映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

フライト・オブ・フェニックス

2010-02-13 00:00:49 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ジョン・ムーア
キャスト デニス・クエイド、ジョヴァンニ・リビシ、タイリース、ミランダ・オットー、ジャレッド・パダレッキ、ジェイコブ・バルガス
2004年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、リメイク

【あらすじ】
廃材を運ぶ運搬機が巨大な砂嵐によって砂漠の真ん中に不時着。最悪の状況の中、クルーの面々は脱出を試みる。

【感想】
飛行機が砂漠の真ん中で墜落してしまい、生き残った人達が機体の残骸を組み立てて新しい飛行機を作ってしまうという嘘みたいな話だが、実際にもフィクションというお話。

こういう話の場合、フィクションでありながらもまるでノンフィクションぽく感じさせることができるかが勝負だと思う。説得力という点でご都合主義が多く、物足りないという印象。

特に現地の盗賊と命懸けの交渉を隠れて監視いる際に、思わず飛び出した「それ、俺の時計」などと全く意味のない会話を発して敵に気がつかれる場面はあまりに馬鹿すぎた。この人、一人の大人として全く使い物にならないでしょう。

水や食糧の限られた中で灼熱の砂漠を生き抜くという設定は名作「生きてこそ」(こちらは実話)を思い出させます。残念なことに性格的に癖のある登場人物が多いためなのか生きることに対する執念や水が僅かであることに対する危機感、緊張感はあまり伝わってきませんでした。特に設計士の他人を見下した態度には改心した後でもイライラさせられたまま終わってしまった。

それだけにハッピーエンドのラストシーンも感動が弱いです。ちなみにリメイク元は未見です。本作から判断する限りはあまり期待できそうにない気がする。

全体的に残念な出来だったが、テーマ的には溶け込みやすいので嫌悪感を持つようなことはないです。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

フライト・オブ・フェニックス [Blu-ray]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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ダージリン急行

2010-02-12 00:45:03 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ウェス・アンダーソン
キャスト オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、バーベット・シュローダー、ビル・マーレイ、アンジェリカ・ヒューストン、クマール・パラーナ、ナタリー・ポートマン
2007年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、ロードムービー

【あらすじ】
長男フランシス、次男ピーター、三男ジャックのホイットマン3兄弟。彼らはフランシスの提案で、インド北西部を走るダージリン急行に乗り合わせた。旅の目的は、父の死をきっかけに1年ものあいだ絶交状態にあった兄弟の結束を再び取り戻すこと。バイク事故で瀕死の重傷を負い、奇跡の生還を果たしたばかりのフランシス。兄弟から父の遺品を独り占めしたと非難され、妊娠7ヵ月の妻アリスとも上手くいっていないピーター。そして、家族をネタに小説を書き上げたばかりのジャックは、失恋の痛手を引きずっていた。

【感想】
ロードムービーであるという点からすれば、インドの異国情緒溢れる景色は一本の映画の題材になり得ると感じさせるだけのものはあったと思います。

大まかに内容を説明すればこのインドへの旅で色々な事件に遭遇することによってバラバラだった3兄弟の絆が深まるということになります。

ただ個人的にはインドの景色ばかりに目が行ってしまい、背後に描かれている兄弟の人間ドラマの方にはあまり興味が持てなかったです。

3兄弟の関係は道中ずっとぐだぐだ進行します。これに馬鹿馬鹿しいような行動を織り交ぜることで各キャラへ愛着が持てるように演出しています。このダラダラした旅行には少々癖がありました。一緒にいると退屈はしないだろうなとは思いましたが、正直、観終わった後に残るものは少ないと思います。インドの景色を見せるためにあえてこの部分は抑えたのかもしれません。

とはいえ映画を鑑賞している間は楽しい旅の雰囲気を味わえるのは間違いないです。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

ダージリン急行 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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真昼の死闘

2010-02-06 00:06:31 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ドン・シーゲル
キャスト シャーリー・マクレーン、クリント・イーストウッド
1970年 アメリカ、メキシコ
ジャンル:アクション、ウエスタン

