映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

レジョネア 戦場の狼たち

2009-11-30 00:04:29 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ピーター・マクドナルド
キャスト ジャン=クロード・ヴァン・ダム、スティーヴン・バーコフ
1998年 アメリカ
ジャンル:アクション、戦争

【あらすじ】
ボクサーのアランはマフィアから八百長試合を強要されるが相手を倒し逃亡、外人部隊に逃げ込む。

【感想】
戦うヴァン・ダム。 恋するヴァン・ダム。 涙のヴァン・ダム。
「スーパーヴァンダミングアクション、行くぜ!」ということで今回紹介するのはレジョネアです。(意味不明だという文句はテレビ東京に言って下さい)

しかしWOWOWに対して「ヴァン・ダムの映画の連続放送なんてニーズあるのか」とか文句を言っておきながら、そんな映画をブログで連続で取り上げても全くニーズのないエントリーだと自爆しているような気がしてなりません。

それはともかく、本作は恋人に対する自責の念と自らの命を狙うマフィアから逃れるために軍隊に志願したヴァン・ダムが連れて行かれた戦場で悲惨な目に遭うというオーソドックスな話です。「B・B」という漫画を思い出した。

特徴として彼の代名詞とも言える空手を完全に封印しています。当然、得意の回し蹴りも炸裂しない。確かに一般論であれば戦場で空手を駆使して戦われても失笑ものになってしまいますが、この人の場合となると話は別。どうしようもない物足りなさが込みあげてきました。

それからシナリオがありきたりなのは仕方がないとしても全体的に人物描写が浅いです。つまり一人の力ではどうにもならないのが戦争であるにもかかわらずヴァン・ダム一人だけが目立ってしまう傾向にあったと思う。
またアラブ戦線にて鬼教官や仲間達と共に厳しい戦火をくぐり抜けるのですが、ラストで銃弾も尽きた絶望的な状況の中で敵からの攻撃を受けることによる恐怖感がいまひとつ感じなかったのが残念でした。これもヴァン・ダムがとてつもなく強いというイメージが勝手に出来上がってしまっているせいなのかもしれません。

それほど悪い出来ではないのですが、うまくかみ合わなっていない感じが強かった。個人的にはいつもの能天気なやつの方が楽しめます。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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沈黙の断崖

2009-11-27 00:42:55 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 フェリックス・エンリケス・アルカラ
キャスト スティーヴン・セガール、マージ・ヘルゲンバーガー、クリス・クリストファーソン、ハリー・ディーン・スタントン、スティーヴン・ラング、ランディ・トラヴィス
1997年 アメリカ
ジャンル:アクション

【あらすじ】
米国環境保護庁EPAの調査官ジャック・ダガートは、調査中に殺された同僚の復しゅうを果たすために、ケンタッキー州東部の山中にやってくる。美しくのどかな町だが、実は猛毒の産業廃棄物が不法に投棄されていた。タガートの孤独な調査から、犯罪のありさまが除々に明らかとなる。

【感想】
セガールデビュー10周年にして、10作品目の記念すべき作品でございます。

とは言っても内容はいつもと変わらない「沈黙シリーズ」そのものです。「沈黙シリーズ」とか言っていますが、これは日本の映画会社が勝手に「沈黙」とつけているだけであって実はシリーズでもなんでもなかったりします。しかし情けないことにどれも似たり寄ったりの内容なのでシリーズだと錯覚してしまうのです。

中でも本作は10周年ということでいつもに増してセガールが強い。無敵なのは「キャラ」ということで仕方なく受け入れるとしてもラスボスを含め全ての敵を瞬殺、敵はセガールに触れることすらできないのはあまりにいただけない。格闘ゲームですらパラメーターがあって必殺技を数発叩き込まないと相手はダウンしないというのに・・・・。

本作ならではの特徴としてはセガールが教会で多くの人の前で演説するシーンがあります。確かに熱い演説なのかもしれませんが、セガールのような無敵人間だからこそ言えることであって、そうではない弱者に対して勇気を持てと説教したところで無理ではないかと思ってしまった。

