映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ジャッジ・ドレッド

2013-08-28 21:28:33 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 ダニー・キャノン
キャスト シルベスター・スタローン、アーマンド・アサンテ、ロブ・シュナイダー、ユルゲン・プロフノウ、マックス・フォン・シドー、ダイアン・レイン、ジョアン・チェン、アンガス・マッキネス、
ユエン・ブレムナー、ミッチェル・ライアン、クリストファー・アダムソン、スティーヴ・トゥーサント
1995年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF

【あらすじ】
2139年。地球は荒廃し、人々は人口都市メガシティに密集していた。そこでは“ジャッジ”と呼ばれる究極の治安維持部隊が犯罪に対処し、中でもジャッジ・ドレッドはその代表的存在だった。だがある時、システムの秘密を探っていたレポーターが殺され、ドレッドに嫌疑がかかる。有罪判決を受けたドレッドは、恩師から自分が遺伝子工学で理想的なジャッジを作り上げる計画“ヤヌス・プロジェクト”の産物だと告げられる…。

【感想】
映画館で見てしまった自分の恥ずかしい映画を公表するシリーズ。ここまで糞映画だと逆に映画館で観ているのを自慢できるのではないかと思ってしまう。いくら思い入れがあってもフォローできません。

スタローンが出てるSF映画には地雷しかないという定説の中でも最上位にランクされると思います。いつもスタローンの演技ばかりが叩かれてますけど、演技よりも出演したSF作品がことごとくチープであることの方が大きい。

世界観はオリジナリティが非常に高いです。アクションもなかなか頑張っています。それでも独特過ぎて観ている側がついていけなくなっているような感じです。いきなりあれをバーンと見せられてしまうと戸惑ってしまうようなロボットのデザイン、登場人物の衣装、近未来の街並みでした。導入部分をもう少し上手くやっていればここまで面食らうこともなかったのでしょう。

その世界観は「ロボ・コップ」とかなり近いように感じました。ロボコップも一歩間違ってたらこうなってしまってたんだろうなと考えると意外と紙一重なのかもしれません。とにかく全てがチープであると評価せざるを得ません。

映画館で鑑賞したのは大昔で今回久々に再鑑賞する機会を得ましたが、映像だけはしっかりと記憶に残っていました。その部分は評価に値するでしょう。

それから風の噂で無謀にも数年前にリメイクされたと聞きました。ぜひ見てみたい。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

ジャッジ・ドレッド ブルーレイ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

バイオハザードV リトリビューション

2013-08-09 22:45:02 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 ポール・W・S・アンダーソン
キャスト ミラ・ジョヴォヴィッチ、シエンナ・ギロリー、ミシェル・ロドリゲス、ケヴィン・デュランド、ショーン・ロバーツ、ボリス・コジョー、リー・ビンビン、コリン・サーモン、オデッド・フェール、中島美嘉
2012年 カナダ、ドイツ、アメリカ
ジャンル:アクション、ホラー、SF、シリーズ

【あらすじ】
アンブレラ社が開発したT-ウイルスが蔓延し、地球はアンデッドに覆い尽くされようとしていた。人類最後の希望であるアリスは、アンブレラ社に囚われ、ある極秘施設の中で目覚める。アリスはその巨大な施設から脱出しようとするが、気がつくと東京、ニューヨーク、モスクワなどの壊滅したはずの都市に移動している。実は、その施設には、世界を覆す驚くべき秘密が隠されていた。しかも、全ての背後には、アンブレラ社をも裏切った最凶の黒幕が・・・・・・。元仲間がアリスを攻撃し、かつての敵が手を差し伸べる。アリスは誰を信じ、何を疑えばいいのか?最終決戦に向けて、アリスの壮絶な戦いが始まる!

