ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

回想: 償い旅行記①

2006年09月24日 15時49分23秒 | Weblog
そもそも私が 家を出た 理由でもあるが、多くの人と出会って話をし、『世の中の実情』を知りたかったのである。
アルバイト で高校を卒業した後、新聞奨学生 をしながら進学もした。
こんな風だから、
実は特段努力しなくとも、私が成人を迎えるまでには、仕事を通してたくさんの人々との出会いがあり、話を聞き、社会人になってからも同様に、仕事でもプライベートでも多くの人との繋がりが増えて行ったのである。

私が20代半ばになったとき、全く環境を変え(横浜を出て)精力的に人々と話し合った。
そのころ出会った人たちには、
突然、「いままでずっと黙っていたが、実はオレはヤクザなんだ!あんたと話していて決心がついた。オレは絶対ヤクザをやめる」と言い出す人や、
何回目かに会ったとき、
「自分の外見を見ただけで『アイツは不良だから』と、いままで誰もまともに話をしてくれる人は居なかった。○○さんは最初に声をかけてくれた時からずっと普通に話してくれた。嬉しかった。だからもう現在入っているグループから抜ける。間違いなく半殺しに会うけどそれでも良い。抜けて真面目に生活する』と話す若者。
そうとは知らなかった(思ってもいなかった)私の方が驚いた。

また、
リヤカーを引きながら古紙を集めて回っている中年の男性がいた。
「何度会っても、表情も態度も人格的に高く見えるのだが?」と伝えると正直にこう答えた。
「・・・
いまの自宅には、男に騙されたせいで錯乱状態になった女性と一緒に住んでいる。絶対に男を寄せ付けない。長く一人にしておくと自殺しかねないので会社勤めが出来ないのだ。
・・・」
私が「何の見返りも無いのに、頭がおかしくなった女性を引き取って、リヤカーを引きながら養っている?」
すると、
『自分は昔、名のある大手でいい役職にも就いていた。そのころは自分も大勢の女性たちを泣かせて来た。今の女性と出会った時、「まちがいなく自分の罪滅ぼしだ」と感じたからだ』と、静かにほほえんで、笑顔でリヤカーを引き帰って行った。

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① 回想: 償い旅行記①
回想: 償い旅行記②
回想: 償い旅行記③

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