密室で銃を持った大量の人間に囲まれてもなぜか余裕の表情を浮かべるセガール。そこに緊張感という言葉はありません。強いて言うならセガールの周りにいる弱者が虐待されるスリルなのでしょう。

それからもうひとつ。冒頭の重要な部分をあらすじで省略するな。

映画ブログなんてものをやっているとセガールの映画でも有名どころは一通り押さえておこうという気になるのですが、それ以外の人にはあまりニーズはないかもしれません。(今よりは動けるということで点数はこれくらいにしておきます。)

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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スペシャリスト

2009-11-24 00:05:46 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ルイス・ロッサ
キャスト シルベスター・スタローン、シャロン・ストーン、ジェームズ・ウッズ、ロッド・スタイガー、エリック・ロバーツ
1994年 アメリカ、ペルー
ジャンル:サスペンス、アクション

【あらすじ】
元CIA爆破工作員で、目標だけを爆死させるプロの殺し屋レイ(シルヴェスター・スタローン)は、謎の美女メイ(シャロン・ストーン)から仕事を依頼され、見事その期待に応えながらも激しい恋に落ちていくが、彼女の陰にはレイに憎しみを抱くネッド(ジェームズ・ウッズ)の姿が…。

【感想】
スタローンにサスペンスは無理。

別作品にてこのようなことを書きましたが、その思いが決定的となったのが本作でございます。スタローンのシリアスな演技だけでも暑苦しいのに相方がシャロン・ストーンとくれば、それだけでエロの要素が加わりますので一段と痛々しい雰囲気が増加します。

そんなわけでシナリオも矛盾だらけですが、それ以上にキャストが放つ雰囲気が悪いと言えると思います。

スタローンが優秀な爆破請負人でシャロン・ストーンが過去に両親を殺された敵討ちを彼に依頼するという内容なのですが、脚本の要所要所に手抜きが見受けられるためにスケールの小さな嘘っぽい内容に感じられてしまいました。特に死んだことになっていたシャロン・ストーンが実は生きていましたというくだりは舐められている気分です。最後の画面全体が炎に包まれるような大爆発は「ランボー」以上でした。サスペンスであることを考慮すれば失笑ものでしょう。

ちなみにラズベリー賞には最低作品賞、最低主演男優賞、最低主演女優賞、最低助演男優賞、最低スクリーンカップル賞等、主要タイトル全てにノミネートされていますが受賞には至らず。「薔薇の素顔」やセガールの前に敗れ去りました。この年違う意味でレベルが高いですね。

今となってはラジー賞常連のお二方の共演ということで話題性だけはあるでしょう。「白状しますと当時、映画館で観てしまいました」シリーズです。これを公表するのは恥ずかしいので書くか最後まで迷いました。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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クイック&デッド

2009-11-12 01:11:44 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 サム・ライミ
キャスト シャロン・ストーン、ジーン・ハックマン、ラッセル・クロウ、レオナルド・ディカプリオ、トビン・ベル、ロバーツ・ブロッサム、キース・デヴィッド、ランス・ヘンリクセン、ゲイリー・シニーズ
1995年 アメリカ
ジャンル:アクション、ウエスタン

【あらすじ】
悪名高き権力者(ジーン・ハックマン)が牛耳る荒野の開拓地で、命と賞金をかけた早撃ちトーナメントが始まろうとしている。そこに、復しゅうを胸に秘めた謎の女ガンマン、エレン(シャロン・ストーン)がやってきた…。

【感想】
シャロン・ストーンとレオナルド・ディカプリオの西部劇って絵的に全く想像つかなかったです。キャスティングの段階で止めた方がいいと反対する人いなかったのか疑問。しかも監督がサム・ライミですから、違う意味で覗き見したい映画ではありました。

誰が一番強いのかを決める一対一の決闘が中心ですが、キャストの知名度からして準決勝に勝ち残る4人(シャロン・ストーン、ジーン・ハックマン、ラッセル・クロウ、レオナルド・ディカプリオ)は確定でそこまで全く面白味がありません。しかも残り4人になってから、つまり準決勝と決勝の結果についても完全に予想できてしまう内容でした。
「死亡確認」とか言っておきながら実は生きていましたというのは昔のジャンプの漫画じゃないんだから映画ではやめていただきたい。しかもこの情けない展開までバレバレでした。