【感想】
大半がアクションシーンでセリフがろくにないので内容に言及できない。そのためあまり感想もありません。役者の方々は大変だっただろうなというくらい。

一応続編なのだから、それまでの作風を汲み取る必要はあると思うのだが、ここまでストーリー性皆無で何も考える必要のないアクションシーンだけを連発されるとさすがに呆れてきました。まあ過去作にてアリスが超能力を身につけた段階で破綻しているので開き直ってやりたい放題になっているのでしょう。

アクションシーンについても見ている間は派手さがあっていいのだが、一瞬で内容を忘れてしまうような中身の薄さ。強いて言うなら冒頭の逆戻しが印象に残ったくらい。(なんでこんなことをしたのかはさっぱりわかりませんでしたが・・・)本作に限らずポール・W・S・アンダーソンという監督はその傾向があるように感じます。スケールを小さくしたマイケル・ベイみたい。

冒頭でそれまでの簡単なあらすじ紹介があるのは非常にありがたいです。熱心なファンの作品以外は特に復習することもないので他の続編ものでもぜひお願いしたい。

感想すらない映画でした。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

バイオハザードV リトリビューション [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

ホワイト・バッファロー

2013-07-18 21:22:20 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 J・リー・トンプソン
キャスト チャールズ・ブロンソン、ジャック・ウォーデン、キム・ノヴァク、スリム・ピケンズ、ジョン・キャラダイン、スチュアート・ホイットマン、エド・ローター
1977年 アメリカ
ジャンル:ウエスタン

【あらすじ】
西部の英雄、ワイルド・ビル・ヒコック。彼は長い放浪生活に疲れ果て、今では凶暴な白い野牛“ホワイト・バッファロー”の幻影に憑かれていた。それは彼にとって唯一の恐怖の象徴ともいえる怪物だったのだ。ヒコックは、白い野牛を求め、旧友の老人ゼーンと共に冬の山地に旅立つ。同じ頃、ホワイト・バッファローの襲撃で娘を亡くしたスー族の酋長クレージー・ホースも、白い野牛の皮を娘の遺骸に捧げるため、放浪の旅に出ていた。

【感想】
70年代のアクション映画は基本好きなんですが、この作品はかなりきつかった。チャールズ・ブロンソンのキャラだけで持たせてるようにしか見えませんでした。それから個人的に先住民を殺しまくる映画は苦手。

困惑するのはジャンル分けが難しい点にあると思われます。一応、ウエスタンになるのだろうが宿敵が動物なので全くウエスタンを鑑賞している気になりません。怪物退治系の映画として見ても非常に中途半端だし、ジャンルを混ぜ合わせた結果、焦点がぼやけた作品になってしまったように感じました。

なぜ主人公が牛を殺すことにそこまで執念を燃やしているのか、作中からは十分に読み取れないのもマイナス。普通のウエスタンであれば息子を殺された復習とか明快な目的があるので物足りなさがありました。(ただし、もう一人の仲間は息子を殺されたと理由が存在する。)悪夢から覚めて思わず銃を発砲するというのは相当な恐怖体験をしたのだろうとしか考えられないのだが、茶番に見えてしまった。

ホワイト・バッファローの映像もぬいぐるみを動かしている感じが漂っていてかなり厳しかったです。

こう書いてみるとあまり褒められる点がないですが、チャールズ・ブロンソンが好きならという限定なら見れると思います。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

ホワイト・バッファロー [DVD]
クリエーター情報なし
ビデオメーカー

NINE

2013-06-23 19:18:20 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 ロブ・マーシャル
キャスト ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、ソフィア・ローレン、ステイシー・ファーガソン、アンドレア・ディ・ステファノ、エリオ・ジェルマーノ
2009年 アメリカ、イタリア
ジャンル:ミュージカル

【あらすじ】
1960年代。新作公開を控えスランプに堕ちた映画監督、グイド・コンティーニは、自分の弱さを包んでくれる女たちの下に逃げ込むが…。

【感想】
豪華キャスト揃えればいいというわけではない典型のような映画になってしまったようです。それどころが全体的にちぐはぐなのはその弊害によるものなのだと思います。最近のロブ・マーシャルは評価を落とす一方ですね。

スランプ悩む映画監督と取り巻く女性達との話。主人公苦悩の部分は弱くて女性陣の豪華さとか野心のようなものばかりが伝わってきました。メインから脇役まで個性の強い有名どころばかりをキャスティングしている関係でどうもメリハリがない印象を受ける。分散してしまうんですよね。この作品を見ていると自分の存在をあえて殺すような脇役は重要なのだと感じます。

