お勧め本(+雑談)Blog

旧「お勧め本(+雑談)掲示板」をもったいないのでblogで復活させました。よかったらコメントを残してください。

聖書のエッセンス

2006-06-03 17:40:36 | 入門書
投稿者:nahum 投稿日:2004/9/30(Thu) 16:33

著者:台豊
発行:伝道出版社
分類:入門書

 1章の「ウサギ・ナナフシ・アインシュタイン」では、昆虫の擬態の鮮やかな写真を使って、神の存在と創造を印象的に示す。2章以降も中だるみなく、最後まで読ませてしまう。特に後半の3つの章では、それぞれ罪人の罪とキリストの十字架を示し、やさしく、しかし確信的に決心を迫る。聖書の奇蹟や山上の垂訓をどう理解するかなど、求道者のつまづきやすいポイントについても、分かりやすく説明する手法に脱帽。

 著者は、この本で用いられる例話やエピソードを「教会の遺産」とよんでいるが、キリスト教信仰の弁証のために用いられた東西のエピソードが総動員されている。科学上の発見や昆虫の写真なども駆使されている。ユーモアを交えた取っつきやすさと論理的科学的な説明がみごとに組み合わされた秀作といえよう。(価格も手ごろ。ことば社も見習ってほしい?)

キリスト教のウソ?ホント

2006-06-03 17:39:11 | コマッタヨ
投稿者:librarian 投稿日:2004/07/28(Wed) 17:52

著者:石井希尚(Marre)
発行:いのちのことば社(百万人の福音04年7月号)
分類:入門(書)

 率直に言って、福音派の本・雑誌でコレ程ひどいキリスト教入門は見たことがない。ていうか、「キリスト教」入門ではない。単行本ではなく連載の一回分だが、あんまりに滅茶滅茶なのであえて批評。

 Marreなる牧師が何者やらは知らないが、彼の説明は大体次のようなものである。

1 イエスに向かって、「主よ主よ」と言う者がみな天の御国に入るのではない。(マタイ7・21)
2 ローマ人への手紙2章で「律法なしに罪を犯した者はすべて、律法なしに滅び・・・律法を持たない異邦人が、生まれつきのままで律法の命じる行ないをするばあいは、律法を持たなくても、自分自身が自分に対する律法なのです。」とある。
 だから、クリスチャンでない人には、良心が自分の律法であり、「「クリスチャンはみな天国、そうじゃない人はみな地獄」という単純公式で語られるべき問題ではないことが分かります」(引用のまま)。
3 天国行きと地獄行きを決定する完全な裁判官は神のみであって、「だれが天国に行って、だれが地獄に行くのか、というような問題を、人間は論じるべきではありません」(引用のまま)。

 Marre師(?)の論理には、たぶん意識的な混同が含まれている。

1では、「自称信者」と「信者」を混同させて、「「クリスチャンはみな天国、そうじゃない人はみな地獄」という単純公式で語られるべき問題ではない」という結論に持ち込んでいる。

2では、「ユダヤ人もギリシヤ人も、すべての人が罪の下にある」「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず」というローマ3章の基礎的な聖句を隠して、異邦人が良心に従えば義人と認められて義と認められるかのような結論を述べている。文字の律法を完全に守って救われるユダヤ人がいないように、良心の律法を完全に守って救われる異邦人もいない。これは、キリスト教のABCのAであるはずだが、Marre氏はそれを語らない(ていうか信じてないのだろう)

3では、「だれが天国に行き、だれが地獄に堕ちるか」を「決定すること」と、「論じること」を混同させている。
 それを決められるのは神様だけ・・・そんなの当たり前である。そして、その決定者である神様は、
「御子を持つ者はいのちを持っており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。」(ヨハネ第一5・12)
という基準を明示している。だからヨハネは
「あなたがたが永遠のいのちを持っていることを、あなたがたによくわからせるため」(5・13)に、
第一の手紙を書いた。 Marre氏に言わせれば、だれが天国行きかをはっきり論じたヨハネは、思い上がったコンコンチキ、ということになるのだろう。

 ついでに、Marre氏が引用しているローマ10章はキリストの死と昇天を指しているのであって、信者のことを指してはいない。文脈上明らかでしょう、ていうか、引用滅茶滅茶だよ!

 聖書の最も基礎的な聖句を除いた残りで教理を組み立てたら、どんなにヘンテコな教理が出てくるかという見本である、というまで僕が酷評するのは後にも先にも、今回だけだろう。それくらいひどい、あんまりだ。何考えてんの、「百万人の福音」!

聖書ハンドブック

2006-06-03 17:38:32 | 信仰書
投稿者:miyuu 投稿日:2004/06/07(Mon) 13:41

「聖書ハンドブック」
ハーレーさん

受洗のプレゼントに牧師先生からいただきました。聖書の各巻の構造とかダイジェスト、聖書の考古学上の証拠、世界と日本のキリスト教の歴史などがコンパクトに書かれていて使いやすいです。

平民の福音

2006-06-03 17:37:52 | 入門書
投稿者:librarian 投稿日:2004/05/03(Mon) 20:01

著者:山室軍平
発行:救世軍出版供給部
分類:入門書

 何と初版が1899年で今本屋さんにあるのが526版という福音メッセージのロングセラー。言葉づかいは明治そのものだが、時代が変わってもこれぞ伝道説教の定番。

 「天の父上」「人の罪とが」「キリストの救い」「信仰の生がい」などそれぞれの章の主題と適切な例話がテンポよく組み合わされて読む者を飽きさせることなく、福音が語られている。さすが名説教家と称された方のメッセージである。

 回りくどい話をして新来会者はおろか信徒まで眠らせてしまう説教者には、ぜひこういうオーソドックスでストレートな説教に立ち返ってほしい、というのは贅沢な希望かな?