主演のシャローンストーンについてはジーン・ハックマンに殺された父親(これまたゲイリー・シニーズという豪華さ)の仇を討つためという目的があるのですが、迷いや弱みを表に出すシーンが多く、ガンマンであるにもかかわらず、女性的で精神面での強さは感じなかったです。

ミスキャストではないかという批判が強い映画ですが、女性という立場のシャロン・ストーンはともかくレオナルド・ディカプリオだけは他の濃い顔のキャストの中に混じって完全に浮いていましたね。まだ「タイタニック」の前でそれ以降のような批判に晒されていない時期ですが、既に片鱗を見せていたようです。

キャストが豪華なのでどうしても本格的なものを期待してしまいますが、そうすると間違いなく裏切られるのであくまでもサム・ライミのマニアックな映画として観るべきでしょう。 単純でわかりやすいというのは利点だと思う。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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インビジブル

2009-11-08 00:08:42 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
キャスト ケヴィン・ベーコン、エリザベス・シュー、ジョシュ・ブローリン、キム・ディケンズ、グレッグ・グランバーグ、ジョーイ・スロトニック、メアリー・ランドル
2000年 アメリカ、ドイツ
ジャンル:SF、サスペンス

【あらすじ】
人間の透明化、という国家機密プロジェクトのリーダーを務める若き天才科学者のセバスチャン。彼は動物実験に成功した後、自分の体を呈して人体実験にも着手する…。

【感想】
もし透明人間になったら何をするかという製作サイドの欲望が写真になります。完全なお約束で少し微笑ましかった。

結論から書きますが、せっかくケヴィン・ベーコンを主役に起用して透明人間にしたのだから、もっと世間からお叱りを受けるような過激な内容にして欲しかったです。意外と無難な作りだったという印象を受けました。

それからもう一つ。透明人間が人を次々に襲うという設定は映画的にあまり怖くない。もちろん本作の演出が下手だというのもあるでしょう。敵の姿が見えないことでもしかすると自分の隣にいるのかもしれないという恐怖があまり伝わってこなかったのがとても残念でした。もっと距離感を縮めて音を上手く使えば良かったのにと思う。そういえば、見えない敵が題材の映画ってあまりないですね。きっと演出面で難しいのでしょう。

話題は変わりますが助演のエリザベス・シューをいう女優さんはかつて「ベストキット」でダニエルの恋人役だった方ですが全く面影がありません。

正直、透明人間が人を襲うよりも、ケヴィン・ベーコンがいつもの強面で襲ってきた方が間違いなく怖かったはずです。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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ラストサマー

2009-10-20 01:17:52 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ジム・ギレスピー
キャスト ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、フレディ・プリンゼ・Jr、ブリジット・ウィルソン、アン・ヘッシュ
1997年 アメリカ
ジャンル:ホラー、サスペンス、ミステリー

【あらすじ】
帰りに男を車ではねてしまい、その死体を海に投げ捨てた。そして1年後、秘密を守り続けていた4人に「去年の夏、何をしたか知ってるぞ」といった強白状が届けられ、やがて奇怪な連続殺人事件が勃発する…。

【感想】
基本的にサスペンスによる怖さというよりはアイドルをキャーキャー絶叫させてその様子を楽しむような趣で製作されたのではないかと思う。

今になって90年代の映画を見直すと、「この人、思ったほど化けなかった」とか、「この頃はまだ劣化していなかったのに」とかいう生暖かい目線で見てしまうことがありますが、この作品にはまさにそれに該当する人がいます。

そのジェニファー・ラヴ・ヒューイットですが(汗)当時はかわいいからそれだけで演技は大根であろうが許されてしまうような扱いだったと記憶しています。本作でもホラー映画なのにかわいさを振りまいてどうするんだよと思ってしまいます。

高校を卒業した時には順風満帆でこれからの明るい未来が約束されたような彼女達はある日の帰り道に車で人をはねてしまい証拠隠滅のために生きていたにもかかわらず海に沈めてしまいます。4人は内緒にすると誓うのですが、1年後に「あの夏の事件のことを知っている」という脅迫状が送られるというものです。