現実と理想をそれぞれ見せるストーリーそのものがあまり面白くないというのが大きいだが、主人公が映画監督役という設定も感情移入しにくい所。映画監督が映画監督を主役に据えるというのが美化しているとまでは言わないものの引っかかるものがありました。ダニエル・デイ=ルイスなんて役者を使われると特に。

ミュージカル部分である映像や音楽、ダンスに関しても華やかさを前面に押し出そうとしているのだろうが「シカゴ」や「ムーラン・ルージュ」あたりと比べると劣るような気がしました。鑑賞しているこちらの目が慣れてしまったというのも大きいのでしょう。しかしこれらの作品からはかなりの年月が経過している以上、見てすぐにわかるような進化が必要なのではと思います。

ミュージカル映画としてこの作品だけ鑑賞するのならここまでの不満は出ないはずです。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

NINE [Blu-ray]
クリエーター情報なし
角川書店

キリング・ゲーム

2013-05-30 19:07:34 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 ジョナ・ループ
キャスト:ケラン・ルッツ、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・リマー、ジョニー・メスナー、ダニエル・デイ・キム
2011年 アメリカ
ジャンル:アクション

【あらすじ】
妊娠中の妻を事故で亡くし、自暴自棄に陥るデヴィッド。バーでセクシーな美女ミラに誘惑され、酒の勢いでホテルへ行ったものの、気づくと彼は謎の独房に監禁されていた。ミラは、人間同士を殺し合わせるリアリティネットゲーム、“デスゲーム”の主催者側の一味だった。生き延びるためには10試合、すなわち10人の対戦相手を殺さなければならない。最初は闘いを拒否するデヴィッドだが、次第に闘争本能が目覚めてゆく…。

【感想】
最近のサミュエルLジャクソンは怪しい殺人軍団の黒幕みたいな役ばっかりですね。この人が出てるとグロシーンありの印象があるので観る気が失せる。

妊娠中の妻を交通事故で亡くした主人公が謎の組織に捉えられて、ネットで中継される殺し合いに強制的に参加させられる。

残忍なシーンが多くかなり刺激の強い内容ですが、「スパルタカス」を現代風にアレンジしただけなので特に目新しさは感じませんでした。むしろ既視感の方が強かったです。対戦相手を10人殺せば解放という設定でしたが、最初とラスト以外、バトルシーンがダイジェストになってしまったので世界観にあまりのめりこめませんでした。主人公の秘密がラストで明かされるのだけはちょっとだけ意表を突かれたのでよかった。

それから主人公にアクションスターとしての魅力が伝わってきませんでした。そんなに筋肉が凄いわけでもなく、驚くようなアクションができるわけでもなさそうなので往年のアクションスターと比べると物足りない感じがしますね。まあ化けるかもしれないのでこれからに期待しましょう。もう一人の見どころであるサミュエルLジャクソンのキャラは大物ぶっておきながら、追いつめられるとチープさと小物臭を垣間見ることができるいつものテンプレキャラでした。モーガンフリーマンといい同じような役に固定されてしまうのはよくないと思う。

刺激的なものを作れば忘れられないという時代ではなくなってますね。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

キリング・ゲーム [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合

2013-05-19 22:06:27 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 トム・シャドヤック
キャスト エディ・マーフィ、ジェイダ・ピンケット・スミス、ジェームズ・コバーン、ラリー・ミラー、ジョー・グレコ
1996年 アメリカ
ジャンル:コメディ、SF

【あらすじ】
体脂肪を落とす薬の開発をしている超肥満体のクランプ教授は、美女・カーラにひと目惚れ。開発中の薬を自分に投与し、別人のようにスリムになるが…。

【感想】
個人的にデブを正当化するのは許せないんですよね。ハゲとかチビとか病弱とかなら体質的なものだから仕方ないんでしょうけど、デブは多少体質はあるにしても運動して食事に気をつかえば十分に制御できるじゃないですか。デブは己の甘さからくるものだと思う。自分をコントロールできないような人間は論外でしょう。