【あらすじ】
流れ者・ホーガンは男たちに乱暴されている尼・サラを偶然助ける。メキシコの革命を利用し、大金稼ぎを計画していた彼は、仏軍に追われているサラと共に革命派の元へ行く。

【感想】
シャーリー・マクレーンは修道女というよりは売春婦のイメージだよなあなどと思って観ていたので、以降の展開に妙に納得させていただきました。ただし前半の早い段階で見抜けてしまったのは残念。

正直、女性が主人公のウエスタンは苦手です。しかも「真昼の死闘」なんてタイトルでありながらコメディタッチで描いています。そのため西部劇という枠からすると非常に変則的なパターンです。良く言えば個性的かもしれないが、「らしからぬ」内容であるために評価したがらない人も多いでしょう。 

見所であるシャーリー・マクレーンとクリント・イーストウッド二人の道中は凸凹コンビならではの楽しさは十分に出ていた。特にシャーリー・マクレーンの尼さんぶりの無謀さはツッコミ箇所満載で面白かった。逆にクリント・イーストウッドの活躍は控え目でした。あくまで彼女が主演の映画という位置づけなのでしょう。
もう一つの「真昼の死闘」については戦力が圧倒的な仏軍を倒すための事前の作戦が研ぎ澄まされているとは言えなかったのでそれほど感銘を受けなかった。戦闘になった時に革命派はいつの間にあんなに増殖していたのだろうかなどと疑問に思ってしまった。

それからここで使われている音楽は事前に誰の作曲か知らなくても直ぐにエンニオ・モリコーネによるものだとわかります。まるで他の西部劇から転用したかのようでした。

クリント・イーストウッドの西部劇と言うよりはシャーリー・マクレーンによるコメディと捉えた方が良さそうです。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

真昼の死闘 [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

2010-02-05 09:56:46 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ブルース・A・エヴァンス
キャスト ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア、デイン・クック、ウィリアム・ハート、マージ・ヘルゲンバーガー、ダニエル・パナベイカー、リンゼイ・クローズ、マット・シュルツ
2007年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、ドラマ

【あらすじ】
オレゴン州ポートランドで、頭部に銃弾を浴びた若いカップルの全裸死体が発見された。現場に残されていたのは、被害者の血で捺された指紋。この2年間沈黙を保っていた“指紋の殺人鬼”が再び動き出した……。

【感想】
どこかで見たことのあるような話だが、思い出せないのでスルーしましょう。

ケヴィン・コスナー演じる二重人格の殺人鬼だけでなく、その事件に関わった人達を時間を割いて丁寧に描いていたのでそれぞれの登場人物は個性的だったと思います。
具体的にはブルックスのもう一つの人格、人殺しの血を受け継いだ娘、離婚訴訟を抱える女刑事、サイコな性格の事件の目撃者。準主役級が沢山存在するのは面白かったが、前半で風呂敷を広げすぎたのか、最後に彼らを一つにまとめることができなかったのは残念でした。この部分さえしっかりしていればもっといい評価ができたと思う。ただし続編製作が目的だったら撤回する。

ケヴィン・コスナーについては以前のスターのオーラが全く消え失せているのが、本作に関しては幸いしたような気がする。ブルックスの知的で物静かな性格に合っていた。ただ、彼のもう一つの人格であるマーシャルについてはその分だけ殺人鬼である片鱗を見せてもらいたかった。

それから本作ではデミ・ムーアによるいつもの無意味に自分の体を見せびらかすように脱ぐシーンがなかった。つまり暴走せずにおとなしくしていたので雰囲気が崩れなかった。もはや見たい人なんていないのだから今後もそうしてもらいたい。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~ (特別編) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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弾突 DANTOTSU

2010-02-02 00:15:46 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ロエル・レイネ
キャスト スティーヴン・セガール、ランス・ヘンリクセン、ブランチャード・ライアン
2008年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス

【あらすじ】
ギャンブルの借金で首が回らない元警官のマット。彼の前に、借金を肩代わりしてくれるという謎の男が現れる。しかし、その条件は町で一番悪名高きギャングを殺すことだった・・・。男の真の目的は何か?

