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「脳死」の人は生きている--やめて!!家族同意だけの「脳死」臓器摘出!緊急市民集会に参加して

2011-02-25 | 脳死臓器移植問題

 「脳死」の人は死んでいない。「脳死」の人は生きている。

 2月19日に行われた「やめて!!家族同意だけの「脳死」臓器摘出!緊急市民集会」に参加して、確信を深めることができました。

 http://www.jca.apc.org/~yamete/home.html

 市民の会の報告によると集会参加者は172名で、こんなにも多くの人が脳死臓器移植に危機感を持ち、駆けつけたことに正直おどろきました。途中からの参加だったのですが、あらためて「人間の本質とは何か」、何をもって「生きる」というのかというようなことを考えました。

 一番印象に残ったのは、「脳死は人の死ではない」ということが実例で示されていたことでした。「脳死」判定されながら意識があったという米国のザックくんのことは知っていましたが、脳低温療法で知られる林成之医師の論文が紹介され、従来助からないと考えられていた「瞳孔散大患者」らが生還したときに、昏睡状態の時に意識があり何が起こっていたかを知っていたと言う人が複数現れたということです。つまりザックくんのような例は、稀なことではないということです。 

 現在脳死は、4つの基準と無呼吸テストという外的無反応によって判定されているわけですが、「遊びたい、勉強したい、あの人が好き」という外的表出を必要としない意識はそれによっては測ることはできず、そういう人間の人間たる所以でもある心の動きというものはまだまだ解明されていないということです。脳死判定は、そのような心の動きを無視して、臓器をとるために死の宣告をするものだ、と思いました。

 この集会に参加して、「脳死」臓器移植は、心をもって生きている人を殺すことだと確信しました。「脳死」臓器移植をされている人の中には、「やめてくれ」と心の中で叫びながら身体が動かずその思いを表に出すことができず、メスを入れられている人がいるのではないかと思います。いやそのような思いを麻酔をかけることで眠らせて臓器をとっていると思いました。

 そして、「長期脳死」と言われている子どもたちは絶対にまわりの大人たちの言葉を聞いているし、単に髪が伸びたり、体重が増えたりということだけではなく、言葉を覚え、知識を得、人間として成長していっているのだと確信しました。

 林医師の論文は以下にあります。http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/21/5/21_207/_article/-char/ja(日本救急医学会)

(ハンマー)


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も同感です (あゆむ)
2011-02-26 01:38:50
ハンマーさん

同感です。
>「脳死」臓器移植は、心をもって生きている人を殺すことだと確信しました

一緒に参加した友人も、「脳死」が死ではないことが確信できたと言ってました。

私も妹が心肺停止状態になって、集中治療室に運ばれたとき、医師が何度も「もうダメです」と救命を断念しようとしているのに、私たちがそばで名前を呼ぶと、全く反応しなかった心臓が拍動を再開し、血圧も測れない状態から徐々にあがってきたのです。その後数日の低温療法の時にも、面会に行くと必ず脳波の動きや心電図などのモニターが変化してるのを目の当たりにしました。
残念ながら、11日間の闘病で彼女は逝ってしまったけれど、その11日間は、家族の面会に応えて心を動かしてくれた、彼女の最期のプレゼントだったんだと、あの時のことを思い返しながら、小松さんやバクバクの会のお母さんのお話を聞いていました。

本当に貴重な集会でした。
誰もが最期まで精一杯生きていける社会にしていきたいですね。
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