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花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

本について語れば。

2017年10月11日 | 
さっき、仕事から帰ってくると

「ばぁちゃんから電話が来ていたよ、話したいことがあるから、時間のある時に電話ちょうだいって」

と次女。

話があるから・・・なんか不安になるセリフ。

食事を済ませて、すぐで電話をかけてみる。

すると、ある作家を知っている?

とのことだった。(ホッとする)

友だちが貸してくれたという本の作家の名前だった。

かつて、一度か二度は読んだことがあるけれど

今の私にはあまり興味の湧かないタイプの本なので

おそらく母も「あえて」読む、そういう類の本ではないだろう

なので、そんなふうに私も言って、母も納得したようだった。

本にも好みというものがある。

私なんかは、色々と興味が散らばっているので

今、あえて時間を割いて読む気になれないものは読まない。

やりたいことがたくさんあるから

厳選しなくては時間が足りない

本を買っても、書棚に置いて、そのままになっている

そんな本もあるわけだから。



少し前に「ボローニャの絵本」展覧会に行って買った本。

宮沢賢治が大正12年に旅の途中、旭川に降り立った時の詩が残されていて

それを元に、あべ弘士さんが絵本にされた。

私の父と母の生まれた地の名前が出てきて

そして、それがとても美しいものと感じられたのが嬉しかった。

胸に迫りくるものがあります。

~大正十二年、夏。


 汽車はようやく旭川駅に着いた。

 朝もやの中、

 街はすでに起きはじめていた。

 ・・・・  ~中より抜粋

 こんな感じで始まり、


 最後は  

 
 ~ 空がつめたく白い ~


 で終わります。

朴訥したものに心震えます。そのピュアさに、どこかに置き忘れてきてしまったかも

そういう危機感を覚えて

心、ふるえてしまうのもある。

まだもったいなくて、きちんと読んでいないんです。

本は、いつも準備が整った時に読みたい。

出逢い方も大事です。



昨日の午後。

今日も暑い一日だったようですね。



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