【感想】
ブログでセガール作品連発してるとコメント欄閉じているにもかかわらず「お前、いい加減にしろ」という無言のメッセージと冷たい視線を感じてしまう。もちろんそれでも続けますけど・・・。

人生を変えるため「沈黙」を破り修羅になるというシナリオのためだけにわざわざ「沈黙」シリーズを名乗らなかった本作。情けないことに内容はいつもの「沈黙」シリーズでございます。

ただ2000年以降のセガール作品の中ではかなりまともじゃないかと印象を持ちました。(もちろん全て観ているわけではありませんが・・)いつもだと「こいつを倒すにはもう核爆弾落とすしかないよな」などと完全に呆れていますけど、本作に対しては理不尽に強いという感じはしませんでした。

シナリオでは従来では仲間が殺された等、適当に理由をつけてセガールを激怒させる(暴力を振わせるための口実を与えるともいう)パターンですか、本作は借金返済のために仕方なく殺しの依頼を引き受けるというものです。直球を待ってたら変化球がきた気分になりました。  

ただ無理やり暗殺任務という仕事をさせられているわりにはそのことに対する葛藤が全く描かれていません。むしろ「本当は本職として楽しんでるんじゃないのか」と疑ってしまうような素振りがいくつもあった。溺愛する娘がいるわけだから、人を殺すという行為に対して苦悩するような場面があってもよかったと思う。まあ苦悩するセガールなんて映像的に想像できないのは事実ですけど・・・・。これがこの人の限界なのだと思う。

とはいえ全体の印象としては予想に反してまともな映画だったという評価です。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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アサイラム 狂気の密室病棟

2010-01-31 00:02:43 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 デヴィッド・R・エリス
キャスト サラ・ローマー、ジェイク・マックスワーシー、マーク・ロルストン、トラヴィス・ヴァン・ウィンクル、エレン・ホールマン
2008年 アメリカ
ジャンル:ホラー、サスペンス 

【あらすじ】
父親と兄を相次いで自殺で亡くすという悲しい過去を背負う女子大生、マディソン。彼女はそのトラウマを克服するために敢えて兄が通っていた大学に進学し、学生寮に入寮するのだった。やがて他の新入生たちと意気投合したマディソンは、ある日、この寮がかつて精神科の病院だったことを知る。

【感想】
今回は「狂気の密室病棟」という言葉に思いきり釣られました。いい歳して本当に情けないです。

観終わった後の印象としては「ファイナル・デスティネーション」の監督ということもあり思ったより普通でした。タイトルからして死ぬほどB級を想定していましたので残念です・・・。(意味不明)

まず登場人物に関してですが、入寮した学生寮にて仲の良くなった仲間達は皆過去にトラウマを抱えています。過食症、家庭内暴力、虐待、家族の死、孤立。敵はそのトラウマにつけこんできます。当時の幻覚を作り出すことで無抵抗にさせ、ナイフで殺すという展開。基本的にはワンパターンですが、各人が抱えているトラウマがそれぞれ異なる分、大崩れせずになんとか最後まで見せることができたと思います。

そこでは当然、恐怖と残忍性の2つの要素が表現されています。個々のシーンを取ればそれほど悪いとは思わなかったです。実際に結構怖いシーンもありました。ただこれらをつなぐ演出が編集を含めて下手だったのが残念。言い替えれば見せ場である惨殺のシーン以外は非常に退屈だった。落差が激しくいわゆる一発芸です。これは「ファイナル・デスティネーション」にも言えることです。

非常にお手軽なホラー映画という評価です。レンタルでDVD借りてきて夜中に鑑賞する分にはありでしょう。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事

2010-01-26 00:01:33 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 マーティン・スコセッシ
キャスト ダニエル・デイ=ルイス、ミシェル・ファイファー、ウィノナ・ライダー、ジェラルディン・チャップリン、リチャード・E・グラント、メアリー・ベス・ハート、ジョナサン・プライス、ロバート・ショーン・レナード
1993年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、ロマンス