ここまでの展開は比較的面白かったと思います。ただし問題は犯人が誰なのかを含めたオチ。あまりに雑過ぎる。時間なので無理やり終わらせましたという雰囲気が漂っていました。

本作が好評だったわけではないにもかかわらず、なぜか続編が2作も作られています。映画ブログとかやっていてラインナップを充実させたいという人以外はニーズはないでしょう。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲

2009-10-13 00:01:36 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ジョエル・シューマカー、ピーター・マクドナルド
キャスト アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョージ・クルーニー、クリス・オドネル、ユマ・サーマン、アリシア・シルヴァーストーン、マイケル・ガフ、パット・ヒングル、エル・マクファーソン、ヴィヴィカ・A・フォックス
1997年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF、シリーズ

【あらすじ】
"A FREEZE IS COMING!"すべてを氷づけにしようとする怪人Mr.フリーズがゴッサム・シティーに出現。事もあろうに、誘惑フェロモンと猛毒キスを武器にするポイズン・アイビーと手を組んだ!対するバットマンも、ロビンとバットガールという味方を得て迎え撃つが!

【感想】
IMDbの平均点3.5というのは稀に見ぬ酷評ですね。私はそこまで出来が悪いとは思いませんでしたけど・・・。それだけ従来のバットマンシリーズが人気が高く、世界中の期待が高かっただけにそれを裏切るとこのような結果になってしまうということなのでしょう。

確かにダメダメな要因がいくつも重なってしまったのは事実だと思う。それまでのバットマンシリーズは派手ながらも主人公の苦悩や影の部分を深く掘り下げてきたのが特徴でしたが、本作はアーノルド・シュワルツェネッガーとユマ・サーマンが派手に暴れているだけの印象を受けます。それだけにらしさがないです。名前を借りた別のアクション映画のようでした。

それから、バットマンを演じた役者は4人ほどいますが、本作のジョージ・クルーニーだけは全くイメージに合っていないです。申し訳ないですが、最低のバットマンだと思っています。どうしても豪華な印象があるため、苦悩する姿が似合わないし、事実ほとんど描かれていなかったです。

次にクリス・オドネル。存在が空気。前作から不評だったのだからこの際、ロビンは出すべきではなかったのではないかと感じております。この人最近全然見かけないのは残念ですが当然のような気もする。バットガールについても同様ですが長くなるのでもう止めます。

これでも熱烈なシリーズファンであれば全作制覇は当然ですから観るべきでしょう。そうでなければスルーするのが正解かもしれません。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ワーナー・ホーム・ビデオ

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ソウ5

2009-10-07 00:02:05 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 デヴィッド・ハックル
キャスト トビン・ベル、コスタス・マンディロア、ジュリー・ベンツ、ミーガン・グッド、マーク・ロルストン、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン
2008年 イギリス
ジャンル:ホラー、シリーズ

【あらすじ】
九死に一生を得て助かったFBI捜査官ストラムは、傷一つ負わずにゲームから生き残ったホフマン刑事こそジグソウの後継者ではないかと疑う。一方、ジグソウ生前に弁護士に預けられた遺言と、遺品を見て衝撃に襲われるジグゾウの元妻、ジル。そして、コンクリートの床の上で5人の男女が目覚めると、犬の首輪に繋がれ、V字型の大きな刃がセットされていた・・・。

【感想】
「3」の時に続編はもう観ません。とか宣言しておきながら「5」まで来ている情けなさ。

「ソウ」は新作が出る度に前作をおさらいしておかないと話についていけなくなるという事態に陥るのですが、このハードルが実に高い。なぜなら人の頭を電動ノコギリでぱっくり割って脳をほじくりまわす様なシーンを再見しようという気力は起こらない。そんなわけで今回は復習なしで挑んでいますが、比較的話は簡単でついて行けたように感じました。製作サイドがさすがに考慮したのかもしれません。

前作でもジョンが死んだことになっていましたが、この点については個人的に少し疑わしい面もありました。しかし本作にてやはり死んでいたということは確定してすっきりしました。ジョンの後継者が彼の意思を継ぎ、いつものトラップを仕掛けるのが本作です。

