私は、好きなサッカーを観るために、年間40試合位スタジアムに通う。
楽しいゲームも有れば、グダグダのゲームを見せられることも有る。
今日こそはと期待を膨らませて行くゲームほど、外れに当たる。
最近では、全日本Jr.ユース選手権 FC東京 vs 横浜FC(U-15)・深川グランドでのゲームが面白かった。
互いの攻撃サッカーが噛み合う好ゲーム、引いて守ってカウンターなど一切無い、前に出てボールを奪い合い点を取り合う好ゲーム。
3対3のドローで終わったが、この勝ち点1で横浜FCの全国大会への道が開かれた。
Jのゲームでもリスクを負わずロングボールを蹴り合うようなゲーム展開なら、互いが攻撃サッカーを目指す中学生の真剣勝負の方が純粋で美しく楽しめる。
先週の横浜FC対東京ヴェルディ戦(ホーム三ツ沢)密かに期待が持てるゲーム、一人の選手復活を信じスタジアムに向かった。
小野智吉選手30才、横浜FC在籍7年目クラブ内で最古参となるサイドの職人。
昨シーズン終盤、左足首手術のため離脱、ようやく今期30試合目先発で帰って来た。
怪我で出られない間、チームも低迷、精神的にもかなりきつい状況と思ってましたが、1ゴール、2アシスト今までの鬱憤を晴らすような見事な3ゴールを演出、守備から攻撃までボランチの見本のようなプレイぶりに三ツ沢が沸いた。
汗が出るのが早い、給水も他選手より早いのではと心配したが、コンディションも良く、レアンドロ選手の後ろのスペースを使い、サイドにボールを捌き、マークが無ければドリブルで進入、視野の広さを見せつけた。
先制点、左サイド難波選手のクロスに合わせた渾身のヘッド、長い距離を走ったご褒美です。
サポに向い握ったこぶしをつき上げる。
2点目は、フリーキックを任され八角選手にアシスト。
3点目も絶妙なキックからアン選手へアシスト。
正直驚いた、8試合勝ちが無く、ここ6試合は得点さえ取れていない横浜FCが6連勝5位に上がって来た東京ヴェルディに対し、前半で3対0でリード。
まぎれもなく小野選手のプレイがチームにリズムを与え、士気を高め、スタジアムの空気まで変えていた。
『窮鼠猫を噛む』『火事場の馬鹿力』とも違う、遠征で帯同出来なくても腐らずコーチとトレーニングを積んでいた。
あきらめず、「今の自分」に限界を設けず、自分を追い込み、心が折れないよう怪我を乗り越えて来た結果だと思う。
更に後半は思いもよらぬ展開となった。
東京ヴェルディが3トップに変更し、受けにまわった横浜が後半20分までに負傷交代で3枚のカードを使い切る。
77分、最大のアクシデントが発生、元日本代表FW.大黒選手と現U-20 日本代表キーパー大久保選手が衝突、即味方からベンチに×の合図が出され騒然となる。
10人で戦うためフィールドプレーヤーをキーパーに回すようユニフォームを着替えると、スタジアム全体から自然に「タクオコール」が湧き起こった。
すると、一度は出された×マークが○に。
ポストに寄りかかり立つのがやっとの大久保選手が、執念を見せる。
大久保選手は全く右足が使い物にならず、使い続けるのには無理のある状態で1失点、終了の笛と同時にフィールドに倒れ込み救急車で病院に搬送された。
場を読めないパフォーマンスをした大黒選手と、三人の負傷者が出た後味の悪いゲームとなってしまったが、小野選手の復帰ゴールを服部キャプテンの「しまった」顔をバックに収められたのは嬉しい。
サッカーの判定は審判が行う。
相撲の判定は行司が裁く。
が、人生の判定は自分自身。
「折れない心」「あきらめない気持ち」が有れば、14連敗していても千秋楽に勝てばいい。
自分にレッドカードを出さなければ、小野選手のようにスタジアムの空気までかえられる。
『あきらめたらそこで試合終了だよ』そんな勇気を貰えるショットが撮れたことが嬉しい。
PS.負傷した大久保択生選手の怪我の状況は、腿・内側広筋筋損傷、全治約3週間程度とのこと。