【あらすじ】
1870年代、ニューヨーク。社交界の若き紳士ニューランドは、名家の令嬢メイと婚約を交わし、洋々たる将来を築こうとしていた。そんな矢先、メイの従姉妹で夫から逃れてヨーロッパから帰国した伯爵夫人エレンが彼の前に姿を現す。しきたりを重んじる上流社会の人々は彼女の奔放な行動に批判的だが、ニューランドは婚約者メイにはない彼女の新鮮な魅力に心を揺さぶられる。やがて、二人は密やかな恋に激しく身を焦がし、互いの存在こそが人生のすべてだと確信する。しかし、社交界の厳しい掟はこの禁じられた関係を決して許さなかった…。

【感想】
ブルジョワ階級における不倫という一般人は全く共感できないであろうテーマを巨匠マーティン・スコセッシが名優ダニエル・デイ=ルイスら豪華キャストを起用し描き出しています。

この映画に登場する人物というのは名家に生まれたとあってどうしても世間知らずでわがままというイメージがつきまとってしまいます。このマイナス面を実力派の役者の演技力で打ち消すことで上流社会の掟に縛られて生きる人達の高貴かつ禁じられた恋愛を演出したかったのでしょう。

ミシェル・ファイファー演じるエレンという人物は名家の伯爵夫人でありながらも、上流社会における名声や評判を重視する生活には馴染めない異端的な女性として描かれています。一方でウィノナ・ライダー演じるメイは典型的な良家のお嬢様です。

この二人の女性を主人公ニューランドが天秤にかけることになります。結果としては上流社会に生きるためには世間体が最も重要であることから相手として当たり障りのないメイと結婚することになります。しかし結婚後もエレンのことを想い続けます。この一連の流れについては予想通りだったと言えるでしょう。途中、メイが妊娠していなかったら、エレンと結ばれていた可能性を示唆する場面がありましたが、主人公にそこまでの度胸はなかっただろうと解釈しています。
結局お嬢様の方がいわゆる「勝ち組」の人生を送れるということになる。

ラストにおいてメイは旦那のエレンに対する気持ちを全て勘付いていたことを息子に告げます。これも「風と共に去りぬ」や「マディソン郡の橋」であったような展開なので驚きというよりはやっぱりそうだったのかという気持ちが強かったです。

結論としては前述したように非常に難しいテーマに挑戦したのにどこかで見たような無難な展開で終わってしまったためにせっかくの努力が報われなかったように感じました。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

エイジ・オブ・イノセンス [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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フォー・ルームス

2010-01-20 00:00:08 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ、アリソン・アンダース、アレクサンダー・ロックウェル
キャスト ティム・ロス、バレリア・ゴリノ、マドンナ、リリ・テイラー、アイオン・スカイ、サミ・デイヴィス、アリシア・ウィット、アリシア・ウィット
1995年 アメリカ
ジャンル:コメディ、オムニバス

【あらすじ】
第1話「お客様は魔女」は、女流監督アリソン・アンダースによる作品。第2話「間違えられた男」は、『イン・ザ・スープ』の新星、アレクサンドル・ロックウェルが監督。『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールスが出演。第3話「かわいい無法者」は、『デスペラード』のロバート・ロドリゲスが監督。第4話は「ハリウッドから来た男」。

【感想】
タランティーノの監督分は反抗期の最中にある一日中、女子の背中から透ける下着を見て興奮している中学生なら最高に面白いんじゃないかと思う。

要するに格好だけのガキなんですよね。この4話目。もう少し精神年齢を上げていただかないと比較的まともに生きてきている大人には無理。これを面白いというのは「精神年齢が中学生並のまま成長していないダメ男」だと宣言してしまうようなものでしょう。

