぶん軽々と登れます。
山頂と山頂近くの水場の間の稜線に出て、非難小屋を経て元の登山口に下山。
行動時間は10時間弱で体力の必要な沢でしたが、優しい渓相の女性的な沢でした。
「渓流・柳又アクア」の総評としては、苔むしたヌメリのある沢では滑りやすいという欠点はあるものの、それさえ理解しておけば、たくさんの素晴らしい長所の恩恵を得れるのでかなり良いシューズだと思いました。
沢の熟練者にとっては登る沢により苔むした沢はフェルト底の靴、ヌメリの少ない明るい渓相の沢は渓流・柳沢アクアと使い分けることにより靴の寿命が伸びると思います。
初心者は厳しいヌメリの多い沢より滑りにくい沢が中心になるでしょうからさらに有効です。
危険な高巻きを安全に登れるメリットは初心者にとってはすごく大きいです。
下りが登山道や林道とアプローチにも無理なコースもとらないでしょうから、そのままの靴で下山出来るとザックが軽くなるので遡行中のバランスアップにつながります。
熟練者、初心者ともに遡行の役にたってくれること間違い無しだと思います。
ブランド:キャラバン
品名:渓流・柳又アクア
価格:¥12,285(税込)
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