楽しいゲームも有れば、グダグダのゲームを見せられることも有る。
今日こそはと期待を膨らませて行くゲームほど、外れに当たる。
最近では、全日本Jr.ユース選手権 FC東京 vs 横浜FC(U-15)・深川グランドでのゲームが面白かった。
互いの攻撃サッカーが噛み合う好ゲーム、引いて守ってカウンターなど一切無い、前に出てボールを奪い合い点を取り合う好ゲーム。
3対3のドローで終わったが、この勝ち点1で横浜FCの全国大会への道が開かれた。
Jのゲームでもリスクを負わずロングボールを蹴り合うようなゲーム展開なら、互いが攻撃サッカーを目指す中学生の真剣勝負の方が純粋で美しく楽しめる。
先週の横浜FC対東京ヴェルディ戦(ホーム三ツ沢)密かに期待が持てるゲーム、一人の選手復活を信じスタジアムに向かった。
小野智吉選手30才、横浜FC在籍7年目クラブ内で最古参となるサイドの職人。
昨シーズン終盤、左足首手術のため離脱、ようやく今期30試合目先発で帰って来た。
怪我で出られない間、チームも低迷、精神的にもかなりきつい状況と思ってましたが、1ゴール、2アシスト今までの鬱憤を晴らすような見事な3ゴールを演出、守備から攻撃までボランチの見本のようなプレイぶりに三ツ沢が沸いた。
汗が出るのが早い、給水も他選手より早いのではと心配したが、コンディションも良く、レアンドロ選手の後ろのスペースを使い、サイドにボールを捌き、マークが無ければドリブルで進入、視野の広さを見せつけた。
先制点、左サイド難波選手のクロスに合わせた渾身のヘッド、長い距離を走ったご褒美です。
サポに向い握ったこぶしをつき上げる。
2点目は、フリーキックを任され八角選手にアシスト。
3点目も絶妙なキックからアン選手へアシスト。
正直驚いた、8試合勝ちが無く、ここ6試合は得点さえ取れていない横浜FCが6連勝5位に上がって来た東京ヴェルディに対し、前半で3対0でリード。
まぎれもなく小野選手のプレイがチームにリズムを与え、士気を高め、スタジアムの空気まで変えていた。
『窮鼠猫を噛む』『火事場の馬鹿力』とも違う、遠征で帯同出来なくても腐らずコーチとトレーニングを積んでいた。
あきらめず、「今の自分」に限界を設けず、自分を追い込み、心が折れないよう怪我を乗り越えて来た結果だと思う。
更に後半は思いもよらぬ展開となった。
東京ヴェルディが3トップに変更し、受けにまわった横浜が後半20分までに負傷交代で3枚のカードを使い切る。
77分、最大のアクシデントが発生、元日本代表FW.大黒選手と現U-20 日本代表キーパー大久保選手が衝突、即味方からベンチに×の合図が出され騒然となる。
10人で戦うためフィールドプレーヤーをキーパーに回すようユニフォームを着替えると、スタジアム全体から自然に「タクオコール」が湧き起こった。
すると、一度は出された×マークが○に。
ポストに寄りかかり立つのがやっとの大久保選手が、執念を見せる。
大久保選手は全く右足が使い物にならず、使い続けるのには無理のある状態で1失点、終了の笛と同時にフィールドに倒れ込み救急車で病院に搬送された。
場を読めないパフォーマンスをした大黒選手と、三人の負傷者が出た後味の悪いゲームとなってしまったが、小野選手の復帰ゴールを服部キャプテンの「しまった」顔をバックに収められたのは嬉しい。
サッカーの判定は審判が行う。
相撲の判定は行司が裁く。
が、人生の判定は自分自身。
「折れない心」「あきらめない気持ち」が有れば、14連敗していても千秋楽に勝てばいい。
自分にレッドカードを出さなければ、小野選手のようにスタジアムの空気までかえられる。
『あきらめたらそこで試合終了だよ』そんな勇気を貰えるショットが撮れたことが嬉しい。
PS.負傷した大久保択生選手の怪我の状況は、腿・内側広筋筋損傷、全治約3週間程度とのこと。