ナザレのイエスは神の子か

2006-06-03 17:37:11 | 入門書
投稿者:久留米人 投稿日:2004/04/17(Sat) 21:04

ドキュメンタリータッチでとても読みやすい本でした。
著者:リー・ストロベル

発行:いのちのことば社
分類:入門(?)書

ジャーナリストがイエス様について調べて書くとこんな風になるのかと色々と教えられました。
圧巻は十字架について具体的な医学的記述でした。

映画のPassionもイエス様の十字架の苦しみがリアルに描かれているそうですが、この本も私たちの罪のために苦しまれた十字架はどれほどのものであったかということに光を当ててくれます。

敬虔な生涯

2006-06-03 17:36:08 | 信仰書
投稿者:まっち 投稿日:2004/04/01(Thu) 18:44

著者:ブラザー・ローレンス
訳者:栗原督枝
発行:CLC出版
分類:信仰書

プロテスタントとカトリックの双方から尊敬され、愛読されている超ロングセラーです(だそうです)
大司教や神父ではなく台所の仕事をしていた平のブラザーに濃密な臨在があり、300年以上にわたって人々に読みつがれてきた、という神様のみわざはとってもおもしろいと思います。
「煉獄」の教理とか「救いの確信」がないなど、カトリック独自の理解がときどき出ているので、初心者に勧められないのは残念ですが、そのあたりをわきまえながら読める人にはとってもオススメですよ。。

キリスト教は信じられるか  現代人のための信仰入門

2006-06-03 17:35:23 | 入門書
投稿者:librarian 投稿日:2004/03/25(Thu) 18:13

著者:内田和彦、ハロルド・ネットランド
分類:入門書

 雑誌「百万人の福音」での連載を単行本化したもので、弁証論(apologetic)のジャンルの一冊。日本人とキリスト教、神の存在、科学とキリスト教、悪や苦しみの問題、聖書の信頼性、イエスについて、イエスの死と復活、宗教多元主義、信仰の決断などについて解説。

 弁証論の性格上、「光あるうちに」などと比べると、論証の厳密さを優先してわかりすさを少し犠牲にした感じではある。といっても、なるべくわかりやすく説明したいという配慮が随所に見られる。深くものを考える性格の人には、このタイプの書物も必要である。

 第8章では、宗教多元主義がテーマとして取り上げられている。「どの宗教でもまじめに信仰してまじめに生きていればいいではないか」という考えは、日本人のメンタリティにしっくり来て、日本のキリスト教会の中でも、特に信徒層では強い影響力をもっている。このためこのテーマに取り組んだことはとても意義深い。

 このジャンル昔は翻訳物がメインだったが、日本人の手によるオリジナルなものが増えており、今後の展開が楽しみである。

聖書なるほど博物館

2006-06-03 17:34:25 | 入門書
投稿者:kokomo 投稿日:2004/03/13(Sat) 19:28

著者:千代崎秀雄
発行:講談社
分類:入門書

ノストラダムスと聖書との関係は?
予言と預言はどう違うの?
なぜ罪人(つみびと)というの?
終末って?

これ1冊であなたも聖書通。(by講談社)
ホーリネスの千代崎先生が聖書の名句、名言、聖書の読み方、教会の歴史と歳時記について、ユーモアたっぷりに解説。ギャグも無理せずに親父ギャグに徹していて面白いですよ。今まで聖書や教会に縁がなかった人向けにぴか一でおすすめです。

いのちのことば社「限定復刊」

2006-06-03 17:33:50 | 雑談
投稿者:librarian 投稿日:2004/03/11(Thu) 10:03

 みなさん、ことば社で「限定復刊」企画があるのは御存知ですか。3月31日までに注文が300冊に達したものに限り復刊されるそうです。

 良い本が沢山候補リストに上がっています。(「情熱と純潔」はないようですが)
 URLはここです。
http://www.wlpm.or.jp/fukkan/fukkan.htm

日曜日 部長は牧師になる

2006-06-03 17:31:09 | 入門書
投稿者:小形 真訓 小学館文庫 ¥457 投稿日:2004/03/03(Wed) 09:48

 「日曜日 部長は牧師になる」という本を読んだ。

 会社員をしながら、小説を書いている人というのは聞いたことがあるが、この著者は、なんと日曜日ごとに牧師をされているのだそうだ。しかも、とくに神学校出身というわけではなく、まったくの素人(もちろん洗礼は受けているが)集会前日の土曜日に聖書註解やいろいろな資料をもとに独学で説教の原稿をつくるのだそうだ。著者が牧師をされているこの教会は、昔からその地域にある教会ではなく、近所の自治会の集会所を借りて、著者自らがスタートさせた教会で、驚くことに35歳のときから今まで25年間かかさず毎日曜日に集会を開いたということだ。

 しかも、この著者は積水化学工業の広報部長をここ5年間つとめていたとのことである。
 35歳といえば、僕と同い年。なかなかそういう事をやろうという勇気がわいてこない。著者に比べるとぜんぜん足元が固まっていない気がする。キリスト教にちょっと興味がわいてきた程度だ。教会に行くのも億劫なのに、自ら教会を作るという行動力がすばらしい。そういう人だからこそ、会社でも認められる人になるのだろうか...。

 心にしっかりとした軸を持って生きるのは大事なことだ。「僕も何かしなければ」と言い始めてもう10年ぐらいになるなあ...。