別にタランティーノは嫌いではないです。ただ数ある映画の中でタランティーノを好きだと真っ先に公言してしまうような人なんかとは一緒にして欲しくないだけの話です。よくあるエヴァファンが他のオタクなんかと一緒にするなと主張しているのと心境的には近いかもしれません。実際にリアルな世界で熱烈なタランティーノファンがいたのですが、見事に自信過剰なだけの実力のない勘違いした痛々しい人間でした。まさにイメージピッタリだと感心したものです。しかもそう思われていることに本人は気がついていない。きっと格好だけで何の結果も出せず底辺にいるダメ人間巣窟である気がする。実社会での経験が距離を置いたコメントになってしまっているのは否定しません。

ちなみにこの作品、平均を取ればそれほど悪いとは思っていません。なぜなら3番目のロドリゲス監督作品は本当に笑わせてもらったからです。これだけなら8点を出したい。他は引き立て役になってます。そういえばグラインドハウスでも「プラネット・テラー」は拍手喝采だったのに「デス・プルーフ」が始まってみんな10分で帰ってしまった結果、アメリカ映画史に残る興行的大失敗作になってしまったという事実がありました。私もアメリカ人の感覚に近いのかもしれまい。

ダメ人間が好き好む映画と書いてしまいましたが、吹き替版のティム・ロスの声優が田代まさしだったという事実が全てを象徴している。確かに類は友を呼ぶ絶妙なキャスティングです。

あまり内容に触れずに終わってしまいましたけど個々について丁寧に触れていたらスペースがないので無理です。言いたいことは言い放ったのでこれで満足。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

フォー・ルームス [DVD]

東芝デジタルフロンティア

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センター・オブ・ジ・アース

2010-01-16 00:31:04 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 エリック・ブレヴィグ
キャスト ブレンダン・フレイザー、ジョシュ・ハッチャーソン
2008年 アメリカ
ジャンル:SF、アドベンチャー、アクション、ファンタジー

【あらすじ】
地球内部の研究を行っていた大学教授のトレバーは、ある日、甥っ子のショーンを預かることに。ショーンの愛読書「地底旅行」の中に、失踪した地質学者の兄が書き記したメモを発見したトレバーは、そこに謎が隠されてると考えショーンとアイスランドへ。兄が地震センサーを残したスネフェル山へ山岳ガイドのハンナと向かうが、3人は落雷に遭って洞窟に閉じこめられてしまう。脱出を試みる彼らだったが、地中へ続く穴に落ちてしまい…。

【感想】
「アバター」を取り上げた後だということもあり、3D映画を2Dで鑑賞して感想を書くという行為にとても罪悪感を感じる。同じ3Dでも「ジョーズ3」みたいな明らかな駄作であるならば酷評することに躊躇はないですが、本作は悩ましいです。

少なくともファミリー向けの3D映画について内容が子供向けであるという批判をすることについては見た方が悪いと言いたくなる。

SF小説の巨匠ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」の世界を映画化というよりは映像化したものです。そのため原作が好きな人にとっては一方的にイメージを押し付けられたという気分になるかもしれない。これは名作SF小説を映像化する際には必ず付きまとう問題なのである程度は仕方ないでしょう。ただそれにしてもファンタスティック過ぎるのではという光景が多かったです。地底なんだから閉鎖的で薄暗くていいのではないかと思う。美しい夕焼けや浜辺については「ここ地底なんですけど・・・」と閉口したくなった。

また3D映画はどうしてもシナリオが単純になってしまう傾向にあると思う。本作もただ地底の映像を眺めてればいいというタイプです。「アバター」ですら酔ったという人がいるくらいなのだから話を複雑にしてしまうと健康被害を訴える人が増えそうな気がします。このあたりは今後の課題でしょう。 

ファミリー映画ですのでその点からすると子供は満足するのではないかと思う。家族で観ましょう。大の大人が一人で鑑賞しなければいいだけの話です。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

センター・オブ・ジ・アース 3Dプレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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最終絶叫計画

2010-01-15 00:08:31 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
キャスト ショーン・ウェイアンズ、マーロン・ウェイアンズ、アンナ・ファリス、シャノン・エリザベス、カーメン・エレクトラ、カート・フラー
2000年 アメリカ
ジャンル:コメディ、パロディ