本作で痛感したのは「慣れというのは恐ろしい」ということです。いつの間にか、これだけの拷問シーンでもまともに見れるようになってしまった。本シリーズのおかけて拷問シーンに対する耐性ができたのは間違いありませんが、別にありがたくもない話です。

全体的にジョン死亡後の新体制のお披露目的な要素が強かったと思います。どんでん返しは弱かったです。その点でやや物足りなさがあったかも。ジョンの奥さんに関することが明かされず終わったので、次回以降はこの部分がフォーカスされるのではないかと思います。(勝手な予想ですけど、きっとアマンダ的な役割になるんでしょうね。)

「6」の製作も決定しているようですが、このままだとループするのではないかという気がしてならない。ここから鑑賞側を驚かすのは至難の業だと思います。そろそろ打ち切った方がいいのではないかと進言させていただきます。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

2009-10-02 00:06:12 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 マイク・ニコルズ
キャスト トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ネッド・ビーティ、オム・プリ、ピーター・ゲレッティ、デニス・オヘア、エミリー・ブラント
2007年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、実話

【あらすじ】
ソ連に攻め入られ悲惨な戦場と化したアフガニスタンの映像を目にしたチャーリー・ウィルソン議員は、たったひとりで小国を守るための一大プランを計画する。

【感想】
トム・ハンクスが軽い。

この話からするとチャーリー・ウィルソンという人は政治家として大きな仕事をした人のはず。アメリカ国内での調整だけでも大変なのに利害関係の塊のようなアフガン周辺国における根回しまで実質全て一人でやったわけですから。これだけの人や物資を動かせるというのは本当なら政治家として相当な豪腕であるはずなのですが、それが全く伝わってこないです。

もちろんチャーリー・ウィルソンが本当にこのような軽いキャラだったのかもしれません。ただもしそうだったとしても、こんなに軽い性格の人が苦労をする素振りを見せずに大仕事を成し遂げても残念ながら、鑑賞側に伝わるものは少ないと思います。ジェームス・ボンド見たいな超人じゃないのですから。ただ本当に国のために仕事をしてくれる政治家であるならば多少の不祥事は見逃すような風潮があってもいいなとは思いました。日本のことです。

それから、本当は言いたくないことなのですが、この作品について素直に感動できないのは現状のアフガニスタンがあるからだと思う。ソ連のアフガンへの攻撃に対してアメリカが武器を供給したのは過去の話であって今は違うことが起こっているのですから・・・。状況が変化するもっと前に製作するべきだったでしょう。

現状のアフガンなど全く気にしない人なら関係ないのかもしれませんが、そうもいかないのではないかと思います。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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UPJ/ジェネオン エンタテインメント

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ワイルドシングス3

2009-09-29 00:06:29 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ジェイ・ロウイ
キャスト サンドラ・マッコイ、リンデン・アシュビー、ディナ・メイヤー、ブラッド・ジョンソン
2005年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、ミステリー、シリーズ

【あらすじ】
建設会社のオーナーのジェイと彼の娘マリーは、亡き母の形見であるダイヤモンドをめぐって争っていた。 そんなときジェイが、マリーと折り合いの悪い女子高生エレナをレイプしたとして逮捕される。 マリーはジェイに対し無実を晴らすと約束するが、この事件はマリーがエレナと組んで仕掛けたでっちあげだった。

【感想】
「ワイルドシングス」の続編はキャストだけ一新して内容はどれも非常に似ているという映画の続編としては変則的な作りになっていると思います。

以下、ネタバレありですが、読んでもらっても全くかまわないと思います。そういう映画ですから・・・・。

3作目に相当する本作もいつもと全く同じパターン。ここまでくれば誰でも簡単に読めてしまう。つまり義理の娘とレイプされた女が結託しているのは最初からバレバレ。鑑識を買収しているのも前作と同じパターンだったような気がします。本当にキャストが変わっているだけで何の進歩もないです。

そして恒例になっているどんでん返しの連発の部分ですが、結論としては男の警察以外皆が事件に絡んでいます。これがどんでん返し連発のトリックです。一人ずつ事件への関わりを明かして行くことでシナリオが練られているように錯覚させようとしているが、実際はそんなことはないです。一続きなのを小出しにしているだけ。