映画と直接関係ない話はここまでにして本作の第一印象としてギャグが非常に下品で人を馬鹿にしたり、人種差別的なセリフが目に余るものがありました。このせいでうんざりしてしまいラストは感動的に締めたにもかかわらずどうでもよくなってしまいました。見ていて疲れましたね。散々相手の外見を罵っておいてそのネタで大笑いするヒロインも不快。

ちなみに本作はエディ・マーフィーが一人で6役をこなしたというのが見どころとなっています。ただ一度に大量のエディ・マーフィーが映っている光景は演技が凄いというよりは不気味でした。演技自体は非常にキレがあったと思うのですが、この作品あたりから芸風が鬱陶しくて、受け入れられなくなってきたように感じます。

これを大笑いできる人とは波長が合わないですね。くだらないというよりは下品すぎて不快感を覚えました。好き嫌い別れる作品と評価されていますけど、嫌いが7割なんじゃないかなと思っております。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合 [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル

フライトナイト/恐怖の夜

2013-04-16 23:52:31 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 クレイグ・ギレスピー
キャスト コリン・ファレル、アントン・イェルチン、デヴィッド・テナント、クリストファー・ミンツ=プラッセ、
トニ・コレット、イモージェン・プーツ
2011年 アメリカ
ジャンル:ホラー、リメイク

【あらすじ】
隣に引っ越してきた独身のジェリーが、なんと美女の生血を吸いつくすヴァンパイアであることが判明。チャーリーはジェリーの魔の手が愛する彼女エイミーに迫っていることを知り、たった1人で不死身の怪物を倒すことを決意する。しかし正体を知られたジェリーが容赦ない反撃を開始。チャーリーの家は破壊され、母親も重傷を負うなか、ついに想像を絶する壮絶なバトルの夜が幕を開けた!

【感想】
名作「フライトナイト」はシナリオだけだと相当つまらない作品であることがこれを観るとわかった。そんなことに気がつかせてくれるのだから本作はリメイク失格。

オリジナルの良さが全く引き出せてないし、リメイクとしての新しい見どころも見出せませんでした。

オリジナルの特撮の部分をCGに置き換えるのは別にかまわないし、時代の流れなので当然だと思うのですが、CGにしてもオリジナルの素晴らしいクオリティに匹敵するようなCGにしてももらわないと魅力が損なわれます。至って普通のCGで近年のレベルとしては平均以下でした。また数に関してもオリジナルではこれでもかと詰め込んだ凝った演出が詰め込まれていたのに対し、本作では少なかったように感じます。

ストーリーについても隣人がバンパイアであることは最初から何の苦労もなくわかっているので厚みがありません。もう一つの見どころでもある主人公の助っ人に相当するキャラについてもオリジナルほどの魅力は感じなかった。掘り下げが足りないのがよくないのかと思う。

かなり残念な出来でした。文句しか出てこないのはオリジナルの大ファンだからです。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

フライトナイト/恐怖の夜 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

バトルシップ(2012)

2013-03-12 22:32:44 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 ピーター・バーグ
キャスト テイラー・キッチュ、アレキサンダー・スカルスガルド、リーアム・ニーソン、浅野忠信、ピーター・マクニコル、ハミッシュ・リンクレイター、デヴィッド・ジェンセン
2012年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF

【あらすじ】
ハワイ沖で各国の軍艦が合同軍事演習を行っていた最中、突然エイリアンの母船が出現し…。

【感想】
これ絶対に監督マイケル・ベイだろうと思っていたが違った。

ストーリーはないに等しく、地球にやってきたエイリアンとの戦いの映像垂れ流しの格好。しかしその映像の全てが嘘っぽい。似たような作風の「トランスフォーマー」あたりは最初からお馬鹿映画だと割り切っていたのでそれほど気にならなかったのですが本作はツッコミ所満載で失笑レベルでした。敵のミサイルが着弾してから数秒たって爆発するのは変だし、しかも破壊力そのものが大したことありません。砲台を吹き飛ばすくらいで戦艦を沈めてしまうにはいたらないという微妙な破壊力。これではエイリアンは本当は強くないのではないかというツッコミを入れたくなるのも当然でしょう。