【あらすじ】
サスペンスホラーヒット作『スクリーム』を下敷きに、下ネタの数々と『マトリックス』『シックスセンス』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』など30以上の作品のパロディ詰め込んだ大ヒット爆笑コメディムービー。

【感想】
「ラストサマー」「スクリーム」「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」それぞれの文字を取って「最終絶叫計画」となっています。知らなかった・・・。

そのため最低この3作は観ていないとさっぱり意味がわからないと思います。特に「ラストサマー」のパクリ部分は話を知らない人には笑いのポイントが一切存在しなくなってしまいます。元は一応まじめなサスペンスですから・・・。一方でシナリオだけなら「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」は知らなくてもなんとかなるかも。これだけ突き放した作りであるにもかかわらず映画はアメリカで記録的な大ヒット。下品でくだらないものが大好きなアメリカ人の国民性がよくわかる映画です。

このシリーズは毎回、自分の映画の知識をテストされているようであまり気楽に観れなかったりします。ちなみに本作ではパクリ元は約30あるそうです。

上記3タイトル以外に私が気がついたものを並べると「ユージュアルサスペクツ」「シックスセンス」「マトリックス」「タイタニック」「氷の微笑」「エルム街の悪夢」「シャイニング」これくらいしかわからなかったです。海外サイトを見ましたが「サイコ」「逃亡者」「シンドラーのリスト」も含まれているそうです。リピートしないと一度で発見するのは無理です。

映画通を自負するのであればいくつわかるか挑戦してみるのもいいと思います。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

最終絶叫計画 [DVD]

アミューズ・ビデオ

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スフィア

2010-01-12 13:14:09 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 バリー・レヴィンソン
キャスト ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、ピーター・コヨーテ、リーヴ・シュレイバー
1998年 アメリカ
ジャンル:SF、サスペンス

【あらすじ】
アメリカ政府の調査により、300年前に太平洋の海底に沈んだ巨大な宇宙船が発見される。宇宙船はどこから来たのか?知的生命体はまだ船内に生存するのか?

【感想】
頭の中でが考えたことが現実化するのであれば、その能力を忘れるのではなくてもっといい解決策があるだろうと誰もが突っ込みたくなるようなラストは完全にギャグでした。(そもそも忘れるだけでは封印したことにはならないだろうに・・・)
能力を得たことを忘れようとした時に3人の中で誰が一人が裏切って(個人的にはサミュエル・L・ジャクソンを希望)ハッピーエンドにしなかった方が面白かった気もします。

冒頭で注意書きもなしにラストのネタバレをしてしまうというとんでもないことをしていますが、酷評されている映画だし、10年前だけにふざけるなと思う人も少ないでしょう。

300年前に深海へ沈んだ宇宙船が発見されれる→宇宙船の中でスフィアと呼ばれる不思議な力を持つ球体があることが判明→不審な事件が相次ぐことでスフィアの能力が明らかになる→3人の中で実際にスフィアの中に入ったのが誰かという展開の仕方は良かったと思います。ラストを除けばそれほど悪い映画だとは思っていません。やっぱりラストって大事ですよね。

役者は豪華だがこの中ではシャロン・ストーンが浮いているように感じられました。

SF好きでなければ半分以上は「くだらない」といる感想を持ちそうなところが辛い。B級映画ならは許せるかといったところ。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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ワーナー・ホーム・ビデオ

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ファースト・ワイフ・クラブ

2010-01-06 08:03:57 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ヒュー・ウィルソン
キャスト ベット・ミドラー、ゴールディ・ホーン、ダイアン・キートン、マギー・スミス、ダン・ヘダヤ、サラ・ジェシカ・パーカー、ストッカード・チャニング、ヴィクター・ガーバー、エリザベス・バークレイ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ブロンソン・ピンチョット、ジェニファー・ダンダス、ロブ・ライナー
1996年 アメリカ
ジャンル:コメディ

【あらすじ】
大学時代の仲間同士であったアニー(ダイアン・キートン)、エリース(ゴールディ・ホーン)、ブレンダ(ベット・ミドラー)は、同じく友人だったシンシア(ストッカード・チャニング)の葬儀の日、20年ぶりに再会した。夫の裏切りという悩みをそれぞれ抱えている彼女たちは“ファースト・ワイフ・クラブ”を結成し、男たちへの逆襲に乗り出していく…!