雰囲気は少し変わった気がします。特に殺してしまった直後の台詞が「そんなことよりダイヤは?」の一言。もう金と性欲だけの話になっています。登場人物が救いようのない奴らのみで構成されているのは困惑してしまいます。

最後にエンドロールという場所でトリックの詳細を明かすという手法も気に入らないです。エンドロールも立派な映画の一部分ではあると思いますが、それでも本編内で処理してもらいたいですね。

結論:もう続編は結構です。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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オータム・イン・ニューヨーク

2009-09-18 11:52:19 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ジョアン・チェン
キャスト リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、ジル・ヘネシー、アンソニー・ラパリア、ヴェラ・ファーミガ、J・K・シモンズ
2000年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、ロマンス

【あらすじ】
ウィル、48歳。シャーロット、22歳。親子ほどの年齢差の2人が出会ったのは、秋のセントラル・パーク。好奇心から始まった2人の恋が真実の愛に変わった時、ウィルは悲しい事実を知る。シャーロットはわずかあと1年という命・・・。そして彼の中で何かがかわろうとしていた。

【感想】
リチャード・ギアのこの遊び人キャラを拒絶してしまうのは私だけではないでしょう。少し前にリチャード・ギアアレルギーがあったということを書きましたが、本作品にてピークに達しました。

本作をわかりやすく説明するのであれば「ある愛の詩」の主人公を女好きのキザな中年に、ヒロインを美人に置き換えた話です。このように書いてしまうと実質的に完全なネタバレになってしまうのは申し訳ないですが、知っている人であれば伝わると思います。

それにしても白髪中年リチャード・ギアがあちこちの女に手を出しまくる。恋人役はウィノナ・ライダーですが、彼女と交際しながらも元恋人と屋上で性欲を満たしたり、過去はウィノナの母親にまで手を出したり、その母親に好意があったにも関わらず、友人を妊娠させたり・・・とこんなプレイボーイである必要があったのかが大いに疑問です。これではウィノナが死んだ後も直ぐに他の女に手を出すのではないかという勢いでした。私はこれに拒絶反応を起しました。

ただし、この映画には別の大きな見所があります。それは秋のニューヨークの街並みの美しさ。これには見る価値はあるかもしれない。それだけは認めます。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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許されざる者(1960)

2009-09-14 10:55:53 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 ジョン・ヒューストン
キャスト オードリー・ヘプバーン、バート・ランカスター、リリアン・ギッシュ、ジョン・サクソン、チャールズ・ビックフォード、オーディ・マーフィ、ジョセフ・ワイズマン
1960年 アメリカ
ジャンル ドラマ、ウエスタン

【あらすじ】
長男でベンの下、平和に牧場を営むザカリー一家。美しく成長した養女のレーチェルは近くの牧場の長男チャーリーと婚約していた。ところが、不気味な老人がレーチェルにはインディアンの血が流れているという悪い噂を広めだす。やがてカイオワ族の酋長がベンの前に現れ、幼い時に別れた妹を返せと迫る。要求を拒絶するベン。だが、婚約者チャーリーがカイオワ族に惨殺され、ザカリー一家は孤立。果たして一家の運命は・・・。

【感想】
あの華奢で可憐なオードリーが銃をぶっ放してインディアン撃ち殺している映像は凄いものを見せてもらった気分です。

クリント・イーストウッドの「許されざる者」は見ていましたが、オードリー・ヘプバーンの方はさすがに名前だけしか知りませんでした。しかも全く話が違うというのは完全に予想外でした。

そして誰もが驚くオードリー・ヘプバーンがまさかのインディアン役。

これには無理があるというよりも、破綻していたと思います。メイクで肌の色を小麦色にしていますが、それでもこんな先住民がいるわけがない。ミスキャストであると指摘するレベルじゃないです。ただオードリー・ヘプバーンが西部劇に出演しているのは本作品のみなのでその意味ではファンには価値のある作品なのかもしれません。