ないに等しいと言ったストーリーについてはラストで旧式の戦艦で一線を退いた軍人達と共に出撃する場面はよかったです。しかし海軍の物語なのに最後は全て空軍が持っていった形なので本当にそれでいいのかよという疑問が残りました。

それからやけに日本語が聞こえてくるので日米合作なのかと思ったらそうではないようです。最新の戦艦では歯が立たず、ベテランパイロットで挑んだ旧式で勝利したという話の構図上、日本の戦艦は必要ではなかったと思います。これではかませにもなっていません。

こんなものに2億ドルも使ってしまうとはスケールが違いますね。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

バトルシップ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル

クロス

2013-03-06 22:08:30 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 パトリック・ダラム
キャスト ブライアン・オースティン・グリーン、マイケル・クラーク・ダンカン、ヴィニー・ジョーンズ、トム・サイズモア、C・トーマス・ハウエル
2011年 アメリカ
ジャンル:アクション、ファンタジー

【あらすじ】
ロサンゼルスで、若く美しい女性ばかりが襲われる事件が発生。先祖代々伝わるケルト十字架の超人的パワーを持つ男キャランをリーダーとする戦闘のエキスパート・チーム“クロス”は、狙われた女性を間一髪救い出すことに成功する。犯人は、アーリックという人物が率いる犯罪組織と判明。彼らはある目的のため、特別な血統を引く4人の女性の血液を収集しようとしていた。クロスのメンバーは一味の陰謀を阻止すべく立ち上がるが…。

【感想】
日本国内で映像化されていない作品というのは稀に掘り出し物がありますが、8割はハズレで相応の理由があると思わせてくれるのが本作。

伝説のケルト十字架の力に守られた男と、世界征服を目論む悪の集団との戦い。内容的にはアメコミ風であるところをあえて若干外して描いているので全てにおいて中途半端な印象を受けました。全体的に茶番でした。

背景に溶け込んだ字幕で登場人物や場所の説明をしているのが一番の特徴。ただしこの演出については映画には向いていないような気がします。おかげでストーリーが単純なわりに登場人物が多いので集中できなかったです。

また「クロス」を身に着けた主人公は銃も効かない無敵なのでシナリオの方向としてクロスを奪われるという展開になっています。しかし「クロス」を奪われた主人公は普通の人間なので地味になってしまうのが構造上の欠陥でした。

登場人物が警察に代わって街の悪を退治する目的や信念そのものがよく理解できなかったのも感情移入できないまま終わってしまった理由でした。

分類するならB級映画なのでしょうが、B級にもなりきれていない作品。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

クロス :BD、DVD未発売

エレクトラ(2005)

2013-02-24 23:04:15 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 ロブ・ボウマン
キャスト ジェニファー・ガーナー、ゴラン・ヴィシュニック、ウィル・ユン・リー、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、テレンス・スタンプ、ボブ・サップ、ジェイソン・アイザックス、ナターシャ・マルテ
2005年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス、シリーズ

【あらすじ】
スティックのパワーによって蘇生し、最強の暗殺者へ生まれ変わったエレクトラ。ある時エレクトラは、自分の少女時代を思い起こさせる13歳の謎の少女アビーとその父親マークに出会う。だが、エレクトラに新たに課せられた指令は、アビーとマークの抹殺。一方でエレクトラ自身も、悪の組織“ザ・ハンド”から命を狙われていた。アビーとマークを命がけで守る事を決意したエレクトラの運命は…。

【感想】
スピンオフの元作品が不評である以上、ケチがつくに決まっている。それにスピンオフ作品にするほど人気あるキャラには到底思えないのだが・・・。

「デアデビル」に登場したヒロイン、エレクトラが主人公。しかし世界観が全くの別物となっています。

いつものハリウッドが作る忍者に失笑パターンの中でも本作は度が強い方だと感じました。この作品単独だったらただのお馬鹿映画で済まされたのでしょうけど、一応オリジナルが存在するわけですから忍者アクション連発の作品に仕上げるのは間違いでしょう。

