花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

秋が始まり・・・トレンチコート。

2008年09月29日 | 旅するように
 昨夜、夕飯のすぐあとに、ふっと思いつき
秋冬物衣類の入れ替えをした。クロゼットの中に掛かっていた
「トレンチコート。」
去年の冬、最も活躍したアイテムだった。

 ある冬の寒い日の夕方、停留所でバスを待つトレンチコートを
着た女性に目が留まった。20代後半だろうか、清潔感あふれる感じの
きちんとした雰囲気。どこか物分りのよさそうな大人っぽさがある。
信号待ちをしている車の中から見つけた、その女性は紺色のトレンチ
を行儀よく、短めのクロップドのパンツに少しヒールのある
パンプスをこなれた感じで着こなしていた。
 
 素敵だな・・・と思った。
札幌にいるときの、トレンチコートの存在感は薄く、
季節の変わり目のお出かけアイテムとしての役割だった。
けれど、その女性の着こなしを見て以来、
雪の少ない温暖な地域の冬の装いの中に
「トレンチコート」。
いいかもしれない。

神戸の冬は、雪はほとんど降らない。それでも、去年は斜めにさらさらと
降る雪に出会えた。
積もることは無い。何年か前に、積もったことがあったそうだ。
その記憶を私の周りの人たちは、とても貴重な体験だったと語る。
札幌にいたときは、雪が降り始めるとウールのコートだ。
けれど、雪のない地域のウールのコートはどこか重い。
ひとつの景色として見るならば、
「トレンチコート」はとても似合う。

  颯爽としている。
  マニッシュだ。
  そして、きちんとしている。
よく出来ていると思う。 大きめの襟を立てれば、冷たい風から
首もとを守り、足裁きが悪ければ、釦で微調整、後ろには深いスリット
が入っている。少し光沢のある素材は風を遮り、防水スプレーをすれば
雨も沁みない。
 
 そして着こなしの工夫も色々で、スカートと合わせるなら、
より大人の女性らしく、
ジーンズなら小さなバッグにフラットな靴で
どこかこなれた感じでカジュアルに。
楽しみは拡がる。

 今日の神戸は肌寒い秋であった。空もどんよりと重く
けれど、あの激しい夏の暑さを鎮めるような、冷たい空気の存在
は心地良い。
「トレンチコート。」と言えば、バーバリー。
いい素材の価値と、おしゃれをするということ。
いつかは・・・と、憧れている。



Comments (2)
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