【感想】
ベット・ミドラー、ゴールディ・ホーン、ダイアン・キートン。他の映画では主演級3人の組み合わせは絵的にかなり濃い。これだけで映画として成立してしまうくらいです。キャラの濃い人というのはそれだけで得していると思う。

内容としては友人の葬式で久しぶりに出会った3人がそれぞれ夫から酷い仕打ちを受けたうさ晴らしを死んだ友人の元夫と浮気相手にぶつけるという話だと思います。
うさ晴らしとかいう説明をしてしまうと「そうではないだろ」と怒られそうですが、少なくとも女3人の間の友情はあまり感じられなかったです。そもそも大学出てから一度も手紙のやり取りすらしていないような仲なのですから・・・。

そのため私生活に関するストレスのはけ口的な要素を強く感じました。多分、同世代の主婦達には共感できるのだろうと思うのですが、性別も世代も異なる私には理解に苦しむ行動や言動が多く見られました。むしろ「それでは捨てられるよな」的な視線で鑑賞していたのが事実です。

ゴールディ・ホーンはこの時、既に50歳を超えていますが、本作での整形で若さを保っているという役は彼女に対する一般的なイメージからしてそのまんまの姿だったのでこんな自虐的な役を引き受けたと思う。

実は本作の中では最後に書いたの部分が一番印象的だったりします。どうやら製作サイドの話題作りに見事に釣られてしまったようです。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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ユニバーサル・ソルジャー

2010-01-05 00:04:13 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ローランド・エメリッヒ
キャスト ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン、アリー・ウォーカー、エド・オロス、トーマス・ロサレス・Jr
1992年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス

【あらすじ】
戦死後、戦闘マシーンとして甦った男たちの中で、我に返った者と暴走を始めた者が死闘を繰り広げる。

【感想】
ヴァン・ダムが同系列のスタローンやシュワルツェネッガーに比べると格下扱いされているのはアメリカ人ではないというのが一番なのでしょうが、代表作が一つもないというのも大きな理由と考えられる。

そんなジャン=クロード・ヴァン・ダムの代表作を無理やり挙げるとするのなら、ローランド・エメリッヒ監督の本作が妥当な線だと思う。ただ本作が代表作などと書いている段階で「本当にヒット作に恵まれなかった人だな」という気持ちが強くなりました。

ベトナム戦争で死んだ兵士達を戦闘兵器として極秘で復活させるが、その中の一人が極悪人であったために暴走してしまうという実にありきたりな話です。サイボーグという設定にもかかわらず、ヴァン・ダムの演技が人間臭過ぎるのがマイナス点。一方でロッキー4のドラゴ役で有名なドルフ・ラングレンの方は冷酷なマシンになりきっていた。2大アクション俳優が対決する形となっていますが役者として軍配がどちらに上がったのかは書くまでもないです。

恒例の全裸だとか、回し蹴りとか、炎をバックに怒りを爆発させるシーンなどヴァンダムの映画に必要なものは一通り揃っています。最もスーパーヴァンダミングアクションな映画かもしれないです。意味不明ですけど・・・・。

それから本作に限らずローランド・エメリッヒの映画はどちらかと言えばB級ではなく、アホ映画を豪華かつ派手に作ってしまうという表現が正しいと思う。「インデペンデンス・デイ」に通じるものを感じました。

くだらないと感じる人が多そうですが、私は結構好きです。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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ジェネオン エンタテインメント

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ザ・フライ2/二世誕生

2009-12-26 09:07:16 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 クリス・ウェイラス
キャスト エリック・ストルツ、リー・リチャードソン、ジョン・ゲッツ、フランク・C・ターナー、ゲイリー・チョーク
1988年 アメリカ
ジャンル:ホラー、SF、シリーズ