シナリオもツッコミどころ満載でございます。最初の生き返るシーンから置いてけぼりにされる。追われている二人は戦えるなら最初から戦えよといいたくなる。さらに戦えるはずの父親が後半全く登場しません。最後にヒロインとキスするだけに登場という都合のいい存在。エレクトラに殺人依頼を出した主もそのまま殺してたらどうするつもりだったのだろうか?完全に破綻していたしました。

肝心のアクションに関しては女性があの動きをするのは相当大変だったのだろうなと思うのですが、忍者系のアクションということで面白おかしく見えてしまうのが難点。日本映画のオマージュという点でもちょっと違うと思います。

スピンオフ作品であることが本来の完成度の低さ以上に悪い印象を与えたのだと思います。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

エレクトラ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

スーパー!

2013-02-10 07:34:42 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆

監督 ジェームズ・ガン
キャスト レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン、マイケル・ルーカー、リンダ・カーデリニ、ネイサン・フィリオン、グレッグ・ヘンリー、ジェームズ・ガン
2010年 アメリカ
ジャンル:アクション、ドラマ、コメディ

【あらすじ】
何をやっても上手くいかない男、フランク。唯一の自慢だった美しい妻にも去られ、どん底の気分に陥った彼は「悪に立ち向かう心があれば誰でもヒーローになれる」と啓示を受け、変身を決意。真っ赤なコスチュームの“クリムゾンボルト”となって町の小悪党達を赤く塗ったレンチで退治し始める。コミック店で働く女の子リビーはフランクの素性を知り、彼の相棒を志願。2人の“正義の戦い”は次第にエスカレートしてゆく…。

【感想】
2000年以降に製作された映画の中でこのタイプの品のないコメディは無意識に避けていたのでもっと間口を広げなければならないと思っていたところに本作が直撃。傷口を広げるだけの結果に。

冴えない中年男がアメコミ風のヒーローになり、悪人と戦う。

主人公は素手では力が無いからレンチを武器に相手をぶん殴るのですが、率直に言ってこの光景が笑えない。正義感に従って悪人に制裁を加えているというよりは、自分の気に入らない人間を片っ端からレンチで殴ってストレスを発散させている感が強いです。 

それでも前半はなんとか見れるにしてもヒロインが登場してから暴力性がエスカレートしていきます。ついていけなくなって集中力が切れてしまいました。

中年がレンチを使ってぶん殴りまくるのといかれたヒロインのいう作品の要となる二つの設定が自分にとって受け付けませんでした。

このタイプの作品はしばらく無理そうです。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

スーパー! スペシャル・エディション [Blu-ray]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)

ツイスター

2012-11-21 19:19:13 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 ヤン・デ・ボン
キャスト ヘレン・ハント、ビル・パクストン、ケイリー・エルウィズ、ロイス・スミス、フィリップ・シーモア・ホフマン、アラン・ラック、ザック・グルニエ、ジェイミー・ガーツ、トッド・フィールド、ジョーイ・スロトニック、ジェレミー・デイビス、アンソニー・ラップ
1996年 アメリカ
ジャンル:パニック、サスペンス

【あらすじ】
一瞬にして家屋をなぎ倒し、すべてを破壊し尽くす凄まじい巨大竜巻。幼い頃、その直撃を受けて父親を亡くした科学者のジョーは、竜巻発生のメカニズムを解明する仕事に明け暮れていた。観測データを集めるため、竜巻のシーズンを迎えたオクラホマに到着した彼女は、別居中の夫ビルと合流。二人は激しく衝突しながらも、最新鋭の観測機を搭載したジープを駆って、真っ黒な空に次々と現れる大竜巻に挑んでゆく…。

【感想】
また一つ映画館で金払って見てしまった恥ずかしい映画を告白せねばなるまい。当時、酷評されていたのをよく覚えています。あれから15年経って再びお目にかかるとは思いませんでしたが、やはりここでも印象は変わりませんでした。

