遅ればせながら、「ミリオンダラー・ベイビー」を観てまいりました。
流石は俳優出身の監督が撮っただけあって、俳優陣の演技は見事。「ちょっと・・・それはないんじゃない?」と思う演技者がいない映画は、それだけで見ごたえがあります。また脚本が無駄なシーンや演技を極力廃したつくりだったので、非常に中身の濃い映画でした。素材を知り尽くしたシェフが精魂こめてつくりあげたシチューといった趣です。
もちろん、おいしくいただきましたとも!一緒に行った友人と二人してロッカールームのシーンで大泣きし、エンドロールが終わるまで立てませんでしたよ。(涙を乾かすのに忙しかったため)
だた不純物がないだけに、非常に濃かったのが長所であると同時にこの映画の欠点でもあります。
ありとあらゆる台詞から演技から風景全てがストーリーを構成するための必需品であるため、息苦しいほど濃密な雰囲気があり、また先が読めるつくりになっています。
読めるからこそいっそう物語に引きずり込まれ、感動せずにはいられないのですが、ここは好みの別れるところでしょう。
あと、これは一言いいたい、という字幕が。
一番大切な台詞、「Mo Chuisle」というアイルランド語の意味をフランキーがマギーに告げるときなのですが。
英語では「I Love You, My Darling, My Blood」(多分)と言っていて、字幕では「私の血」と訳してあったのですが、この場合のBloodは「血」じゃなくて「血族」の意味で取るべきではないでしょうか。「私の愛、私の血」って日本語だとちょっとすわりが悪い気がします。
思い切って、「私の血族=私の娘」ぐらいに意訳してもよかった気がします。
しかし「私の娘」と呼びかけたとすると、あの緑のガウンはパパからの娘へのプレゼント(しかも背中には「我が愛する娘」)だったということに。
うっかりまた泣いてしまいそうです。
流石は俳優出身の監督が撮っただけあって、俳優陣の演技は見事。「ちょっと・・・それはないんじゃない?」と思う演技者がいない映画は、それだけで見ごたえがあります。また脚本が無駄なシーンや演技を極力廃したつくりだったので、非常に中身の濃い映画でした。素材を知り尽くしたシェフが精魂こめてつくりあげたシチューといった趣です。
もちろん、おいしくいただきましたとも!一緒に行った友人と二人してロッカールームのシーンで大泣きし、エンドロールが終わるまで立てませんでしたよ。(涙を乾かすのに忙しかったため)
だた不純物がないだけに、非常に濃かったのが長所であると同時にこの映画の欠点でもあります。
ありとあらゆる台詞から演技から風景全てがストーリーを構成するための必需品であるため、息苦しいほど濃密な雰囲気があり、また先が読めるつくりになっています。
読めるからこそいっそう物語に引きずり込まれ、感動せずにはいられないのですが、ここは好みの別れるところでしょう。
あと、これは一言いいたい、という字幕が。
一番大切な台詞、「Mo Chuisle」というアイルランド語の意味をフランキーがマギーに告げるときなのですが。
英語では「I Love You, My Darling, My Blood」(多分)と言っていて、字幕では「私の血」と訳してあったのですが、この場合のBloodは「血」じゃなくて「血族」の意味で取るべきではないでしょうか。「私の愛、私の血」って日本語だとちょっとすわりが悪い気がします。
思い切って、「私の血族=私の娘」ぐらいに意訳してもよかった気がします。
しかし「私の娘」と呼びかけたとすると、あの緑のガウンはパパからの娘へのプレゼント(しかも背中には「我が愛する娘」)だったということに。
うっかりまた泣いてしまいそうです。