レイチェルは血は繋がっていない母と兄と共に何も不自由なく生活し、陽気に結婚相手を探しているような毎日でしたが、一人の人物の登場によって状況が一転します。実はレイチェルがインディアン、カイオワ族だったことが明かされ、母もこの事実を知りながらも隠していたことがばれてしまいます。途方に暮れるレイチェルに容赦ないカイオワ族の手が迫ります。

これは結論になってしまいますが、見る人によっては最高に不快な映画であると言えるでしょう。

特にカイオワ族との壮絶な戦いは私も悲劇というよりは不快に近い印象でした。カイオワ族にしてみれば、一族を取り戻そうとしているだけなのに、銃を持つ白人が狩をするような感覚でバタバタと撃ち落とすシーンは無益としかいいようがない。殺されるとわかっていても人の盾となるカイオワ族には戦時中の特攻隊を連想してしまった。

つまりカイオワ族を次々に殺す理由が到底正当化できるものではない。(レイチェルは捕まっても殺されるわけではないのですから)戦いの無益さを主張したとしてもこれでは共感できないと思う。

この嫌なシナリオさえなければもっと高得点でもいいのだが、同時にこの不快さは最低点でもいいのではという気持ちもあります。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ビーチ・エンジェルズ!

2009-09-09 16:18:14 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督: ハリー・バジル
キャスト バート・レイノルズ、アンジー・エヴァーハート、ポール・ロドリゲス、トム・アーノルド、マーネット・パターソン

【あらすじ】
ビーチバレー大会に現れた謎のセクシー美女軍団。大会の話題を独占する彼女たちは、落ち目のスターが借金返済のために集めたストリッパー集団だった! お飾りとして出場したはずが、目指すはトーナメントでの優勝!?

【感想】
マイナースポーツだけに本気でビーチバレーに取り組んでいるような人が見たら怒るんじゃないかと思います。

とはいってもビーチバレーの場合、観客を獲得ためにわざと露出の高い水着を着用することを義務づけているのも事実ですから、ストリッパー出身の選手がいてもおかしくはないのではないかという偏見に近いものが私にはあります。

ストーリはとても単純。あらすじの通りストリッパーとして働く女性たちが、ショービジネスとして遊びではじめたビーチバレーに次第に真剣に取り組むようになり、最後には全国大会で優勝してしまうというスポコンものです。

出来としては最後の試合だけは盛り上がっていましたが、それまでの展開ははっきりいって上手くないです。
具体的には泥水まみれのコートで彼女達が男達のいやらしい目に晒され屈辱的な試合をさせられるシーンがあるのですが、これをきっかけに彼女達が練習に励むようになるという意味がさっぱりわからないです。普通だったら怒り心頭でみんな辞めるでしょう。侮辱されたわけですから。
また怪我をして欠員が出たときに、実はメンバーにビーチバレーの名門出身だった人がいたという設定はあまりに強引すぎる。シナリオ的に破綻している。
この2点はとても残念でした。

一方で細かなギャグについては面白かったです。チーム名に「盆栽」がついていたり、アンソニー・ホプキンスの空き家に勝手に進入したシーンは笑えました。あれは本人に許可取っていたのでしょうか?それからエンドロールでNGシーンを流していましたが、撮影は和気あいあいで楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

まあ、どちらかと言えば、試合の熱戦を楽しむというよりは彼女達の水着姿を拝むような色物的な存在であることは否定できない(ビーチバレー自体がそうでしょ)のでその点からすれば必ずしも出来が悪いとは言いきれないです。点数はもう少し高くしてもよかったかも。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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CKエンタテインメント

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幸福の条件

2009-09-03 16:32:46 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 エイドリアン・ライン
キャスト ロバート・レッドフォード、デミ・ムーア、ウディ・ハレルソン、シーモア・カッセル、オリヴァー・プラット、ビリー・ボブ・ソーントン、ビリー・コノリー、エルザ・レイヴン
1993年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
カジノでお金を稼ごうとするダイアナとディヴィット夫婦の前に億万長者のジョンが現れ百万ドルで奥さんと一夜をともにしたいと申し出る。強く愛し合っているがゆえにお互いを信じた夫婦はどうしてもお金が必要なこともあり、この申し出を受け入れる。だが、ふたりの関係はその夜を境に少しずつ狂ってゆく…。

【感想】
1億円をちらつかせて「あなたの奥さんを1日だけ好きにさせてくれ」と金に困った貧乏夫婦を誘惑する話ってVシネマかなんかでアイドル崩れがやってそうなんですけど・・・。

「1億円くれるなら、大抵の女はデミ・ムーア同じことをするだろう」なんて感想書いたらそのブログは炎上するかもしれません。もちろん冗談です。(本当か?)