気に入らなかった点を箇条書きにさせていただく。

竜巻の光景が明らかに作為的なものであるため、自然の驚異の怖さを感じない。この作品の魅力のなさはこの部分が大半でしょう。また主人公が竜巻を測定するために行動しているので死の恐怖と本気で戦っているという雰囲気がなかったのも原因の一つでしょう。

冒頭のヒロインの父親が嵐で吹き飛ばされるシーン。残された家族や飼い犬が普通に生きてるのおかしくないですか?扉が空いてしまっても助かるなら完全な無駄死ですよ。

サイドストーリーとして描かれている恋愛模様が非常にチープ。離婚しそうな夫婦が困難に立ち向かったのをきっかけに寄りを戻すのはパニック映画の定番ではありますが、本作はイライラするレベルです。主人公の現行の恋人として出てくる女性が完全なかませ犬扱いで人間的にも全く魅力がないのが大きい。嵐にうんざりして帰るといい出したシーンは全く別れを感じさせないあっさりとしたものでした。

ライバルの扱いが非常に雑。登場させてはみたものの、これといった使い道がなかったので最後に一瞬だけ登場させて殺しましたという扱い。ストーリーとは全く切り離された存在だったのでいる必要なかったと思います。

けなしてばかりもよくないので良かった点を書かせてもらえば、家族と犬を救出する際に家が崩壊する場面は迫力がありました。映像自体は当時の最新鋭のCGが使われていたはずです。

本作は本格的なパニック映画ではありません。おかしな点を冷やかすようなつもりで鑑賞すれば楽しめるでしょう。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

ツイスター 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル

ドライブ・アングリー

2012-11-03 23:31:33 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 パトリック・ルシエ
キャスト ニコラス・ケイジ、アンバー・ハード、ウィリアム・フィクトナー、ビリー・バーク、トム・アトキンス、ジャック・マクギー、デヴィッド・モース、トッド・ファーマー、プルート・テイラー・ヴィンス
2010年 アメリカ
ジャンル:アクション、犯罪

【あらすじ】
凶悪なカルト教団に愛する家族を奪われ、復讐の旅を続けるジョン・ミルトン。その危険な旅に巻き込まれてしまったウエイトレスのパイパー。二人の旅は、FBIを名乗る男の追撃を受け、危険度を増していく――。果たしてミルトンとパイパーの運命は?追う者と追われる者、男のプライドをかけた壮絶な戦いは限界を超えて加速する

【感想】
品性のかけらも無いですな。90年代のタランティーノ作品を思い出させる。このジャンルは完全に下火だと思っていたが・・・・。

怪しい宗教団体に娘を殺されて孫を誘拐された男が復讐する話。

とにかく下品。あまりに下品なので具体的な内容すら書きたくならないです。この「悪ノリ」についていけなかったというのが自分のこの作品に対する評価に直結しております。10代の頃なら面白いと感じたのかもしれませんけど、さすがにいい歳の大人になるときついです。

「シックスセンス」的な秘密が主人公にある作品なのでそれを意識した上でもう一度鑑賞してみたら初見の時とは違った新しいがあるのかもしれません。ただこの内容ではその気力が起こらないのが欠点です。

中でも主人公が目玉を銃で撃たれてもすぐに復活してしまうシーンは伏線のようなものがあまりなかったので非常におかしな光景に見えてしまいました。このシーンによって主人公の正体について一気に見当がつくのですが、もう少しネタを小出しにして欲しかったところです。

褒めるべき点としてはこのあまりに下品な内容もニコラス・ケイジのキャラには合っていたという点でしょうか?馬鹿な内容にもかかわらず、わりと熱演していたのが伝わってきました。それから見せ場の一つであるカーアクションもかなり力が入っていたと思います。

ジャンル的に厳しいのではなかろうか。10年後くらいならまた流行りそう。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

ドライブ・アングリー [Blu-ray]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)

猿の惑星:創世記(ジェネシス)

2012-10-22 20:22:57 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 ルパート・ワイアット
キャスト ジェームズ・フランコ、アンディ・サーキス、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン、デヴィッド・ヒューレット
2011年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス、SF