【あらすじ】
前作で恋人ロニーは妊娠。ついに息子・マーティンが誕生する。彼は驚くべき速度と驚異的知能で成長し、父の研究を引き継いでいく。しかし、彼の体にも恐るべき兆候が現れ始めた……。

【感想】
監督がデヴィッド・クローネンバーグからクリス・ウェイラスという聞いたことのない方に変更になっていますが、名作(迷作?)の続編としてはそこそこ頑張っていたと思います。

前作はヒロインが蝿男の子供を妊娠した所で終わってしまいましたが、本作でやっぱり産んでしまいました(笑)。産まないと続編として話が成り立たないという事情があるのはわかりますけど、常識的に考えてそんなことする母親はいないでしょう。

しかも生まれてきた子供は国ではなくなぜか企業がビジネス目当てとして管理するということになっているのですが会社のくせに軍隊を持っていたり「一体何なんだ」と思わせるようなカルト集団でした。全体的にシナリオは矛盾だらけだったと思います。

映像については本作の方が過激でしたが、前作に比べると「もう勘弁してくれ」というのは少なかったです。
前作は耳や肉がそぎ落ちて変な色の液体が皮膚から染み出るように人間が崩壊することによる気持ち悪さの印象が強かったですが、本作は人間の原型を留めていないもはや全く別のグロテスクな生き物を見せられていたと思います。そのため両者ともグロテスクではあるが質は異なると言えるでしょう。

主人公の性格を歪ませることになったのは子供の頃に見た飼い犬の転送失敗後の悲惨な姿です。彼にとってはこれが最後までトラウマになってしまったようです。確かに自分も同じ姿にされてしまうと考えれば逃げ出そうと考えるのは当然でしょう。自分を理解してくれる女性がいたのは唯一の救い。彼女が妊娠してループする展開かと思ったのですが、セーフだったようです。

結論としてはよく頑張ったとは思うがやはりクローネンバーグには勝てないかなという評価になってしまいます。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

ザ・フライ2/二世誕生 (2枚組特別編) [DVD]

20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

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天使の贈りもの

2009-12-25 09:18:04 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ペニー・マーシャル
キャスト デンゼル・ワシントン、ホイットニー・ヒューストン、コートニー・B・ヴァンス、グレゴリー・ハインズ、ロレッタ・ディヴァイ、ライオネル・リッチー
1996年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、コメディ、ファンタジー、ロマンス

【あらすじ】
オンボロ教会の牧師のヘンリーは、貧しい信徒たちを助けるために心身をすり減らす日々。クリスマスを前にやるべきことは山積みで、教会も存続の危機にある。妻のジュリアは、夫を理解しつつもすれ違いの生活に寂しさを感じていた。そんな彼らの前に「自分は天使だ」と名乗る男ダドリーが現れる…。

【感想】
クリスマスに全員右へならえでクリスマス映画を取り上げるのは常に少数派の行動を心がけている私にとっては流儀ではないのですが、趣味である映画に対してまでそこまでする必要もないのも事実なので便乗することにしました。

そんなわけでデンゼルワシントンが天使役として地上に舞い降り一組の夫婦の危機を救うという物語です。女性監督のペニー・マーシャルは「ビック」や「レナードの朝 」、「プリティ・リーグ」などでも有名です。

基本的には「素晴らしき哉、人生!」をベースにしたようなストーリーなので普通に面白いですが、ノリが独特なので少しついていけない面もありました。
その独特なノリの原因となっている最大の理由はホイットニー・ヒューストンの歌です。当然、彼女が熱唱します。ホイットニー・ヒューストンを起用した以上、歌がないというのはあり得ないのですが、最後の無理やり場を明るくするような締め方は不自然に感じられました。歌手ではない普通の女優さんで普通に静かに終わらせた方が良かったのではないかと思いました。

それからこの作品、見事に黒人しかいません。白人が映ったのはたった2回、しかも一瞬です。これに加えてキリスト教色が強いので日本人には馴染みにくいです。言い換えると感情移入しにくい面があった。まあクリスマスとは本来イエス・キリスト誕生を祝うキリスト教の記念日なのでそんな文句を言う資格はないのでしょうけど・・・・。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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