それにしても、こんな話をデミ・ムーアはともかくとしてもあのロバート・レッドフォードがよく引き受けたなと思います。実はWOWOWで放送していたのを久しぶりに再鑑賞したのですが、初見時はこの話のくだらなさに「馬鹿じゃないか」と思っていたものですが、二度目は結構冷静に見ることができたと思います。

ようやく本題ですが、構成的に「100万ドルで奥さんを売りますか?」という最初の問いかけがあまりに強いので、以降の展開が盛り上がらなかったのが残念です。この事件がきっかけに夫婦仲が壊滅状態になるわけですが、ラストの結論(ネタバレになるので書きません)からしてこの映画が主張したいことははっきりとしていると思います。

キャスティングは微妙。金持ち役はロバート・レッドフォードではなくてもっと適任なエロ親父がいたと思う。あまりに精力なさそうなので実は何にも出来なかったんじゃないのかと疑ってしまう。デミ・ムーアについては適役かもしれないが、この人がこのタイプの映画に出ると、それだけで作品の格調が下がってしまうのはきつい。

ちなみに私がいつも参考にしている女性が運用する映画サイトがこの映画に対して実体験を交えた生々しい感想を書いていたのが怖かった。

あまりに興味本位だが一つテーマとしては面白いネタであることは認めます。ちなみにラジー賞(最低作品賞)を受賞。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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ブロウ

2009-08-20 00:29:09 | ★★★★☆☆☆☆☆☆
監督 テッド・デミ
キャスト ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、フランカ・ポテンテ、レイチェル・グリフィス、ポール・ルーベンス、ジョルディ・モリャ、クリフ・カーティス、ミゲル・サンドヴァル、レイ・リオッタ
2001年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、伝記

【あらすじ】
1970年代に若くして伝説のドラッグディーラーとなり、巨万の富を手にした実在の人物、ジョージ・ユングの波瀾の半生を描いた作品。

【感想】
映画としての出来はそれほど悪いと思わないのですが、数多く製作されている実在した人物の伝記ものとして見れば「この人の半生を見せられてもそれほど共感するべきものがない」という結論に至ります。

父親が事業に失敗して貧しい生活を送っていたジョージ・ユング(ジョニーデップ)はカリフォルニアのビーチでコカインの密売を始め大成功。ところが彼はこの成功でも満足しません。危険を冒して南米まで自ら出向き、生産元を押さえることで販売ルートを確保することに成功、麻薬ディーラーとして頂点に上り詰めていきます。しかし成功は長くは続かず、欲に目がくらんだユングは仲間の裏切り、家族との関係悪化、自らもコカインに蝕まれたため転落することになります。

ユングの唯一の心のよりどころになっていたのは娘です。逮捕され仮釈放された後にも更にコカインに手を出してしまったのは娘のためを思ってやったことのように描かれています。再逮捕後、現在も刑務所で過ごしているユングの下に愛した娘が尋ねてくることは一度もなかった哀しみで締めくくっています。

ちなみにユングは2015年に72歳で釈放される予定です。

説明ばかりになってしまいましたが、リスクの高い方法で金を儲けた場合の退き際については大いに考えさせられるものがありました。それとアメリカ人のコカイン汚染が本当にここまで酷いとしたらかなりショッキングですね。
ユング自体の人間ドラマについては犯罪者だけに共感はできなかったです。それが私個人の低評価につながっているわけですが、ジョニー・デップ主演なだけにそこそこ周囲の評判は良かったようです。

堅苦しい偉人の伝記もそれほど好きではありませんが、だからといってコカイン密輸人で有名な犯罪者の半生というのも落差があり過ぎて題材的に好きになれなかったといった所です。 

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

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