【あらすじ】
現代のサンフランシスコ。製薬会社ジェネシス社の研究所に勤める若き神経科学者、ウィルが実験のためアルツハイマー病の新薬を投与した一匹のチンパンジーが驚くべき知能を示した。ところが、そのチンパンジーは突如暴れ出した挙句、射殺されプロジェクトは中止されてしまう。ウィルは生まれたばかりの赤ん坊を自宅に連れ帰り、“シーザー"と名付けて育てることに。3年後、すくすくと育ったシーザーとウィルとの間には本物の人間の親子のような強い絆が生まれており、同時に特殊な遺伝子を受け継いだシーザーは、類まれな知性を発揮し始めていく。しかし、ある事件がきっかけで、シーザーは人間の愚かさに失望してしまうのだった。そして、失望は地球上の生物の進化の概念を覆す「壮大な闘い」の序章へとつながっていく……。

【感想】
猿がどのようにして人間に代わって地球を支配するようになったのか、その経緯については最も興味ある部分でした。そのためかなり期待していたのですが、残念ながら肝心な部分がかなりお粗末に感じられました。それから続編前提なのか非常に中途半端な幕引きになっているのもすっきりしません。

以下、ネタバレあり。未見の方ご注意。

猿が人間に勝つきっかけとなったのはアルツハイマーの新薬を猿に投与した結果、その猿の知能が飛躍的に上昇したというもの。ただ数的にも人間と比べて圧倒的に少ない猿が、ようやく言葉を話せる程度の知識をもっただけでいきなりあのような反乱を起こせるのか説得力に欠けるように思いました。そこに至る描写はかなり時間をかけて描いていたものの、シナリオの根本に無理がある以上は無駄でしょう。

初代がこれだけ有名な作品である以上、最終的に猿が人間を支配する世の中になるという結果はわかっているわけですから、本作では当然その結果をなぞる形になっています。全体的に経緯を見せるだけで人類に対する警告とかメッセージ性は弱かったように感じました。愚かな人間が大惨事を招いた事実にはかわりないものの、特定の人だけによる仕業だったからなのでしょう。

実はこの作品、周囲の評価は結構高いようです。その理由は猿のCGのリアルさです。確かに本作を見てしまうと旧作の着ぐるみは笑ってしまうレベルでしょう。

自分の中の物語がこうあって欲しいという像とかけ離れていたので厳しい点数にさせていただく。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

猿の惑星:創世記(ジェネシス) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)

スカイライン-征服-

2012-08-29 23:30:07 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆
監督 コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
キャスト エリック・バルフォー、デヴィッド・ザヤス、ドナルド・フェイソン
2010年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス

【あらすじ】
戦う術を持たない普通の人間の前に、圧倒的な力を持つ“何か”が襲いかかり絶望的な極限状態に陥った時、果たして人間は─。ロスの高級マンションの一室に集まった人々が目撃した、地球征服の3日間

【感想】
「エイリアンが地球を征服にきた。さあどうする」使い古された素材をどのように料理するかがポイントだったのでしょうが、CG頼みで特に工夫が見られない残念な作りでした。

「インディペンデンス・デイ」や「宇宙戦争」などは馬鹿にしながらもそれなりに楽しんでいたのに対して、本作は特に笑えるようなツッコミどころもないので印象自体が薄いです。正直、コメントに困る映画。

主人公が一般人という立場であるためエイリアンに対して対抗する手段をもたず、序盤は逃げるだけ。その後、アメリカ軍のミサイル攻撃によって敵がダメージを受けるので敵に対する対抗手段自体が他力本願です。しかも終盤、主人公が素手でパンチしてボコボコにするシーンはそれまでの話の流れからして明らかに浮いていました。いくらなんでも防御力低すぎではないですかね?

ヒロインが妊娠中でその新しい生命の行方がラストにつながります。このラストはそれなりにインパクトがあるシナリオだったと思います。

登場人物に感情移入しにくいのと、ストーリーに工夫がないので、この程度のCGでは欠点を補うことはできないでしょう。

お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆

スカイライン -征服- Blu-ray
クリエーター情報なし
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)