越前市に2つある図書館のうち、旧武生市中心部側にある図書館。以前は越前市役所そばにありましたが、平成18年に現在の場所に新築移転しました。
越前市中央公園内にあります。野球場と噴水広場と文化センターに挟まれたスペースに建っていて、上空から見ると独特の形をしています。以前はこの場所に、イベント用の屋外ステージがありました。
一般開架は建物に合わせてカーブして並んでいて、独特の雰囲気があります。広くて迷いがちですが、よく読まれる実用書(料理・旅行など)は入り口に近い側に置かれるなど、本の配置にも工夫がされているようです。
図書だけでなく雑誌も充実しています。図書館移転前と比べて、利用者がはるかに多くなりました。
児童図書コーナーです。子供専用のトイレや授乳室もあります。
また、この図書館には『研究個室』なるスペースが設けられています。カウンターで申し込みをして、扉の鍵を借りて利用します。電源やインターネット端末もあり、こんな静かな環境を占有できるのかと思うと、まるで自分の書斎ができたかのようです。(ただし、利用時間は4時間以内、高校生以下は利用不可です。)
では各評価を5段階で。
アクセス☆☆☆**
市街地の中にあり、特に不便は感じません。すぐそばに市民バスの停留所があります。車で来る人は文化センターと共用の駐車場に停めることになります。普段は空きがありますが、菊人形期間中や文化センターでイベントがあるときには、満車で停められないことがあります。
蔵書数☆☆☆**
豊富に揃っています。新聞は一般書とは別の場所にあります。新刊は目立つようにカウンターそばに置いてあります。館内図や検索端末が各所にあるため、結構助かります。
各メディアの充実☆☆☆☆*
CD・DVDを視聴コーナーで利用することができます。どちらも貸出できます。閲覧室の大半の机にはインターネット端子があるため、PCを持ち込んで使うこともできます。ただし、PCを使わない人と共同のスペースであるため、騒音を出さないような心配りが必要です。据え付けのインターネット端末も用意してあります。
雰囲気☆☆☆☆*
最近の図書館らしいつくりで、天井が高く、明るい雰囲気です。建物は公園内の噴水広場を取り囲むようにカーブしていて、南側のどの閲覧室からも噴水が見えます。(許可は必要だと思いますが)外のテラスに出ることもできるので、日向ぼっこをしながらのんびり読書のできる図書館です。座るところもたくさん用意されています。トイレはウォシュレット付きで自動水洗するタイプです。
息抜き☆☆☆**
休憩スペースと、自販機があります。お弁当は休憩スペースか、晴れているなら噴水周りで食べてもいいですね。
子供連れ☆☆☆**
児童図書コーナーは一応壁(というか雑誌の棚)で仕切られていますが、あまり大声は出さないように。たまに『おはなしのへや』で読み聞かせをやっています。椅子や机は、ちょっと少なめかな?という印象を受けました。
学生の利用☆☆☆**
自習は自由、机の数もそれなりにあります。入り口に近い所に『学習支援室』があり、そこが自習室として開放されていることがあります。余談ですが、移転間もない頃、閲覧室にゴミ箱がなかったので、消しクズやノートの切れ端の捨て場に困っている学生さんを見たことがあります。私は職員さんにゴミ箱の設置を要望したのですが、「閲覧室で飲食される恐れがあるので置けません」と言われてしまいました。ほかの図書館ではあって当たり前なのに・・・(その後、検索端末横に、レシートを捨てる小さいゴミ箱は設置されました。でもちょっと違うような・・・)
開館日・開館時間☆☆☆**
毎週月曜日が休館日です。開館時間は9:30~18:00で、金曜日は9:30~19:00となっています。
越前市中央図書館の各データ。
竣工年月:2006年6月 ※1
延床面積:3777平方メートル ※2
サービス人口:85,000人(越前市全体) ※2
蔵書数:277,000冊 ※2
開架数:153,000冊 ※2
年間貸出実績:239,000点 ※2
登録人数:45,000人 ※2
図書館へのリンク:http://lib-city-echizen.jp/
地図:
おまけ:貸出カードはこんなデザインです。越前市出身の絵本作家、かこさとし氏のイラストが使われています。(現在新規発行しているものと異なることがあります)
取材日:2008年8月2日、2008年9月13日、2013年7月13日
Echizen city Chuo library (Fukui, Japan)
※1『図書館年鑑 2008』日本図書館協会図書館年鑑編集委員会編 参考
※2『日本の図書館 統計と名簿 2007』日本図書館協会図書館調査事業委員会編 参考